※本記事はYouTube動画「【全員勘違い!】過去からの警告…」の内容をもとに作成しています。
結論:米国は「無限の信頼」で成り立っていたが、すでに崩壊が始まっている
過去1世紀にわたり、米ドルは世界の基軸通貨として君臨し、米国債は「最も安全な資産」として世界中の政府・年金基金・金融機関に保有されてきました。しかし今、その前提が音を立てて崩れ始めているという現実があります。
米国の累積債務はすでに33兆ドルを超え、毎年1兆ドル超の利払いが必要。しかも、その米国債を世界中の主要国(中国、日本、イギリスなど)が売り始めており、基軸通貨ドルの信認すら揺らぎ始めているというのが、今回の動画の主張です。
目次
米国債の信頼が崩れ始めた3つの理由
1. 累積債務33兆ドル超という未曾有の借金
- 米国の債務はリーマンショック以降に約3倍に膨張。
- 国民一人当たりの負担は8万ドルを超える。
- 2025年時点で金利支払いだけで1日4300億円を超える水準に。
2. 主要保有国の“売却”ドミノ
- 中国:2021年以降、3400億ドル以上の米国債を売却
- 日本:2000億ドル超を売却
- 英国・カナダ:直近でも売却を加速
- → 米国の同盟国すら“米国債リスク”を避け始めている
3. 財政赤字と支出拡大による信用低下
- FRBによる金融緩和と“ヘリコプターマネー”が常態化
- コロナ後の大規模財政出動により、債務対GDP比は100%を突破
- 財政黒字化したのは過去40年間でわずか4回
債務問題が引き起こす「経済破綻」の連鎖シナリオ
段階 | 想定される影響 |
---|---|
① 米国債の売り加速 | 債券価格下落→金利急騰 |
② ドルの信用低下 | 為替下落→インフレ |
③ 消費者物価の高騰 | ガソリン・食品・電子機器が高騰 |
④ 消費縮小 | 米国経済の7割=個人消費が冷え込む |
⑤ 信用市場の収縮 | 借入コスト増→住宅ローン・企業融資が縮小 |
⑥ 景気後退 | 失業者増加・倒産拡大 |
「リーマンショック」とは異なる次元の危機
リーマンショックでは政府による金融緩和が事態を収束させましたが、今回は「ばらまきでは解決できない構造的問題」が本質です。動画内ではこうした例として「ベネズエラの崩壊」を挙げています。
- 石油依存経済 → 債務拡大 → 輸出減 → 債務危機 → ハイパーインフレ
- これは、米国に置き換えても起こり得る構図
世界の反応:脱ドル化と基軸通貨の再編
すでに多くの国が動き始めています。
- 中国:人民元を基軸通貨化する構想を推進
- 貿易通貨:ユーロ、金、インドルピー、デジタル通貨などへ分散
- ドルベースの世界秩序:すでに「グレートリセット」が始まっている
米国に残された2つの選択肢(いずれも困難)
1. 支出削減で財政健全化
- 政府機関のシャットダウンすら必要
- 成長モデルが破綻 → 長期リセッション不可避
- 政治的にも国民の反発大
2. 通貨発行(市兵)による債務圧縮
- つまり“刷って帳消し”にする
- → ドル価値崩壊・ハイパーインフレ・信頼喪失で金融市場壊滅
どちらを選んでも米国は大きな代償を支払うことになります。
それでも「米国株・米ドル投資」は終わりなのか?
動画内では明言を避けており、「具体的な対処法はLINE登録で解説」となっていますが、筆者としては以下の点に注目すべきだと考えます:
- ドルの絶対的支配力は徐々に低下中
- とはいえ崩壊は“ゆっくりと進む”構造的変化
- 投資としては「分散」と「インフレ対策」がカギ
まとめ:楽観主義からの脱却と“構造的リスク”への備えを
見落としがちなリスク | 短期的には顕在化しづらいが、徐々に効いてくる構造変化 |
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米国の債務依存体質 | 政府の支出構造はもはや自立不能な状態へ |
ドルの信用低下 | 外貨準備の「分散」が進む=ドル集中リスクの解消 |
投資家の信頼失墜 | 国債の安全性が揺らげば全資産市場に波及しかねない |
「米国は大丈夫」という慢心こそが、最大のリスクとなる時代に突入しています。
あなたの資産防衛に必要なのは、「過去の常識に縛られず、現実を見据える視点」かもしれません。
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