本記事は、YouTube動画「【高金利通貨4選】トルコリラ/円・メキシコペソ/円・南アランド/円・ハンガリー/円のエントリー・イグジットポイントをファンダメンタルズ&テクニカル検証!」を基にしています。
高金利通貨はスワップポイント狙いで人気ですが、値動きの激しさや各国の経済リスクも大きな要素です。今回は、4つの通貨ペアについて最新の状況をファンダメンタルズとテクニカルの両面から解説します。
1. トルコリラ/円:利下げ局面で下落基調続く
- 政策金利:43%(7月24日に3%利下げ)
- インフレ率:前年比+33.5%
- 実質金利はプラス → インフレ抑制の効果は出ている
トルコリラはインフレが落ち着きつつあるものの、中央銀行は利下げを続ける姿勢です。これによりリラの下落基調は続く可能性が高いとされています。
格付け引き上げなど前向きな材料もありますが、当面は下落圧力が優勢。
エントリーは「インフレ抑制の継続が確認できるか」が大きな判断材料になりそうです。
2. メキシコペソ/円:横ばい推移もスワップ狙いは有効
- 政策金利:7.75%(8月に0.25%利下げ)
- 利下げペース:従来の0.5%刻みから0.25%刻みに縮小
- 米国との関税問題やUSMCA(北米貿易協定)の見直しがリスク要因
ペソは直近で**横ばい(レンジ相場)**が続いています。高金利は魅力的でスワップ狙いの買い需要は継続。
チャート的には77円が重要なサポートライン。ここで反発すればロングエントリーの好機となる可能性があります。
ただし、米国経済やドルの動きと強く連動するため、ドル円や米国情勢も合わせて確認が必要です。
3. 南アフリカランド/円:上昇トライで強さ目立つ
- 政策金利:7%(9月に0.25%利下げ見込み)
- 4月に急落 → その後しっかり回復し高値トライ中
- テクニカル的に上値余地あり、9円台を目指す可能性
ランドは今回の4通貨の中で最もロングしやすい通貨と評価されています。
ただし、リスクオフ時には急落する特徴があるため、損切りをこまめに設定するリスク管理が不可欠です。
短期的には細かくトレード、中長期では9円を目指す展開を視野に入れたいところです。
4. ハンガリーフォリント/円:ユーロとの連動に注目
- 政策金利:6.5%(2022年の13%から利下げ継続中)
- インフレ率:4〜5%(許容範囲2〜4%を上回る)
- EU加盟国だがユーロを導入せず「フォリント」を使用
ハンガリーは知名度こそ低いですが、新興国通貨の新しい選択肢として注目されています。
通貨の動きはユーロ円と相関が強いため、ユーロの動向を確認するのが重要です。
テクニカル的には0.44円が分岐点。
- 0.44円を上抜け → 上昇トレンド加速
- 抜けられずダブルトップ形成 → 再び下落の可能性
流動性が低いためスプレッドや急変動には注意が必要です。
まとめ:注目通貨No.1は?
- トルコリラ:利下げ継続で下落基調、買いは慎重に
- メキシコペソ:高金利維持、レンジでスワップ狙いは有効
- 南アランド:上昇基調が鮮明、4通貨の中で最も魅力的
- ハンガリーフォリント:ユーロと連動性が高い新興通貨、0.44円突破に注目
値上がり期待という意味では、南アランド/円が最有力と考えられます。ただし、高金利通貨は魅力的である一方、リスクオフ局面で急落しやすい特徴があります。
資産を守るためには、スワップ狙いで長期保有するにしても「損切りライン」と「分散投資」を忘れないことが大切です。
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