「老後に必要な資金は4000万円」という話題について取り上げた動画です。
この動画では、具体的な数字を使いながら、なぜ2000万円ではなく4000万円が必要なのか、その背景や解決策について詳しく説明しています。
初心者の方でも理解しやすいように、できるだけ分かりやすく解説します。
老後2000万円問題とは?
まず、老後2000万円問題について整理しましょう。
この問題が初めて取り沙汰されたのは、2020年頃の金融庁の発表です。老後の収入と支出の差額から、30年間で約2000万円が不足するという計算が元になっています。
具体的には、老後の収入が平均月額20万円に対して、支出が25万51円となり、月に5万5000円の不足が生じます。これが30年間続くと、1980万円が不足する計算です。
このため、老後に2000万円の貯蓄が必要と言われるようになりました。
なぜ今は4000万円必要なのか?
最近になって、この必要額が2000万円ではなく、4000万円に増えたと言われています。
これは主に物価上昇が原因です。2023年から2024年にかけて、物価が年間3%程度上昇しているため、2000万円では足りなくなり、4000万円が必要という計算になります。
4000万円貯めるのは現実的か?
次に、実際に4000万円を貯めることが可能かどうかを考えてみましょう。
日本人の生涯賃金の中央値は約1億9000万円と言われています。この金額から4000万円を貯めるためには、年間約100万円、月に換算すると8万3000円を貯金する必要があります。
しかし、税金や社会保険料を考慮すると、手取り額はさらに少なくなります。
年間収入475万2000円から税金や社会保険料を引くと、手取りは約370万円となります。この中から年間100万円を貯めるのは簡単ではありません。
支出の内訳と貯金の難しさ
実際の支出を考えてみましょう。
仮に月の生活費が20万円とすると、年間で240万円、40年間で9600万円かかります。
さらに、10年に1回車を買い替えるとすると、1200万円、家賃や住宅ローンに月7万円を支払うとすると、3360万円が必要です。
これに消費税を加えると、合計1416万円になります。これらの支出をすべて合計すると、約1億6576万円が必要です。
現実的な解決策
これらの支出を考えると、4000万円どころか、2000万円を貯めるのも難しいという結論になります。
しかし、希望を持ちましょう。重要なのは、投資や資産運用よりも、まずは家計管理をしっかり行い、計画的に貯金をすることです。
投資の役割
家計管理の次に大切なのが投資です。
例えば、年間で8万3000円を貯金するのではなく、月に2万6000円を投資に回し、年利5%で運用すると、40年後には4000万円を達成することができます。
この方法なら、年間68万円を生活費に回すことができ、より豊かな生活を送りながら老後資金を確保できます。
最後に
この動画では、老後4000万円問題の背景と解決策について詳しく解説しました。
重要なのは、家計管理と投資のバランスを取ることです。投資だけに頼らず、まずはしっかりと支出を管理し、その上で投資を活用することが最も現実的な解決策です。
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