今回は新しく登場した「米国債1銘柄のみの投資信託」について詳しく解説した動画にになります。
米国債に興味がある方や投資初心者の方にとっても役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
米国債とは?
まずは基本的なところから。米国債とはアメリカ合衆国政府が発行する債券のことです。以下の特徴があります。
- 信用度が高い:アメリカ政府が発行するため、デフォルトリスクが低い
- 安定したリターン:金利が高く、安定した収益が見込める
- 流動性が高い:世界中で取引されており、売買が容易
特に今は金利が約5%と、22年ぶりの高水準です。
これが米国債が「熱い」と言われる理由の一つです。
米国債の種類
米国債には大きく分けて2種類あります。
- 利付債:毎月利息が支払われるタイプ
- 割引債:満期時にまとめて利息が支払われるタイプ
どちらも安定したリターンを提供しますが、運用方法や目的によって使い分けることが重要です。
米国債の魅力
株式と比較すると、米国債は非常に安定しています。
例えば、株式は企業の業績に左右され、リターンが大きく変動することがあります。しかし、米国債はアメリカ政府が発行しているため、購入時に約束されたリターンが確実に得られます。
- 株式:リターンは不確定、リスクが高い
- 米国債:リターンは確定、リスクが低い
具体例として、100万円を20年運用すると、年利5%で約265万円になります。これは他の投資商品ではなかなか得られない安定したリターンです。
NISAと米国債
ここで問題になるのがNISA(少額投資非課税制度)です。
NISAは株式や投資信託を非課税で運用できる制度ですが、米国債そのものを買うことはできません。しかし、ある会社が米国債1銘柄のみで構成される投資信託を開発しました。
これにより、NISAを利用して米国債を間接的に購入することが可能になりました。
米国債1銘柄のみの投資信託
この新しい投資信託は「iFreeHOLD 米国国債(T-Zero2044)」という名前で販売されています。この投資信託の特徴は以下の通りです。
- 構成:特定の米国債1銘柄のみで構成
- NISA対象:成長投資枠の対象
- 購入金額:最低100円から購入可能
- 手数料:年0.175%の信託報酬
米国債を単品で買う vs 投資信託を通して買う
米国債を直接買う場合と、投資信託を通して買う場合の違いを簡単に比較してみましょう。
項目 | 米国債単品購入 | 投資信託(アイフリーホールド) |
---|---|---|
NISA対象 | × | 〇 |
購入金額 | 最低100ドル(約15,000円) | 最低100円 |
手数料 | なし | 年0.175%の信託報酬 |
リターン | 約5% | 約4.83%(手数料引き後) |
投資信託を利用することで、少額から始められ、NISAの非課税枠を活用できます。これは大きなメリットと言えるでしょう。
一般的な債券ファンドとの違い
一般的な債券ファンドや債券ETF(上場投資信託)は、複数の債券で構成されているため、安定性が高い反面、リターンは分散されます。
一方、アイフリーホールドは1銘柄の米国債のみで構成されているため、シンプルで分かりやすいのが特徴です。
まとめ
米国債1銘柄のみの投資信託「アイフリーホールド」は、NISAを利用して少額から米国債に投資できる新しい選択肢です。安定したリターンが期待できる米国債を、より手軽に購入できるようになった点が魅力です。
今後の資産運用を考える際に、このような投資信託も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
専門用語解説
- 米国債:アメリカ合衆国政府が発行する債券。信用度が高く、安定したリターンが期待できる
- NISA:少額投資非課税制度。株式や投資信託の運用益が非課税になる
- 利付債:毎月利息が支払われる米国債の一種
- 割引債:満期時にまとめて利息が支払われる米国債の一種
- 投資信託:複数の投資家から資金を集め、専門の運用会社が運用する金融商品
- 信託報酬:投資信託を運用する際に発生する管理費用
- 債券ファンド:複数の債券で構成された投資信託
- ETF:上場投資信託。株式のように市場で取引できる投資信託
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