本記事は、YouTube動画『鬼の暴落で注目も金なし!負けナンピンも』の内容を基に構成しています。
鬼の暴落局面で起きることはシンプルに資金が足りなくなる
今回の動画は、株価が急落して「これは安い」と感じる局面ほど、なぜか手元資金が足りずに動けないという投資家あるあるから始まります。
先週から大きく下げていた銘柄が、下げ止まるどころか当日も再び大きく下落し、買いたい気持ちはあっても資金余力がなく見送らざるを得ない。
さらに、すでに買っている銘柄ではナンピンしたのに下げが続き、含み損が膨らんで悔しい。それでもナンピンを続けるか、どう考えるか。こうした現実的な葛藤を、具体的な銘柄を挙げながら整理していく内容でした。
動画の中心テーマは大きく2つです。1つ目は住友ファーマの急騰後の急落局面をどう見るか。
2つ目はNTTの下落を「負けナンピン」になりながらも、配当や長期目線でどう付き合うかです。
そこに加えて、当日気になった銘柄としてSBIホールディングス、ソフトバンクグループ、ソフトバンク、NEC、野村ホールディングス、フジ、ZOZO、アスクル、共立メンテナンスなどが次々と登場し、下落局面の監視リストの作り方にも近い流れになっていました。
急落は悪材料だけでなく材料出尽くしでも起きる
株価が大きく動く局面は、業績の悪化や不祥事のような分かりやすい悪材料だけが原因ではありません。
むしろ投資家が見落としやすいのが、良い材料が出た後に起きる急落です。期待で買われて上がり、材料が出た瞬間に利益確定が集中して下がる。いわゆる材料出尽くしの動きです。
動画では、まさにこの典型例として住友ファーマが取り上げられていました。先週材料が出て上昇したにもかかわらず、その後は短期間で大きく下落し、当日も約10%近い下げになったと語られています。
上げた理由がポジティブであっても、上がり方が急であれば急であるほど、反動も急になりやすいという現象が見えてきます。
もう1つの背景として、個人投資家の実務面の問題も語られていました。権利確定シーズンの2月末と3月は銘柄選びが楽しい時期ですが、同時に確定申告や税金支払いで現金が必要になる時期でもあります。入ってきたお金を先に投資へ回してしまい、後から税金で資金繰りに困るという話は、多くの人にとって他人事ではありません。下落局面で買いたいのに買えない理由が、相場以外のところにあるという視点が入っていました。
住友ファーマ 急騰の反動で全消し級の下落が起きた
住友ファーマは上がった後に8% 15.6% さらに当日も約10%下落という厳しい値動き
動画の冒頭で紹介されたのは住友ファーマ(4506)です。住友化学系の医薬品大手という位置づけで、先週材料が出て上がった銘柄として語られています。
具体的には、上昇局面で20%や7%といった上げがあり、その後に8%下落、15.6%下落、さらに当日に約10%近い下落と、短期間で急激に値を崩したという説明でした。
上げた要因は、パーキンソン病の薬に関連する承認の話がきっかけになった、というニュアンスで語られています。ただ、その材料が出た後に「買われすぎ」「材料出尽くし」といった見方から利益確定売りが先行し、急落につながったという整理でした。
全消しになったからこそ期待感が剥がれ 逆に面白い局面にも見える
住友ファーマの値動きについて、動画内では「いい形で上げてきたのを全消しした」「株の怖いところ」と表現されていました。
上昇中に乗っていた人が逃げ遅れると大きなダメージになりやすい一方、下落後の今の水準は、期待感が一度剥がれた状態とも言えます。
ここで出てくる考え方が、短期の反発取りの発想です。動画では、ここから3000円を目指す可能性の話も出てきます。もちろん確実ではなく「どうなるか分からない」と前置きしたうえで、過去に3000円近辺があったことから、反発する力を秘めた銘柄だという見方ができる、という説明でした。
ただし、発信者自身は長期保有前提の投資スタイルなので、短期の値幅取りを強く推奨するというより、形として面白いので注目している、という距離感でした。買いたい気持ちはあるが、資金余力がなく見送ったという冒頭の主題にもつながっています。
医薬品セクターは爆発力がある分 値動きも荒くなりやすい
住友ファーマの話の中で、医薬品セクターの特徴にも触れられていました。
薬の特許や承認のように、権利やイベントで株価が大きく動きやすい領域であり、上がる時も下がる時も極端になりやすい。だからこそ、投資検討するなら値動きの荒さを承知しておくべきだ、というトーンでした。
また、配当は付いていない点にも触れられています。
その一方で「いいものが出てくる見込み」や「積み上げているものはしっかりしている」といった表現もあり、短期の需給だけでなく、会社の中身に対する期待もゼロではない、というニュアンスがありました。
NTT 下げ止まらず含み損でもナンピンを続ける理由
NTTは160円台から下げ続け 150円台 さらに148円付近の攻防が注目点
2つ目のテーマとして語られたのがNTTです。
発信者がナンピンを入れてきた銘柄で、先週ナンピンしたにもかかわらず、さらに下げて150円台になったという話でした。160円を取ったところから下げ止まらず、直近の注目ポイントとして148円付近の攻防が挙げられています。
トランプショックのような特殊要因を除けば140円という水準も話題に出ますが、直近では148円が意識されるという整理でした。
短期の値幅取りにも使えるが 下抜けリスクもある
NTTの値動きは、一定の水準で盛り返す動きもあるため、短期で利ざやを抜く発想にも向くと語られていました。
一方で、一気に下抜けていくこともあり得るため、信用取引などレバレッジをかける人は注意が必要、という趣旨の注意も入っています。
配当3.5%と3月権利の近さが 長期保有の支えになる
発信者はNTTについて、配当利回りが約3.5%ある点を強調しています。
さらに、NTTは10年以上連続増配しているという見方から、次も増配するのではないかという期待が語られました。具体的には、5.4円という数字に言及し、0.1円刻みでも増配してきた企業だという印象を述べています。
加えて、株主優待の存在も理由として挙げられています。
100株から受け取りたい人が多いタイプの銘柄であり、高くても安くても買える銘柄として紹介されていました。ここは、短期の値動きではなく、長期で積み上げる前提の人にとっての心理的な支えとして語られています。
いつか200円へという期待は根拠よりも信念に近いが それでも続けるというスタンス
動画内で印象的なのは、発信者が「いつか200円に行くと信じている」と語りつつ、「根拠はない」と正直に断っている点です。
これは、投資判断の正しさを主張するというより、ナンピンは感情的に揺れやすい行為であり、それでも続けるなら自分なりの軸が必要だという現実を映しているように見えます。
下落相場でも注目銘柄は多い 資金配分が最大の問題になる
動画の中盤以降は、当日気になった銘柄の点検パートに入ります。
ここは「買い推奨」というより「こういう銘柄が下がっている」「レンジの下限に来ている」「3月権利がある」「配当や優待がある」といった観察の連続で、暴落局面の見方を増やすパートになっています。
SBIホールディングス 3800円付近から3200円台へ 3月権利と優待で監視対象
SBIホールディングスは高値の3800円付近から3200円付近まで下げ、直近の安値圏に入っているという話でした。
3月の権利銘柄である点も重ねて語られています。配当がどうなるかは不透明としつつ、増配への期待もにじませています。仮に90円になった場合の利回り感として約2.8%程度という数字も出ており、さらに優待がある点が魅力として紹介されていました。
暗号資産や健康食品など、選択式で受け取れるという説明もあります。
ソフトバンクグループとソフトバンク レンジ内の下側に来た銘柄はスイング目線で見られる
ソフトバンクグループは当日5.4%程度下落という話があり、過去の高値からは大きく落としているものの、直近はボックス的な動きになっているという整理でした。そして現在はそのボックスの中でも安いラインに位置しつつあるため、スイングで買って売っての利ざやを狙う考え方もできる、という趣旨のコメントがありました。
同様にソフトバンクも安いレンジにいるという話が出ています。ここでのポイントは、個別の材料というより、レンジの上限下限の位置関係で「今は安い側にいる」と見る視点です。
NEC 野村ホールディングス フジ ZOZO 右肩下がり銘柄をどう見るかは配当と企業規模がヒントになる
NECは「怒涛の下げ」「十字を打って迷っている」といった表現で、下げがきつい銘柄として登場します。発信者自身はこうした銘柄で利ざやを抜くトレードはあまりしないとしながらも、下げの強さ自体が注目ポイントだという語り口でした。
野村ホールディングスは当日7.1%下落という数字が出てきます。業績は良い内容だという見方もあり、配当をもらいながら持つ発想が語られていました。時価総額が約2兆1000億円という規模感にも触れ、SBIやソフトバンクなどと並ぶ大企業として「少々のことでは」という安心感の話につながります。
フジも時価総額約2兆5000億円級の巨大企業として触れられ、右肩下がりで下げ止まらないが、配当が約2%程度あるため、配当をもらいながら眺める発想が語られました。業績が極端に悪いという印象でもない、といったコメントもあります。
ZOZOは時価総額が1兆円近い規模で、配当が約3.6%程度という数字が出てきます。サービスを使っている人には身近で、業績も良い形で推移している見込みという話もあり、下落局面で見直す候補として挙げられていました。
アスクル サイバー攻撃で業務停止という特殊要因 優待は2000円相当年2回
アスクルはサイバー攻撃を受けて業務がストップし、業績見通しが立たないことから安くなっているという説明でした。ここでは特殊要因があるため、どこが底か分かりにくいという前提が置かれています。
一方で、株主優待として2000円分の買い物券が年2回ある点が支えとして挙げられています。
ただし使い方に癖があるというコメントもあり、優待があるから何でも良いという話ではなく、生活導線に合うかどうかも含めて考えるべきだというニュアンスでした。買い方としては、底を当てに行くより、ある程度底打ちして返したタイミングから順張りで入るのも悪くない、という現実的な提案がありました。
共立メンテナンス ドーミー好きには刺さるが 下げ止まらない怖さもある
共立メンテナンスは下げ止まらず、2500円の大台に入ってきたという話が出ています。個人的におすすめというトーンで、特にドーミーが好きな人には魅力的という文脈でした。ただし、ここでも「ずっと下げている」という現状が繰り返し語られ、下げ止まらない怖さと魅力が同居している銘柄として描かれています。
高島屋は下方修正 山岡家は記念配当 こうしたニュースも暴落局面では混在する
高島屋は今期最終が赤字に下方修正というニュースが触れられ、PTSが大きく動いていないが、今後下げるようなら狙う考えもあり得るという話でした。ここは、決算や下方修正のニュースが出た銘柄を、翌日の値動きと合わせて観察する姿勢が見えます。
山岡家は前期配当を2円増額修正という話で、20周年の記念配当という位置づけだと語られています。優待が魅力で、過去に保有していたが今は持っておらず、買い直しにくいほど高くなっているという話もありました。ここは、良い銘柄は上がってしまうと入りづらいので、持ち続けることの大切さを感じた、という学びの共有になっていました。
三菱UFJは7%上方修正と2円増配 金融セクターの底力にも触れる
最後の方で、三菱UFJフィナンシャル・グループが今期経常7%上方修正、2円増配という情報にも触れられます。日経平均が上がっていても自分の口座がマイナスだった、という話の流れの中で、当日は金融関連が下げたが、業績的な強さはあるので、じっくり見れば勝ちやすいセクターでもあるのではないか、という見方が語られていました。
追加解説 暴落局面で大事なのは銘柄よりも資金計画と行動ルール
動画の内容を踏まえると、暴落局面での最大の問題は「何を買うか」より「買える状態かどうか」にあります。発信者が最初に住友ファーマを欲しいと思いながら資金不足で見送ったように、下落局面はチャンスと同時に資金の試験でもあります。
ここで初心者向けに補足すると、暴落局面は次の3つが同時に起きやすいです。
1つ目は、普段は割高に見えていた銘柄が一気に現実的な価格帯に落ちてきて、監視銘柄が増えることです。動画でもSBI、ソフトバンク系、NEC、野村、ZOZO、共立メンテナンスなど、下げている銘柄が次々と並びました。
2つ目は、税金や生活費、年度末の出費など、相場以外の理由で現金が必要になり、買いたいのに買えない状況が発生することです。確定申告や税金の支払いがある人は、相場のチャンスと資金需要がぶつかりやすくなります。
3つ目は、ナンピンの難しさが表面化することです。NTTのように配当や優待がある銘柄でも、下げが続けば含み損は増えます。ナンピンは平均取得単価を下げる効果がありますが、下げが止まらなければ、単に資金を早く使ってしまう行為にもなります。だからこそ、ナンピンするなら「何回まで」「どの水準まで」「配当や優待を含めてどの期間で回収を狙うのか」といった、自分の行動ルールが必要になります。
さらに動画の終盤では、仕事面の変化として部署の人員が2人減る話も出ていました。こうした生活側の負荷が増える時期は、投資判断もぶれやすくなります。投資はメンタルだけでなく、時間と体力も使うため、業務効率化を考えたいという話は、相場との向き合い方にもつながる現実的な視点です。
まとめ 鬼の暴落で問われるのは銘柄選びより資金余力と方針の一貫性
今回の動画は、急落局面のリアルな感情と実務の両方が描かれていました。住友ファーマは材料で上がった後に材料出尽くしで急落し、全消し級の値動きになったことで、逆に期待感が剥がれた水準として注目される局面になっています。一方のNTTは、ナンピンしても下げが続く厳しい展開の中でも、配当約3.5%や3月権利、長期の増配期待、優待といった要素を理由に、長期で付き合うスタンスが語られました。
また、SBIホールディングス、ソフトバンクグループ、ソフトバンク、NEC、野村、フジ、ZOZO、アスクル、共立メンテナンスなど、下げている銘柄は多く、暴落局面ほど監視候補は増えます。しかし、候補が増えるほど重要になるのは資金計画であり、税金や生活費を含めた現金管理ができていないと、チャンスを前にして動けない状況になります。
暴落は怖い局面ですが、同時に多くの銘柄が見直される局面でもあります。大事なのは、買う理由を配当や優待、企業規模、レンジの位置など自分の軸で言語化し、資金余力と行動ルールを整えたうえで、無理のない形で相場と付き合うことだといえます。


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