本記事は、YouTube動画『10月権利確定で必ず押さえたい厳選10銘柄』の内容を基に構成しています。
10月は、3月や9月と比べると株主優待の対象銘柄が多い月ではありません。しかし、菓子の詰め合わせ、食事券、デジタルギフト、自社商品クーポンなど、実用性の高い優待を用意している企業があります。
一方、近年は継続保有を優待の条件とする企業が増えています。権利確定日の直前に株式を購入するだけでは優待を受け取れない場合があるため、必要株数だけでなく保有期間も確認しなければなりません。
動画では、2026年10月に注目したい株主優待銘柄として、10社が紹介されています。それぞれの優待内容や業績、株価を見る際の注意点を詳しく整理します。
10月の株主優待を取得する前に確認したいこと
株主優待を受け取るには、権利確定日ではなく「権利付き最終日」までに対象株式を購入しておく必要があります。
ただし、継続保有条件が設けられている場合、権利付き最終日に購入しても、すぐには優待を受け取れません。同一の株主番号で一定期間、株主名簿に記載され続けることが条件となります。
また、優待利回りが高く見えても、実際に使わない商品券やクーポンであれば、額面どおりの価値があるとは限りません。優待を利用するために追加購入が必要な場合や、利用できる店舗が限られている場合もあります。
優待内容だけでなく、業績、配当の持続性、株価水準まで含めて判断することが重要です。
2026年10月に注目したい株主優待10銘柄
1.正栄食品工業(8079)
正栄食品工業は、食品原材料の輸入や卸売、菓子類の製造・販売などを手掛ける企業です。
株主優待では、100株以上を保有する株主に対し、自社製品の菓子詰め合わせを年2回贈呈しています。チョコレート菓子、ナッツ、ドライフルーツなど幅広い商品が入っており、子どもから大人まで楽しみやすい優待です。
動画では、1回分の詰め合わせを約5,000円相当と評価し、年2回で約10,000円分の価値があると紹介しています。ただし、これは動画内での評価額であり、会社が公表している優待額ではありません。
さらに、2026年10月は創立80周年の記念優待として、100株以上を1年未満保有する株主に500円分、1年以上保有する株主に1,000円分のQUOカードが贈呈されます。
2027年10月以降は、200株以上を1年以上保有する株主を対象としたQUOカード優待も始まる予定です。通常の菓子詰め合わせに加え、保有株数と保有期間に応じた長期優遇が設けられます。なお、この長期優遇の初回基準日は2027年10月末です。
動画では、配当と菓子の詰め合わせを合わせた総合的な還元が魅力と評価されています。一方で、株価は直近で上昇しているため、購入価格を慎重に判断したい銘柄でもあります。
2.ファースト住建(8917)
ファースト住建は、近畿圏を中心に戸建て住宅を展開する企業です。
株価は比較的手を出しやすい水準にあり、動画公開時点では配当利回りが4%前後と紹介されています。100株以上を1年以上継続保有すると、4月と10月にそれぞれ500円分のQUOカードを受け取れる制度があります。
優待額だけを見ると大きくありませんが、動画では、優待利回りが過度に高くないことが、制度の継続性という点では安心材料になるとの見方が示されています。配当と優待を合わせた総合利回りを重視する銘柄です。
不動産関連銘柄は、金利や住宅需要、建築費の影響を受けます。動画では業績の持ち直しが見込まれ、自己資本比率も比較的高い点が評価されていますが、住宅市場の動向には注意が必要です。
3.神戸物産(3038)
神戸物産は、全国で「業務スーパー」を展開する企業です。
10月末時点で100株以上を保有する株主には、保有株数と継続保有期間に応じて、業務スーパーで利用できるギフトカードが贈呈されます。
動画によると、100株を3年未満保有している場合は1,000円相当、3年以上継続保有している場合は3,000円相当です。1,000株保有では、3年未満で10,000円相当、3年以上で15,000円相当となります。
一部の業務スーパーではカードを利用できない可能性があるため、近隣店舗が対象かどうかを事前に確認する必要があります。動画では、ギフトカードを別の金券に変更できる選択肢も紹介されています。
100株区分の優待利回りはそれほど高くありません。特に1,000株区分は必要資金が大きいため、優待だけを目的に投資するのではなく、事業の成長性や株価水準も確認したいところです。
4.テンポスホールディングス(2751)
テンポスホールディングスは、中古厨房機器の販売や飲食店支援事業を行うほか、「ステーキのあさくま」などの飲食事業も展開しています。
同社は株主優待制度を変更し、4月だけでなく10月にも優待を実施する仕組みを導入しました。
10月優待では、100株以上を1年以上継続保有すると3,000円分の株主優待食事券を受け取れます。2年以上の継続保有者は抽選優待の対象となり、抽選に外れた場合にも3,000円分の食事券が贈られる仕組みです。
長期保有者にとっては制度拡充と評価できますが、購入後すぐに優待を受け取れるわけではありません。また、2026年8月1日以降は優待券を利用できる店舗の範囲が変更されているため、利用予定の店舗が対象かどうかを確認する必要があります。
動画では、「ステーキのあさくま」のサラダバーなどを実際に利用した感想も紹介されています。優待を無理なく使える店舗が近くにある人に向いた銘柄です。
5.AB&Company(9251)
AB&Companyは、美容室「Agu.」などを展開し、シャンプーやトリートメントといったヘアケア商品も取り扱う企業です。
100株以上200株未満の保有では、7,000円相当のオンラインストア割引券を受け取れます。ただし、この区分では10,000円以上の商品購入が利用条件となるため、実質的に3,000円以上を自分で支払う必要があります。
200株以上では10,000円相当の優待となり、動画では、追加負担なしで対象商品を選びやすくなる区分として紹介されています。公式情報でも、100株以上200株未満の7,000円割引券には10,000円以上の購入条件が設定されています。
動画の投稿者は、優待を利用してヘアオイルなどを受け取っているものの、商品の価値を十分に実感できておらず、保有を続けるか売却するか迷っていると述べています。
優待商品を普段から使う人にとっては高い価値がありますが、不要な商品を受け取るために追加料金を支払うのであれば、額面どおりの優待価値はありません。自分や家族が対象商品を利用するかどうかが判断の分かれ目になります。
6.ギフトホールディングス(9279)
ギフトホールディングスは、「町田商店」「豚山」「元祖油堂」などの飲食店を展開する企業です。
従来は対象メニューを1品選べる電子チケットを配布していましたが、現在は「1ポイント=1円」として利用できるポイント方式に変更されています。2026年10月末基準分からは、株式分割に合わせて優待区分も変更されます。
動画では、100株保有の場合、4月と10月にそれぞれ1,000円相当の優待があり、1年以上継続保有すると優待額が増える内容として紹介されています。
ポイントは町田商店をはじめとする対象店舗で利用できます。動画の投稿者は、家系ラーメンと唐揚げなどのセットに利用しており、ボリュームのある食事を楽しめる点を評価しています。
同社は業績の拡大が続く一方、外食企業であるため、原材料費、人件費、出店コストの上昇には注意が必要です。店舗を日常的に利用する人であれば、優待の価値を実感しやすいでしょう。
7.ロック・フィールド(2910)
ロック・フィールドは、「RF1」などの総菜ブランドを展開し、百貨店や駅ビルを中心に店舗を構える企業です。
2026年4月末基準分から優待制度が変更され、4月と10月の年2回、100株以上を1年以上継続保有している株主に「そうざい券」が贈呈される仕組みになりました。100株保有では1回500円、年間1,000円相当です。
5年以上継続保有すると優待額が増え、100株区分では1回1,000円、年間2,000円相当となります。公式サイトでも、100株以上を継続して1年以上保有することが対象条件とされています。
短期間では優待利回りが高いとはいえませんが、RF1などの総菜を普段から購入する人には使いやすい内容です。動画では「石の上にも5年」と表現されており、長期保有を前提として検討する銘柄と位置付けられています。
業績面では回復が見込まれる一方、本業の利益が弱含む可能性にも触れられています。優待の魅力だけでなく、原材料費や人件費の上昇が利益に与える影響も確認したいところです。
8.ラクーンホールディングス(3031)
ラクーンホールディングスは、企業間取引のECサービスや決済、保証事業などを展開しています。
500株以上を1年以上継続保有すると、4月と10月にそれぞれ7,500円分、年間15,000円分のデジタルギフトを受け取れます。500株以上を同一株主番号で連続3回以上、株主名簿に記録されることが条件です。
デジタルギフトは交換先の選択肢が多く、日常の買い物や旅行関連の支出などにも活用しやすい点が魅力です。動画では、優待を旅に利用する方法も紹介されています。
一方、必要投資額が大きく、優待利回りと配当利回りを合わせた数字が非常に高く見える点には注意が必要です。高利回りは必ずしも割安さを意味せず、市場が業績悪化や減配、優待変更のリスクを織り込んでいる可能性があります。
動画では、利益水準に対して配当負担が大きい点も指摘されています。優待は魅力的ですが、継続性を慎重に判断する必要がある銘柄です。
9.萩原工業(7856)
萩原工業は、ポリエチレンやポリプロピレンを使用したシート、産業資材、スリッターなどの産業機械を製造する企業です。
同社は一度、2026年10月期をもって株主優待制度を廃止する方針を示していました。しかし、その後方針を変更し、2027年10月期以降も内容を見直して制度を継続すると発表しました。
2026年10月末までは従来制度が適用され、100株以上の保有者が対象です。2027年10月末以降は、300株以上を1年以上継続保有することが条件となり、保有株数と保有期間に応じて1,000円から6,000円相当の商品または寄付を選ぶ制度になります。
制度自体は継続されますが、最低必要株数が100株から300株へ増えるため、取得のハードルは高くなります。
動画では、高配当と優待を組み合わせられる点を評価する一方、直近の株価上昇によって購入しにくくなっているとの見方が示されています。株価が調整し、総合利回りが十分に高くなった場面で注目したい銘柄です。
10.Hamee(3134)
Hameeは、スマートフォンアクセサリーブランド「iFace」や韓国コスメ、ゲーミングモニターなどを取り扱う企業です。
株主優待は変更され、100株以上を保有すると、次の4つの公式サイトで利用できる各1,000円相当、合計4,000円相当のクーポンが贈られる内容となっています。
- iFace公式サイト
- ByUR公式サイト
- ByGLOW公式サイト
- Pixio公式サイト
ただし、各クーポンの利用条件や送料、対象商品の価格を考慮する必要があります。合計額が4,000円であっても、欲しい商品がなければ実質的な価値は低くなります。
動画では、実際に優待を受け取って利用条件を確認してから、本当に使いやすい優待なのかを検証したいとしています。
株価は業績悪化や減配などを背景に大きく下落しており、単純に優待利回りだけで評価するのは危険です。今後の業績回復を見込めるか、自分が各ブランドの商品を利用するかという2つの視点が重要になります。
株主優待の額面だけで判断してはいけない
今回紹介された銘柄を見ると、株主優待制度は単純な金券の配布から、継続保有を重視する制度へと変化しています。
正栄食品工業、ファースト住建、テンポスホールディングス、ギフトホールディングス、ロック・フィールド、ラクーンホールディングスなどは、保有期間によって優待の有無や金額が変わります。
また、AB&CompanyやHameeのように、額面上の優待利回りが高くても、利用時に追加負担が発生したり、使い道が限定されたりする銘柄もあります。
優待を評価するときは、次の点を確認する必要があります。
- 自分が実際に利用できる商品やサービスか
- 追加購入や送料が必要か
- 近くに利用可能店舗があるか
- 継続保有条件を満たせるか
- 業績や配当から見て制度を維持できそうか
- 権利落ちによる株価下落を許容できるか
優待の額面を、そのまま現金と同じ価値として計算しないことが大切です。
まとめ
2026年10月の株主優待銘柄の中で、動画が特に高く評価しているのは正栄食品工業です。年2回の菓子詰め合わせに加え、2026年10月には創立80周年記念のQUOカード優待が実施されます。
一方、利回りの高さではラクーンホールディングスが目立ちますが、業績や配当負担を踏まえると、相応のリスクを伴います。AB&Companyは商品を実際に使う人、ギフトホールディングスやテンポスホールディングスは対象店舗を利用する人にとって価値を得やすい銘柄です。
ロック・フィールドやファースト住建のように継続保有を前提とする優待も多く、権利確定日の直前に購入するだけでは対象にならない場合があります。
株主優待は投資判断の材料の1つにすぎません。優待内容、配当、業績、財務状況、株価水準を総合的に確認し、優待が廃止・縮小されても保有を続けられる企業かどうかを考えたうえで判断することが重要です。


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