本記事はYouTube動画「米国株利下げ期待で上昇↑インド株も2週連続で反発!」をもとにまとめています。2025年8月第4週の世界市場を振り返り、今後の注目ポイントを整理します。
目次
結論:米国株は利下げ期待で持ち直し、インド株は減税効果で反発、日本株は一服
- 米国株(S&P500)はパウエル議長の利下げ示唆発言で反発、週次では+0.3%
- インド株(ニフティ50)は大型減税策を好感し2週連続上昇、消費拡大期待でGDP押し上げ効果も
- 日本株(日経平均)は1.7%安と調整入り、一方で先物は週明けの反発を示唆
- 物価高は依然として家計に打撃、政策対応も焦点に
- 来週はNVIDIA決算、インフレ指標、日銀動向など重要イベントが集中
米国株:利下げ期待で買い戻し
- S&P500指数
・8月15日〜21日まで5日続落
・22日に+1.5%急反発し、週間では+0.3%の6460ポイントで終了
・史上最高値6480ポイントに迫り、来週には節目6500を試す可能性 - ジャクソンホール会合でのパウエル議長発言
・「雇用の下振れリスクが高まれば政策調整は正当化される」
・利下げに前向きと受け止められ、市場は9月利下げをほぼ織り込み
・FOMC(9月16-17日)での利下げ確率は72% → 85%に上昇 - 今後の見通し
・9月に0.25%利下げの可能性大
・その後は様子見モードに入り、年内にもう1回利下げの可能性
インド株:減税効果で2週連続上昇
- ニフティ50指数
・今週+1%上昇し、24,870ポイントで終了
・先週に続き2週連続の反発 - 背景:インド政府の大型減税策(独立記念日発表)
・物品サービス税(GST)の制度改革を発表
・最高税率28% → 18%へ引き下げ(対象:冷蔵庫、エアコン、自動車など)
・12% → 5%へ引き下げ(対象:チーズ、フルーツジュースなど) - 経済効果
・年間消費拡大額:約19兆8000億ルピー(約33兆円)
・GDP成長率を0.6ポイント押し上げる可能性
・税収損失:約1.4兆円だが、追加税収や消費増で影響は限定的 - 懸念点
・米国がロシア産原油輸入を理由に、関税を25%→50%へ引き上げ(8月27日発動予定)
・貿易摩擦が株価の重しになる可能性
日本株:一服の調整局面
- 日経平均
・週間ベースで1.7%安の42,633円
・先物は週末に+330円高の42,965円で終了 → 月曜は反発予想 - 物価動向(7月CPI)
・総務省発表:生鮮食品除く指数は前年比+3.1%
・主な値上がり品目- 米:+89.9%
- チョコレート:+51%
- おにぎり:+18.9%
- コーヒー豆:+44.4%
- 携帯通信料:+11.8%
- ペットフード:+31.1%
→ 株価は高値圏だが、生活実感は「物価高で苦しい」という乖離が鮮明。低所得世帯向けの追加支援策が必要との声も。
各市場の週間パフォーマンス(8月第4週)
- 日本(日経平均):▲1.7%
- 米国(S&P500):+0.3%
- インド(ニフティ50):+1.0%
- ドイツ(DAX):年初来+21.6%と堅調
為替・金利・コモディティ
- ドル円:146円台後半、147円を中心としたレンジ取引
- 米10年債利回り:4.25%へ低下
- 日本10年債利回り:1.62%まで上昇(日銀利上げ観測強まる)
- 原油:63.7ドル
- 金:3418ドル
- ビットコイン:11万6000ドル台
投資信託・ETFの動き(楽天証券データ)
- 楽天S&P500:15,342円(週間▲0.9%)
- オルカン:15,081円で設定来高値更新
- 日経225ファンド:▲1.7%
- ナスダック100:▲2.3%
- SOX指数(半導体株):▲4.1%
- 楽天インド株:+3%(12,959円)
- iFreeNEXTインド株:14,901円
- HSBCインドインフラ株:18,894円
→ インド関連ファンドは軒並み好調。新NISAでの積立投資にも注目。
今後の注目イベント
- 8月27日:NVIDIA決算(売上予想458億ドル、粗利率72%超が焦点)
- 8月29日:東京CPI、米PCE物価指数
- 9月FOMC(16-17日):利下げ有無を決定
まとめ
- 米国株は「利下げ期待」で買い戻しが入り、高値圏で推移
- インド株は減税効果で消費拡大が見込まれ、2週連続の反発
- 日本株は調整局面だが、物価高が国民生活に直撃しており政策対応が鍵
- 今後はNVIDIA決算とFOMCが最大の注目イベント
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