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動画の概要

本動画は「米国株ブームは終焉に向かう」という前提で、バリュエーションの割高感や銘柄集中、景気減速懸念、金(ゴールド)・金鉱株の相対優位などを論じた内容でした。途中に口座開設やレポート、セミナー等のPRも含まれていました。

著者の主張(結論)

  • 9月から米国株は崩れ、10月に一度底打ち、その後年末反発の想定です。
  • ただし景気後退入りで利下げが加速し、ドル安・株安の局面が来る可能性が高いです。
  • 完全な底打ちは2026年10月頃、最大下落率は30~40%(円建ては -40%超の可能性)と見ています。
  • 次の拡大局面では「米国一極」より国際分散が優位になりやすいとしています。

根拠として挙げたデータ

  • PSR(売上高倍率):S&P500のPSRは3.23倍で、ドットコム期より割高の指標があると紹介していました。
  • PER:S&P500の予想PERは22.4倍(10年平均18.5倍、2000年以降平均16.8倍を上回る)。
  • 銘柄集中:時価総額上位10銘柄で指数の約39.5%。下落時は買い手不在になり、指数全体のボラティリティが高まりやすいとの指摘です。
  • 労働市場×AI:若年のソフトウェア開発職で雇用減少(22~25歳はピークから約20%減)など、AIの影響を紹介。
  • 消費者マインド:ミシガン指数が低下。中低所得層を中心に節約志向が強まり、小売・外食の現場でも“安価志向”が進行との企業コメントを引用。
  • 金相場:史上高値更新。利下げ観測やFRBの独立性リスク、ドル離れの思惑(SCOなど)を追い風要因に挙げ、GLDやGDXを例示。

気になる論点・反論余地

  • バリュエーションの測り方:PSRは成長株に引っ張られやすく、利益成長を織り込むPERや、金利水準・マージン構造も併せて見る必要があります。
  • 銘柄集中の解釈:集中は確かにリスクですが、稼ぐ力(高ROIC・キャッシュ創出)を持つメガテックが利益で裏付けている側面もあります。
  • マクロ見通しの不確実性:利下げペース、景気後退の深さ・タイミング、為替の方向はシナリオ幅が大きく、日付入りのターゲット(2026年10月など)は前提次第で大きくぶれます。
  • AIと雇用:短期の置換圧力と長期の補完効果が混在します。業種・熟練度で影響差が大きく、単線的に「若年層は不利」と断じにくい面もあります。

投資行動への含意(中立的メモ)

  • 集中リスクの管理:時価総額加重のS&P500一本より、等加重や米国外の株式・債券・金などを組み合わせ、偏りを緩和する選択肢があります。
  • 為替と耐性:円建て投資は為替で振れが増します。為替ヘッジや外貨比率の方針を事前に決めておくとブレにくいです。
  • シナリオ別の行動:急落・反発の両シナリオを用意し、定期積立の継続、目標配分のリバランス、現金クッションの維持など“ルール化”が有効です。
  • 金・金鉱株:金はディフェンシブ性、金鉱株はボラが高い点を区別してポジションサイズを検討するのが無難です。
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