日本のメディアが伝えない!移民反対が増えるドイツ!ザーラ・ワーゲンクネヒト!

今回はドイツの政治情勢や移民問題について解説した動画をご紹介します。

特に、ドイツで今注目されている政治家、ザーラ・ワーゲンクネヒト氏について深掘りしていきます。この話題を理解するために、まず背景となるフォルクスワーゲンの工場閉鎖の話や、移民問題に関連する最近の政治動向を確認しましょう。

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目次

フォルクスワーゲンの工場閉鎖の背景

最近、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンが国内で工場を閉鎖するという検討がされています。

この動きは、ドイツ経済全体に大きな影響を与える可能性があります。

特に、中国市場に依存していたフォルクスワーゲンが中国での売上が減少し、逆に中国の自動車メーカーに欧州市場でシェアを奪われる状況が続いているため、同社は苦境に立たされています。

フォルクスワーゲンの財務分析では、中国市場に対する依存度が特に高かったことが指摘されています。

しかし、近年では中国市場での販売不振が目立ち、欧州市場でも競争力を失っていることが工場閉鎖の背景にあります。

ドイツ政治と移民問題の関係

本題に戻り、今回はドイツの移民問題と政治について詳しく解説します。

ドイツでは、第二次世界大戦後の歴史的な背景もあり、移民に対して様々な意見が分かれています。特に最近では、移民反対を掲げる国民が増加し、その結果、AfD(ドイツのための選択肢)という右派政党が支持を拡大しています。

しかし、AfDはしばしば極右的な発言をするメンバーがいるため、ナチスの時代を彷彿とさせるとして、一部の国民からは強い反発を受けています。

そのため、「与党は信頼できないけど、AfDもダメだ」と感じている有権者が増えており、こうした人々の受け皿として浮上しているのがザーラ・ワーゲンクネヒト氏の新党です。

ザーラ・ワーゲンクネヒト氏とは?

ザーラ・ワーゲンクネヒト氏は、イラン人の父とドイツ人の母の間に生まれ、哲学を学んだ後にドイツの政治に関わり始めました。

彼女は、元々左翼の政治家として活躍していましたが、移民規制強化ウクライナ戦争反対を主張することで、ドイツの主流メディアからは「ロシア寄り」「プーチンの仲間」として扱われることが多い人物です。

特に注目すべきは、2022年のロシアによるウクライナ侵攻に対して、彼女が「ロシアは悪くない」とする立場を取り続けたことです。

彼女は、アメリカの挑発が戦争の原因だと考えており、ウクライナへの武器提供にも反対しています。この立場が、ウクライナ戦争に対する賛否が分かれるドイツ国内で大きな議論を呼んでいます。

新党設立とドイツの地方選挙

2023年10月、ザーラ・ワーゲンクネヒト氏は左翼党を離党し、新たに**「ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)」という政党を設立しました。

この政党は、彼女の移民規制強化やウクライナ支援反対の主張を掲げており、特に移民に反対する層から支持を集めています。

直近の2023年9月1日に行われた地方選挙では、彼女の地元であるトーリンゲン州でBSWが15.8%の票を獲得し、3位にランクインしました。1位は右派のAfDが33.2%、2位は中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)で約30%でした。この結果からも、移民に対する反発が強まっているドイツの現状が伺えます。

ドイツ国民の間では、「AfDは極右すぎるけど、移民規制やウクライナ戦争反対は支持したい」という人たちが多く、BSWがその受け皿になっているのです。

ドイツの今後と総選挙

2025年にはドイツで総選挙が予定されていますが、今後の注目点は、AfDが国政レベルでどれだけ支持を伸ばすか、そしてBSWがどの程度票を獲得するかです。

ドイツの政治は、移民問題とウクライナ戦争の影響を大きく受けており、両極端の政党が勢力を伸ばす中で、どのような政権が誕生するのかが重要なポイントです。

移民規制やウクライナ戦争に対する意見が二分される中で、ドイツの政治は今後ますます複雑化していくと予想されます。極端な立場を取る政党が支持を集めているため、国民の意見が一つにまとまるのは難しいかもしれません。

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知っておきたい専門用語集

  • AfD(ドイツのための選択肢):移民反対や欧州懐疑主義を掲げるドイツの右派政党。ナチスを彷彿とさせる発言が問題視されることもある。
  • ザーラ・ワーゲンクネヒト:ドイツの左派政治家。移民規制強化やウクライナ戦争反対を主張し、左翼党から分裂して新党を設立した。
  • BSW(ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟):ワーゲンクネヒトが設立した新党。移民規制やウクライナ支援反対を掲げ、ドイツ国内で注目されている。
  • 移民規制強化:外国人のドイツ国内への移住や滞在を制限・厳格化する政策。
  • ウクライナ戦争即時停戦論:ロシアとウクライナの戦争に対して、即座に停戦し交渉を求める立場。ワーゲンクネヒトやロシア寄りの政治家が主張。
  • クリミア戦争:2014年にロシアがウクライナのクリミア半島を併合した紛争。ワーゲンクネヒトはアメリカが挑発したと主張。
  • 極右:政治思想として極端な保守的・民族主義的な立場を取る勢力。ナチスを彷彿とさせることが多く、ドイツではAfDがこの立場に分類されがち。
  • 極左:共産主義や社会主義を極端に推し進める思想や政党。ワーゲンクネヒトが所属していた左翼党がこの立場に分類されることがある。
  • マクロ経済:国全体の経済の動きを指す言葉。フォルクスワーゲンの工場閉鎖がドイツ経済全体に与える影響などを分析するときに使われる。
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