2025年後半の投資戦略をどう立てる?バンクアカデミー流の実践方法を徹底解説

※本記事は、YouTube動画「【よくある質問】2025年後半の投資戦略はどうする?自分の投資方針もまるごと解説」の内容を基に、初心者にも分かりやすくまとめたものです。


目次

はじめに:結論から

2025年後半の投資戦略として、バンクアカデミーの両平さんが提案するのは「長期積立+下落時のタイミング投資」の組み合わせです。具体的には、

  • つみたてNISAではS&P500に毎月30万円を積立継続
  • 特定口座では、暴落時に余裕資金でスポット投資
  • 相場を見すぎず、あらかじめマイルールを決めて機械的に投資

という方針です。

このアプローチの背景には、相場の先行きが非常に不透明であるという前提があります。6月末にはS&P500が最高値を更新したものの、2025年後半はトランプ政権の政策や地政学リスク、インフレ、企業業績などの要因により荒れ相場が続く可能性が高いと分析されています。


S&P500は6月末に最高値を更新!前半の動きとは?

まず2025年前半のS&P500の動きを振り返ってみましょう。

出来事市場の反応
1月中国AI関連株の急落(ディープシックショック)株価下落
4月トランプ政権の関税ショックS&P500大幅下落
6月関税の一時停止により回復S&P500が6,000ポイントを超え最高値を更新

このように、1月と4月に大きな下落があったにも関わらず、政策の転換により短期間で回復するという不安定な展開が続いています。


実際の運用実績とつみたて額

両平さんは、SBI証券で「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」に毎月30万円を積立しており、2024年末には+14%、2025年6月時点では+6.3%の含み益となっていました。

下記は基準価格の推移を元に、つみたて効果がどう出たかを示す表です。

年月基準価格(eMAXIS Slim米国株式)状況
2025年1月24日34,638円ピーク
2025年4月約27,000円台約−20%の急落
2025年6月30日32,527円約−6%まで回復

強気と慎重派の見方:相場はどっちに行く?

強気の見方

  • JPモルガン:S&P500の年末予想を5200から6000に上方修正
  • 理由:トランプ政策の不透明さがあっても、株価は底堅いとの判断

慎重派の見方(重要)

以下の5つのリスクを指摘しています。

  1. 関税の協定期限(4月9日)
    • 合意できない国には高関税の適用懸念
  2. 企業業績の悪化
    • 採用・投資が鈍化し、CEOの景況感が悪化
  3. 地政学リスク
    • イスラエル・イラン、米中関係の緊張
  4. アメリカの財政問題とFRBの政策
    • 財政赤字拡大と金利政策の混乱
  5. バリュエーション(株価の割高感)
    • S&P500のPERが22倍で、過去10年平均の18.6倍を大きく上回る

自分の投資戦略:マイルールを決めて備える

基本方針

  • つみたてNISAは変えず、月30万円を継続
  • 特定口座では大幅下落時にスポット投資を実行

マイルールの具体例

  • ピーク価格からの下落率ごとに1/4ずつ投資
    • −10%で資金の25%
    • −20%でさらに25%
    • −30%、−40%と段階的に投資

例:eMAXIS Slim米国株式の場合(ピーク34,638円)

下落率基準価格投資する金額の目安
−10%31,174円資金の1/4
−20%27,710円資金の1/4
−30%24,246円資金の1/4
−40%20,782円資金の1/4

国内ETF(1655)も活用

  • リアルタイムで売買可能な国内ETF(1655など)も選択肢
  • こちらも下落率ごとに差し値で買いを入れておく

よくある質問への回答まとめ

Q. タイミング投資でいくら準備する?

  • 両平さんは100万円(数百万円想定)を準備
  • 重要なのは「金額」ではなく「割合とルール」

Q. つみたて12万円程度でも大丈夫?

  • 全く問題なし。むしろ手間をかけたくない人にはおすすめ

Q. NISA銘柄は見直した方がいい?

  • 相場が好調なうちに見直しを
  • S&P500に確信が持てないならオルカン(全世界株)も選択肢

Q. 高配当ETFはどう考える?

  • VYMや楽天・SBIの高配当ETFは下落時に仕込む戦略が有効
  • 分配金が3ヶ月に1回あるので、保有の楽しみもある

Q. 債券やゴールドの分散投資は?

  • **TLT(米国長期国債ETF)や金(ゴールド)**が有効
  • リーマンショックやコロナ時にも逆相関で機能
  • 2025年後半は利下げ予想がありTLTにも期待

まとめ:2025年後半の投資は「守り+攻め」のバランスを

投資方針内容
守りS&P500への月30万円積立(つみたてNISA)
攻め特定口座での下落時スポット投資(タイミング投資)
分散債券ETF(TLT)やゴールドも選択肢に
心構えマイルールを作り、感情に流されない投資を

相場が荒れる可能性を前提に、「淡々と積立」「下落時はルール通りに追加投資」の戦略が中長期では効果的です。

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