この記事は、YouTube動画「60代こそ要注意!下落相場のNG行動。ミスると老後崩壊・・。」をもとに執筆しています。
結論:60代は“恐怖”と“欲望”に支配されず、王道のインデックス投資を貫くべき
2025年のように市場が乱高下する状況では、退職金を手にしたばかりの60代投資家こそリスクを取りすぎない冷静な運用が求められます。
本記事では、60代が下落相場でやってはいけないNG行動と、具体的な資産運用のコツを詳しく解説していきます。
目次
なぜ60代は特に注意が必要なのか?
- まとまった資金がある(退職金など)
- 年金生活が目前
- 運用期間が限られている
- 投資経験が浅い人も多い
これらの条件がそろう60代にとって、資産を一度失うと挽回が難しいという現実があります。
NG行動① 欲望に支配され、ハイリスク商品に手を出す
代表例は「日本株4.3倍ブル型ファンド」です。
実際のデータ例(2025年3月 楽天証券)
- 20代投資家のランキング:すべてがインデックス系(S&P500、オルカン)
- 60代投資家のランキング:
→ 4位に楽天日本株4.3倍ブルがランクイン
→ 4月には週次ランキングで3位まで上昇
4.3倍ブル型のリスクとは?
- レバレッジ4.3倍で一見魅力的だが、
- 上下動が激しく、レンジ相場で元本が減り続ける
- 2024年7月:64円 → 1万742円(※逆分割)
- 高値から約70%減少し、復活が極めて困難
こうした商品は「上がれば儲かる」と思われがちですが、“低減効果”という仕組みで値動きが繰り返されると資産が減る構造になっています。
NG行動② 恐怖に支配されて積立停止・一括売却
一括投資で大きな金額を投入した後に、暴落に巻き込まれると、
- 怖くなって売ってしまう
- 資産を取り崩せず、生活資金に支障が出る
- “もう投資はやりたくない”という精神的ダメージ
となりかねません。
具体例:一括投資vs積立投資
- 60代が年360万円を一括投資 → 暴落 → 半値になり売却 → 大損失
- 同じ資金を毎月30万円の積立にした場合、精神的にも安定して継続可能
毎月分配型 vs 低コストインデックス型の比較
アライアンスバーンスタインD(毎月分配型)
- 純資産:2.9兆円(日本で3位)
- 信託報酬:1.6%
- 分配金:毎月あるが、0円月もあり
- NISA対象外(課税あり)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500連動)
- 信託報酬:0.0815%
- 分配金:なし(再投資で複利効果)
- NISA対応(非課税)
- 長期リターン:5年間で+171%(2025年4月時点)
結論
分配金の安心感があっても、長期的な資産形成なら低コストインデックスが有利です。
60代が守るべき3つの投資戦略
① 流動性の高い資産を必ず確保する
- 一般的には「100−年齢」をリスク資産に → 60代なら40%以内が目安
- 現金・預金の割合を確保して、安心できる状態に
② 取り崩しながら運用を継続する
- 例:55歳から毎月10万円投資し、65歳で1543万円に成長
- その後、毎月10万円を取り崩しても85歳まで持つ計算
- ポイントは「投資を止めないこと」
③ 積立投資の力を信じる(ドルコスト平均法)
- 下落時に多くの口数を買えるため、回復時のリターンが爆発的
- 暴落時も“安く買えてラッキー”と思える心理が大事
プラチナNISAとは?(おまけ情報)
- 65歳以上を対象に毎月分配型ファンドが購入可能になる可能性
- ただし、高コスト・元本割れ・タコ足配当など注意点も多い
- 導入前に慎重な検討が必要
まとめ:60代こそ「王道の資産運用」を貫け
- 4.3倍ブルなどのハイリスク商品は厳禁
- 「みんなが買ってるから」ではなく、自分に合った投資スタイルを選ぶ
- 投資を継続しながら、資産寿命を伸ばすのが王道
退職後の資産運用は、ギャンブルではなく生活の土台です。
焦らず、欲を出さず、リスクを分散させて、「長く続ける」ことが一番の勝ちパターンです。
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