この記事は、YouTube動画「【お金のニュース】利回り0.7%の保険商品で若者がターゲットに。適切なリスクの取り方を解説【リベ大公式切り抜き】」を基に作成しています。
結論:リスクを取らずに資産形成したい?そんな都合のいい話はない!
近年、保険会社が“リスクは嫌だけどお金は増やしたい”という20代のニーズに応える形で「積立型保険商品」を次々と売り出しています。しかし、動画の論点は明快。そんな甘い話に乗るな。保険は保険、投資は投資と割り切れというメッセージです。
若者の「リスク回避志向」に保険会社が全力営業!
2025年5月23日の日経新聞の記事によると、若者の間では「預金以上、投資未満」の資産形成手段として積立型保険のニーズが高まっているとされます。
具体的な新商品は以下の通り:
会社名 | 商品名 | 最低掛金/月 | 保険期間 | 満期時返戻率 | 想定年利(概算) |
---|---|---|---|---|---|
住友生命 | 借金 | 5,000円 | 10年 | 106.1% | 約0.7% |
日本生命 | ちこみ | 3,000円 | 不明 | 105.2% | 約0.5〜0.6% |
“少額から始められて預金以上の利回り”というふれこみで20代の女性会社員などが購入していると紹介されています。
リスクを取らずに増やす?「投資未満」は幻想にすぎない
動画では、「リスクを嫌いながら資産を増やしたい」という姿勢を「アイスもケーキも食べたいけど痩せたい」と同レベルの矛盾だとバッサリ否定。
リスクを受け入れなければ、大きなリターンは得られない――これは金融の大原則です。
実質年利0.7%の保険商品は“お得”なのか?
保険会社の謳い文句である「返戻率106%」は魅力的に見えるかもしれませんが、5年払い込み10年満期の積立商品で年利換算すると約0.7%程度に過ぎません。
比較すると:
商品 | 利回り(年率) |
---|---|
住友生命 積立保険 | 約0.7% |
日本国債(5年) | 約1.02% |
日本国債(10年) | 約1.53% |
保険商品は国債以下の利回りしか得られないにもかかわらず、「投資的」な印象だけを強調して売り込まれているのが実態です。
保険会社の真の狙いは“若者を囲い込む”こと?
保険会社には若年層の加入率低下という課題があります。
- 20代の生命保険加入率は約50%
- 他世代より大幅に低い
そのため、月3000〜5000円の低額商品で“入口”を作り、そこから医療保険やがん保険など他商品に誘導する戦略が取られているのです。
「資産形成=小銭を増やす」なら意味あり?でも“経済的自由”は得られない
動画では明確に以下のように切り分けられています。
- ちょっとだけ貯めたい:OK(積立保険も一理あり)
- お金に困らない人生を送りたい:NG(全く不十分)
つまり、本気で経済的自由を目指すなら、“投資未満”では一生お金持ちになれないという現実を受け入れる必要があります。
投資とは「コントロールされたリスクを取ること」
裕福になるには、以下の3点が必要です:
- 適切なリスクを取る勇気
- 長期的な視点
- 投資知識と戦略
動画では「リスクを取らない=リスクがない」わけではなく、“何もしないリスク”こそ危険だと警鐘を鳴らしています。インフレで実質資産が目減りする「茹でガエル現象」も典型的なリスク例です。
「年利0.7%」の現実を正しく理解しよう
「変戻率106%」という表記は、年利に直すと非常に控えめなものです。しかし保険商品では年利を明示しないことが多く、実際の利回りが見えにくく設計されていることも問題です。
加えて、控除や保障機能を理由に推す声もありますが、動画内では以下のように一蹴されています:
「398回ぐらい反論に答えました。最後にこれだけ言います。わしが投資してる保険会社を儲けさせてくれてありがとう。」
つまり、それだけ売る側が得をする商品ということです。
最後に:本当に豊かな人生を目指すなら
動画では次のような明言で締めくくられています。
- 保険は保険
- 投資は投資
- 保証が欲しいなら有料の掛け捨て保険
- お金を増やしたいなら投資商品
- 豊かになりたいならリスクを取れ
そして、「リスクとリターンは表裏一体」であり、「リスクを取らなければ自由は得られない」と繰り返し訴えています。
まとめ:若者よ、“保険で資産形成”に騙されるな!
保険商品は「預金以上投資未満」を望む層にマッチするように設計されています。しかし、その実態は低利回り・限定的な保障・そして“囲い込み型ビジネス”。
本気で将来のお金を増やしたいなら、まずリスクとの正しい向き合い方を学ぶことが第一歩です。
安易な選択が“保険貧乏”につながらないように、自分のお金は自分の頭で守りましょう。
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