高配当ファンドも積立投資枠で購入可能に?新NISAの改正案を徹底解説

この記事は、YouTube動画「【神改正?】高配当ファンドがつみたて投資枠で購入可能に!?新NISA改正案とメリット・デメリットを徹底解説!」の内容をもとにまとめたものです。2024年現在、多くの投資家が活用している「新NISA」の積立投資枠に、今後大きな変更が加えられるかもしれません。

金融庁の有識者会議で示された改正案によって、積立枠で高配当ファンドやテーマ型ファンド、債券ファンドも購入可能になる可能性が出てきました。この記事では、現行制度の解説から改正の背景、メリット・デメリットまでを詳しく解説します。


目次

結論:積立投資枠が“攻め”の投資にも対応する時代に

これまで新NISAの積立枠は「守り」のインデックスファンドが中心でした。しかし今後は、高配当・テーマ型・債券型など多様なファンドも対象になる可能性があります。

これは投資家にとって選択肢が広がる大きなチャンスである一方で、リスクや注意点も増えるため、より高度な知識と判断力が求められることになります。


新NISAと積立投資枠の現状

  • 年間最大360万円、非課税で運用可能(積立投資枠120万円+成長投資枠240万円)
  • 非課税期間は無期限化
  • 売却した分の非課税枠は翌年に復活

積立投資枠では、長期・分散・低コストのインデックスファンドが対象。2025年7月時点では330本以上が対象商品として認められています。

対象インデックスの例

指数名内容
S&P500米国大企業500社に連動
MSCI ACWI全世界の大型・中型株
FTSEグローバル・オールキャップ全世界の大型~小型株
トピックス・日経平均日本の株式市場に連動

なぜ改正が検討されているのか?

積立枠は投資初心者にとって安心感がある制度ですが、**上級者や中級者からは「物足りない」**という声も。

例えば:

  • 高配当株ファンドに投資したい
  • テクノロジーやAIなどのテーマ型ファンドにも積立したい
  • 債券も組み入れてバランスを取りたい

こうしたニーズに応えるために、金融庁は積立枠の柔軟化を本格的に検討し始めています。


新NISA改正案のポイント(積立投資枠の拡大)

金融庁が検討している変更点は大きく2つあります。

1. 指数の内容に関する柔軟化

  • 今までは「市場全体をカバーする定番指数(S&P500やトピックスなど)」のみが対象
  • 今後は特定セクターやテーマに特化した指数も対象になる可能性が出てきた

例:

  • 高配当株指数(例:ダウジョーンズUS配当100)
  • AI、ESG、サイバーセキュリティなどのテーマ指数

2. 指数の“新しさ”に関する緩和

  • 従来は「定着した実績のある指数」のみが対象
  • 今後は新興の指数でも、信頼できる運用会社によるものであればOKとする方向

これにより、「テーマ型インデックス」や「新興国特化型」なども、対象に含まれる可能性が出てきました。


もし改正が実現したらどうなる?

メリット

内容説明
投資の選択肢が大幅に増える高配当・リート・成長株・債券など
守りと攻めの戦略を積立枠だけで実現可能に自分のリスク許容度に合わせた戦略構築が可能
積立投資枠だけでバランス型ポートフォリオを構成可能に債券連動ファンドも積立可能になれば大きな変化

対象になり得るファンド例

  • 楽天・SBIのSCHD(米国高配当ファンド)
  • 国内外リート指数に連動するファンド
  • 米国グロース株、AI関連、再生エネルギーなどのテーマ型インデックス

注意点・デメリット

1. 損益通算ができないリスク

NISA口座では損失が出ても税金の控除ができない(キリステ損)。
特に値動きの激しいファンドが積立枠に入ってくると、失敗リスクが顕在化する可能性があります。

  • 2024年のデータによると:
    • 積立投資枠で損失になった人は 2.3%
    • 成長投資枠では 12.2%

値動きの激しいファンドが増えると、積立枠でも損する人の割合が増える可能性大です。


2. 手数料が高くなる可能性

  • テーマ型ファンドやアクティブファンドは信託報酬が高い傾向(0.7〜1.5%以上)
  • 「なんとなく話題のテーマだから」と手を出すと、手数料負けするリスク

3. 政府の本音は“預金動かし”

政府は2000兆円とも言われる家計金融資産のうち、**預金で眠っている部分(約1100兆円)**を投資に回させたい意図も。

そのため、「尖ったテーマファンドで興味を引き、不裕層や高齢層も呼び込もう」という狙いがあるのでは?という見方もあります。


まとめ:チャンスとリスクを知ったうえで賢く使おう

観点改正による変化
メリット高配当・テーマ型・債券など多様な選択肢が積立枠で利用可能に
デメリット損益通算不可・手数料上昇・初心者が“地雷”を踏むリスク増
本質投資家に判断力がより強く求められる時代へ

新NISAの積立投資枠が「守り」から「攻め」に変化することで、投資戦略の幅は一気に広がります。

しかし、制度が進化すればするほど、個人の判断力が問われることになるのもまた事実です。

これからは、「情報収集力」「ファンド選定力」「リスク管理力」が、真の資産形成を左右します。

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