リーマンショック前と似ている金融不安
動画ではさらに、現在の金融環境が2007年の状況に似ている点にも触れています。
2007年は、リーマンショックの約1年前です。この時期には次のような問題が徐々に表面化していました。
- 住宅ローン問題
- クレジット市場の混乱
- 金融機関の破綻
現在も似たような兆候が出ています。
例えば次のようなニュースです。
・イギリスの住宅ローン会社の破綻
・ブラックロック関連のクレジットファンド問題
・アメリカの自動車ローン会社の破綻
さらに、次のようなローンの延滞も増加しています。
- クレジットカード
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 学生ローン
このような金融のひずみは、すぐに大崩壊を起こすわけではありません。しかし、一度火がつくと大きな金融危機につながる可能性があります。
つまり、今の状況は「爆弾のスイッチが入った状態」と言えるかもしれません。
資金はどこへ向かっているのか
現在の資金の流れを見ると、興味深い変化が起きています。
実は、アメリカ株よりも他国株の方が強い状況になっています。
世界の株価指数を比較すると、「アメリカを除いた株式市場」の方が上昇しているのです。
つまり資金は、アメリカ以外の市場へ徐々に移動し始めています。
これは大きな意味を持ちます。なぜなら、多くの投資信託はアメリカ株への依存度が非常に高いからです。
オルカン投資の落とし穴
近年、日本の個人投資家の間で人気が高いのが「オルカン(オールカントリー)」です。
しかし、このオルカンには重要な特徴があります。
それは、約60%がアメリカ株という点です。
つまり、もしアメリカ株が停滞した場合、オルカン投資は大きな影響を受けます。
動画では、
「アメリカ6割の商品を今買うのは判断を間違えている可能性がある」
と指摘されています。
もちろん、アメリカ株を完全にゼロにする必要はありません。しかし、投資配分を柔軟に調整することが重要です。
例えば、
・S&P500
・先進国(アメリカ除く)
・地域別ETF
などを組み合わせることで、ポートフォリオをコントロールできます。
オルカンのような商品は、投資比率を自分で調整できないという弱点があるのです。
インフレ再燃の可能性
もう一つ重要なのが、インフレの再加速です。
動画では、次のようなデータが紹介されています。
PPI(生産者物価指数)これは企業が仕入れる価格の指標です。
今回のPPIは
- 全体は低下
- コア指数は上昇
となっています。
さらに重要なのが、PPI → CPIという関係です。
生産者物価が上がると、後から消費者物価(CPI)も上昇します。
つまり今後は、インフレが再び上昇する可能性が高いということです。
さらに現在はエネルギー価格も上昇しています。これがCPIに反映されると、インフレ圧力はさらに強まります。
原油市場とエネルギー投資
今回の市場で特に注目されているのが原油です。
原油価格は現在およそ75ドル前後まで上昇しています。
ただし、過去の歴史を見ると、この価格は極端に高いわけではありません。
むしろ重要なのは供給です。
世界の石油輸送の重要拠点であるホルムズ海峡では、1日に約1800万〜2000万バレルの石油が通過します。
これは世界消費量の約15%に相当します。
もしこの輸送が止まれば、エネルギー市場は大混乱になります。
原油投資のリスクと戦略
動画では、エネルギー投資の方法についても説明されています。
原油投資には大きく分けて次の方法があります。
・原油CFD
・原油ETF
・エネルギー企業株
・パイプライン企業ETF
この中で最もリスクが高いのは原油そのものです。
原油価格はニュースによって急変するため、非常にボラティリティが高いからです。
一方、比較的安定しているのがパイプライン企業です。
パイプライン会社は石油を輸送するだけで利益が出るため、原油価格の変動に比較的強いビジネスモデルです。
投資家が今考えるべきこと
現在の市場は非常に不安定です。
しかし、経験のある投資家はこう考えます。
「またこの局面が来たか」
つまり、危機の時ほど投資チャンスが生まれるということです。
株価が下がると、
・バリュエーションが改善
・長期投資のチャンス
が生まれます。
もちろんリスク管理は重要です。しかし、過度に恐れる必要もありません。
まとめ
今回の動画では、米国株市場の違和感と資金移動の背景について詳しく解説されていました。
重要なポイントをまとめると次の通りです。
・株式市場から資金が流出している
・コモディティ市場が上昇している
・金融不安が徐々に表面化している
・アメリカ以外の市場が強くなり始めている
・インフレ再加速の可能性がある
現在の市場は、表面上は単なる株価調整のように見えます。しかし、その裏では資金の流れが大きく変化しています。
投資家にとって重要なのは、ニュースに振り回されることではなく、資金の流れを冷静に観察することです。
市場の動きの裏にある本当の流れを理解することが、これからの投資で大きな差を生むことになるでしょう。


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