本記事は、YouTube動画『10月14日 日本株マーケット解説:ASML好決算でも半導体株が下落、キオクシア・ソフトバンクGは反発するのか』の内容を基に構成しています。
2026年10月14日の日本株市場は、日経平均株価が小幅に下落し、5営業日続落となりました。
特に注目されたのが、半導体関連株の動向です。オランダの半導体製造装置大手ASMLが良好な決算を発表したにもかかわらず、日本のAI・半導体関連銘柄には売りが広がりました。
なかでもキオクシアホールディングスは3.23%下落し、株価は1万4690円まで低下。一方、ソフトバンクグループは0.77%上昇したものの、力強い反発には至っていません。
今回の動画では、こうした株価下落の背景を整理するとともに、過去の株価データを使った分析から、キオクシアとソフトバンクグループが今後反発する可能性について詳しく解説しています。
また、翌10月15日に予定されている台湾TSMCの決算発表が、今後の日本株市場を左右する重要な材料になるとの見方も示されています。
2026年10月14日の日本株市場は5営業日続落
日経平均は小幅安も半導体関連株には売り圧力
10月14日の日経平均株価は、前日比0.05%安の6万774円台となり、5営業日続落しました。
一時は前日比630円高まで上昇する場面もありましたが、午後にかけて上昇幅を縮小し、最終的には小幅なマイナスで取引を終えています。
動画では、この失速の背景として、ASMLの決算発表後に半導体関連銘柄が売られたことを挙げています。
日経平均株価は、東京エレクトロンやアドバンテストなど、半導体関連の値がさ株の影響を受けやすい指数です。そのため、半導体関連株の値動きが指数全体の方向性を左右することがあります。
実際、10月14日はASMLの決算発表があった日本時間14時頃を境に、主要な半導体関連銘柄の株価が弱含む展開となりました。
一方、東証株価指数のTOPIXも0.34%安の4096.78ポイントとなり、日経平均以上の下落率を記録しました。
米国市場でも、動画で紹介されたニューヨークダウは0.35%安の5万1670.10ポイントとなっており、日米ともに投資家が積極的に買いを入れにくい地合いだったことがうかがえます。
値下がり銘柄が過半数を占める展開
市場全体を見ると、東証プライム市場の値上がり銘柄の割合は40.3%、値下がり銘柄の割合は55.7%でした。
市場全体が大きく崩れたわけではありませんが、値下がり銘柄が過半数を占めており、売りがやや優勢だったことが分かります。
また、動画ではグロース市場の弱さにも注目しています。
グロース市場には、将来的な成長が期待される企業が多く上場しています。こうした企業は、投資家のリスク許容度や金利動向の影響を受けやすい傾向があります。
直近ではAI・半導体関連株だけでなく、新興市場の銘柄も売られる動きが続いており、成長株全体への投資姿勢が慎重になっている可能性が指摘されています。
業種別では、国内金利の低下を背景に銀行株が軟調となったほか、証券関連や精密機器にも売りが見られました。
一方、原油価格が高い水準で推移していることから、石油・石炭製品などの業種は比較的堅調でした。
ファーストリテイリングが日経平均を下支え
個別銘柄の寄与度を見ると、ファーストリテイリングが日経平均を約165円押し上げたと説明されています。
その一方で、東京エレクトロンなどの半導体関連株が指数の重荷となりました。
日経平均は株価平均型の指数であるため、株価水準の高い銘柄の値動きが大きく影響します。
つまり、指数全体の下落率が小さくても、個別銘柄では大幅に下落しているケースがあります。
10月14日の相場は、日経平均の数字だけを見ると比較的落ち着いていましたが、半導体関連株や成長株を中心に、投資家の警戒感が残る1日だったといえます。
ASMLが好決算を発表したのに日本の半導体株が下落した理由
ASMLとはどのような企業なのか
今回の相場で重要な材料となったのが、オランダの半導体製造装置メーカーであるASMLの決算発表です。
ASMLは、半導体の製造工程に欠かせない露光装置を開発・製造している世界的な企業です。
露光装置とは、半導体の基板となるシリコンウエハーに微細な回路パターンを転写するための装置です。
半導体の性能を向上させるためには、より細かい回路を形成する技術が必要になります。そのため、ASMLが提供する最先端の露光装置は、半導体産業において極めて重要な役割を担っています。
特に、先端半導体の製造に使われるEUV(極端紫外線)露光装置の分野では、ASMLが非常に強い競争力を持っています。
ASMLの顧客には、TSMCやサムスン電子、インテルなど、世界を代表する半導体メーカーが含まれています。
そのため、ASMLの売上高や受注動向は、世界の半導体メーカーがどの程度設備投資を進めているかを判断する材料として注目されています。
例えば、ASMLの露光装置に対する需要が増加していれば、半導体メーカーが生産能力の増強に積極的である可能性があります。
そうなれば、露光装置だけでなく、その他の半導体製造装置や材料を供給する日本企業にも恩恵が及ぶことが期待されます。
こうした理由から、ASMLの決算は日本の半導体関連株にとっても重要なイベントとなっていました。
ASMLの決算内容は非常に良好だった
動画によると、今回発表されたASMLの決算は、全体として良好な内容でした。
売上高は前年同期比25%増となり、過去最高を記録したと説明されています。
さらに、売上総利益率は前四半期の54%から57.5%へ改善し、会社側の想定も上回ったとされています。
純利益についても、前四半期比で約70%増加したと紹介されました。
売上高が増加しただけでなく、利益率も改善していることから、事業の収益性という面でも強さが見られたという評価です。
また、今後の見通しについても、AI向け半導体の需要拡大が引き続き業績を支えるとの見方が示されています。
動画では、2027年から2028年にかけても供給能力が需要に追いつかない可能性があり、AI関連の設備投資は今後2~3年にわたって継続するとの説明があったとしています。
これは、AI半導体の需要拡大が一時的なものではなく、中長期的に続く可能性を示唆する材料です。
ただし、これらは動画で紹介された決算数値および会社見通しであり、今後の需要や業績が確定しているわけではありません。
好決算でも半導体株が売られたのはなぜか
ASMLが良好な決算を発表したにもかかわらず、日本の半導体関連株は発表後に売られる展開となりました。
動画では、その理由として大きく2つの要因が挙げられています。
1つは、ASMLの決算が良好ではあったものの、市場の高い期待を大きく上回るほどの内容ではなかった可能性です。
株式市場では、企業の業績が好調であることと、株価が上昇することは必ずしも一致しません。
重要なのは、実際の決算内容が投資家の事前予想と比較してどうだったかという点です。
例えば、市場が非常に高い成長率を期待していた場合、企業が増収増益を達成しても、事前の期待を十分に上回らなければ株価が上昇しないことがあります。
今回のASMLについても、決算そのものは良好でしたが、世界の半導体関連株を一斉に押し上げるほどの材料にはならなかったというのが動画の見方です。
もう1つの要因が、翌日に控えているTSMCの決算発表です。
半導体市場では、ASMLのような製造装置メーカーだけでなく、実際に半導体を製造する企業の業績や設備投資計画も重要です。
そのため、ASMLの決算を確認した段階で積極的に買いを入れるのではなく、TSMCの決算まで待とうとする投資家が多かった可能性が指摘されています。
半導体関連株は14時以降に失速
動画では、ASMLの決算発表があった日本時間14時を基準として、主要なAI・半導体関連銘柄の株価推移を比較しています。
その結果、決算発表後には多くの関連銘柄が下落したと説明されています。
前日比で上昇した銘柄としては、太陽誘電、フジクラ、信越化学工業、ソフトバンクグループが挙げられています。
しかし、これらの銘柄についても、ASMLの決算発表後に限って見ると株価が弱含む動きとなりました。
つまり、1日の騰落率ではプラスだった銘柄も、午後の半導体関連株全体の売り圧力からは逃れられなかったということです。
動画では、この動きをASMLの決算が悪かったためではなく、次の重要イベントを控えた様子見姿勢によるものと分析しています。
ただし、決算発表後に株価が下落したという時間的な一致だけで、ASMLの決算が直接的な売り材料だったと断定できるわけではありません。
次の焦点はTSMCの決算発表
なぜTSMCの決算が重要なのか
ASMLに続いて市場の注目を集めているのが、台湾の半導体受託製造大手TSMCです。
TSMCは、他社が設計した半導体を製造するファウンドリー事業を展開しており、先端半導体の製造で世界的に重要な地位を占めています。
AI向け半導体を手がける企業にとっても、TSMCの製造能力は重要です。
そのため、TSMCの決算からは、AI半導体の生産需要が実際にどれほど強いのかを読み取ることができます。
また、今後の設備投資計画が拡大すれば、日本の半導体製造装置メーカーにも追い風となる可能性があります。
東京エレクトロンやアドバンテストなどの半導体関連企業に加え、キオクシアやソフトバンクグループなど、AI関連の成長期待を背景に買われてきた銘柄にも影響が及ぶと考えられています。
10月15日が日本株市場の分岐点になる可能性
動画では、10月15日に予定されているTSMCの決算発表を、今後の日本株市場にとって非常に重要なイベントと位置づけています。
発表は日本時間14時頃からと説明されており、日本の株式市場が取引されている時間帯と重なります。
そのため、決算内容によっては、午後の半導体関連株に大きな値動きが発生する可能性があります。
特に注目されるのは、AI向け半導体の需要動向と今後の設備投資計画です。
TSMCが市場予想を上回る好調な決算を発表し、今後の成長についても強い見通しを示せば、売られていた半導体関連銘柄の反発につながる可能性があります。
一方、業績が市場予想を下回ったり、今後の設備投資に慎重な姿勢が示されたりすれば、半導体関連株への売り圧力が続くことも考えられます。
今回の動画では、ASMLの決算では株式市場の流れを変えられなかったため、TSMCの決算が次の重要な判断材料になると説明しています。
キオクシア株が1万4000円台まで急落した背景
キオクシアは3.23%安の1万4690円
今回の動画で特に詳しく取り上げられているのが、キオクシアホールディングスです。
10月14日のキオクシア株は、前日比3.23%安の1万4690円となりました。
直近の下落が続くなか、株価はついに1万4000円台まで低下しています。
動画では、この下落を通常の株価調整ではなく、過去の株価データから見ても「暴落」と表現して差し支えない水準だと評価しています。
キオクシアは、主にNAND型フラッシュメモリなどを手がける半導体メーカーです。
NAND型フラッシュメモリは、スマートフォンやパソコン、データセンターなどでデータを保存するために使われています。
AIの普及に伴ってデータセンター投資が拡大すれば、ストレージ需要が増加する可能性があるため、AI関連の成長期待とも結びついている企業です。
しかし、半導体メモリは需要と供給のバランスによって販売価格が大きく変動する特徴があります。
そのため、メモリ価格が下落すれば、企業の売上高や利益率が悪化するリスクがあります。
中国メーカーの技術向上が懸念材料に
動画では、キオクシア株が売られている背景として、中国の半導体メモリメーカーとの競争激化を挙げています。
中国企業のメモリ製造技術が向上し、既存メーカーとの差が縮小しているとの見方が市場に広がっているという説明です。
仮に中国メーカーの生産能力が増強され、世界市場への供給が増加すれば、メモリ価格の下落圧力につながる可能性があります。
メモリ価格が下がると、販売数量が増えても売上高や利益が期待ほど伸びないことがあります。
そのため、投資家の間では、キオクシアの今後の利益成長が従来の予想を下回るのではないかという懸念が出ているとしています。
ただし、中国メーカーの競争力向上が実際にどの程度キオクシアの業績に影響するかについては、具体的な供給量や市場シェア、メモリ価格の動向などを確認する必要があります。
動画で示されたのは、あくまで足元の株価下落を説明する市場の懸念材料です。
キオクシア株は反発するのか?過去データでは83.3%という分析結果
過去の急落局面を分析した結果
動画では、キオクシアの株価が今後反発する可能性について、過去の株価データを用いた分析結果を紹介しています。
分析では、時価総額上位100社の過去の株価データを対象として、現在のキオクシアに近い急落局面を抽出したと説明されています。
その結果、同様の条件において株価が反発した割合は83.3%だったとしています。
この数字を根拠に、現在のキオクシア株は過去の急落局面と比較しても反発しやすい水準にあるとの見方が示されました。
ただし、83.3%という数字については注意が必要です。
動画では、分析対象となった具体的な銘柄数や事例数、急落条件、反発の定義、検証期間などの詳細は十分に示されていません。
そのため、この数字をそのまま「キオクシアが83.3%の確率で上昇する」と解釈することは適切ではありません。
過去の類似事例で反発が多く見られたとしても、現在のメモリ市場の環境や企業固有のリスクによって、実際の値動きが異なる可能性があります。
キオクシアの想定株価レンジ
動画では、今後のキオクシア株について、複数のシナリオが示されています。
| シナリオ | 想定株価 |
|---|---|
| 上昇シナリオ | 1万8284円 |
| 平均シナリオ | 約1万7500円 |
| 下落シナリオ | 約1万3500円 |
| 10月14日の株価 | 1万4690円 |
動画の分析では、過去の類似事例をもとに、今後5営業日程度で株価がどのような水準に達する可能性があるかを検討しています。
特に、平均シナリオの1万7500円前後まで回復することへの期待が示されています。
一方で、株価がさらに下落するケースも想定しており、その場合は1万3500円前後が1つの目安になるとの見方です。
動画の解説者は、下落シナリオよりも反発シナリオの可能性を高く見ており、10月15日から16日頃に反発が始まるのではないかと予想しています。
ただし、これは過去データと解説者の相場観による予測であり、上昇時期や価格水準が保証されるものではありません。
キオクシアの信用需給・保有者損益にも注目
動画では、株価だけでなく、保有者の損益状況を推計した需給分析にも注目しています。
現在のキオクシアは、利益が出ている保有者の割合が非常に少なく、多くの投資家が含み損を抱えていると説明されています。
また、保有者全体の推定含み損益率については、マイナス16.54%程度という数字が紹介されています。
これは、動画で使用された分析指標に基づく推計値です。
保有者の多くが含み損を抱えると、損失をこれ以上拡大させたくないという心理から売却する投資家が増える場合があります。
その売りによって株価がさらに下落すると、別の投資家も売却を始めるという連鎖が発生することがあります。
動画では、キオクシアがまさにこうした売りの連鎖に巻き込まれている可能性を指摘しています。
しかし、解説者は、このような極端な需給状態が必ずしも悪材料だけではないとも考えています。
株価が大幅に下落し、売却したい投資家の多くがすでに売却していれば、新たな売り注文が減少する可能性があるためです。
そこに好材料が出て買い注文が増えれば、売り圧力が弱まった状態で株価が大きく反発することも考えられます。
もっとも、含み損を抱える投資家が多いからといって、売り注文が出尽くしたと断定することはできません。
1万8132円は戻り売りが出やすい価格帯か
需給分析では、キオクシアの1万8132円前後が重要な価格帯として紹介されています。
動画では、この水準を「やれやれ売り」が出やすい目安と説明しています。
やれやれ売りとは、含み損を抱えていた投資家が、株価の回復によって損失が小さくなったり、買値付近まで戻ったりした段階で売却する行動を指します。
例えば、1万8000円台で株を購入した投資家が、その後の下落で大きな含み損を抱えたとします。
その後、株価が1万8000円前後まで戻ると、「ようやく損失を解消できる」と考えて売却する投資家が増える可能性があります。
こうした売却が集中すると、株価の上昇が一時的に抑えられることがあります。
動画では、仮にキオクシアが反発した場合、1万8132円前後が戻り売りの出やすい価格帯になる可能性を指摘しています。
ソフトバンクグループは0.77%高も本格反発には至らず
一時3.7%高から上昇幅を縮小
ソフトバンクグループも、今回の動画で重点的に分析されている銘柄です。
10月14日の株価は、前日比0.77%高の5351円となりました。
直近の大幅下落から小幅に反発したものの、力強い上昇とはなりませんでした。
実際、取引時間中には一時3.7%高まで上昇する場面があったと説明されています。
しかし、ASMLの決算発表後に売りが出たことで、上昇幅は縮小しました。
動画では、ソフトバンクグループについてもキオクシアと同様に、過去の株価データから見て極端な下落局面にあると分析しています。
その一方で、10月14日の小幅反発だけでは、下落が完全に終了したと判断することは難しいとも指摘しています。
過去データでは約78%の反発確率
ソフトバンクグループについても、過去の急落局面を分析した結果が紹介されています。
動画によれば、現在と類似した株価の下落局面では、その後に反発した割合が約78%だったとされています。
解説者は、この結果を踏まえ、ソフトバンクグループも短期的に反発する可能性が比較的高いと考えています。
分析の時間軸は、おおむね5営業日後を想定したものです。
ただし、解説者自身の相場観としては、10月15日から16日頃に反発が始まるのではないかとの予測も示されています。
ここでも注意したいのは、過去の反発割合がそのまま将来の上昇確率を意味するわけではないという点です。
動画では約78%という数字の算出方法について、詳細な検証条件までは確認できません。
また、ソフトバンクグループは半導体市場だけでなく、保有する投資資産の評価やAI関連事業の成長期待、世界的な株式市場の動向など、さまざまな要因によって株価が変動します。
そのため、過去の株価パターンだけで今後の方向性を判断することには限界があります。
保有者の約9割が含み損という厳しい需給状況
ソフトバンクグループについても、動画では保有者の損益状況を推計したデータが紹介されています。
利益が出ている保有者の割合は、前日の7.99%から10月14日には9.59%へ改善したとされています。
しかし、裏を返せば、推計上は約90%の保有者が利益の出ていない状態にあるということです。
さらに、保有者全体の推定含み損益率は、前日のマイナス13.40%からマイナス12.45%へ改善したものの、依然として厳しい水準にあると説明されています。
動画では、このような状態について、売却を希望する投資家の売りが相当程度進んでいる可能性を指摘しています。
投資家が相次いで保有株を手放している局面では、株価の下落が加速することがあります。
しかし、その売りが一巡すれば、株価が自律反発する可能性もあります。
解説者は、ソフトバンクグループについても、こうした需給の転換が近づいているのではないかと考えています。
ソフトバンクグループの6370円が重要な目安に
動画では、今後ソフトバンクグループが反発した場合の重要な価格帯として、6370円が挙げられています。
この水準も、キオクシアと同様に、やれやれ売りが出やすい目安として示されたものです。
株価が大きく下落した後の反発局面では、短期間で大幅に値を戻すことがあります。
一方、下落前の価格帯に近づくと、含み損の縮小を待っていた投資家が売却を始める可能性があります。
解説者は、6370円を反発後の1つの目標水準として注目しています。
ただし、ここまで必ず戻るという意味ではなく、反発が続いた場合に意識される可能性がある価格帯という位置づけです。
日経平均6万円台の重要な下値目安はどこか
6万7500円を下回るかどうかに注目
動画では、日経平均株価の今後の重要な価格帯についても解説しています。
特に注目しているのが、6万7500円という水準です。
ここを明確に下回った場合、6万6000円台まで下落が進む可能性があるとの見方が示されています。
もっとも、文字起こしには日経平均の当日値として「6万774円台」という説明もあり、後半で示された6万7500円という下値目安とは数値上の整合性がありません。
そのため、この価格帯については動画の発言を紹介するにとどめ、実際の株価水準と照合する必要があります。
日経平均の方向性について、解説者は引き続きAI・半導体関連株の動向が重要になると考えています。
ASMLの好決算では市場の流れが変わらなかったため、TSMCの決算が次の反発材料になるかどうかが焦点となります。
米国CPIも株式市場を左右する重要イベント
CPIとは何か
動画では、TSMCの決算に加えて、米国の消費者物価指数(CPI)にも注意が必要だと説明しています。
CPIとは、消費者が購入する商品やサービスの価格がどの程度変化したかを示す経済指標です。
インフレの状況を把握するために用いられ、米国の中央銀行にあたるFRBの金融政策にも影響を与えます。
一般的に、CPIが市場予想を上回ると、インフレ圧力が強いと受け止められ、金利の上昇要因になる場合があります。
反対に、CPIが市場予想を下回れば、金融緩和への期待につながる可能性があります。
ただし、実際の金融市場の反応は、CPIの内訳や市場が事前に織り込んでいた金融政策見通しなどによって変わります。
CPIの結果は為替市場にも波及する
動画では、米国CPIが市場予想と異なる内容になった場合、米国金利やドル円相場に影響する可能性があると指摘しています。
例えば、米国金利が上昇すれば、日米金利差への思惑からドルが買われる場合があります。
一方、米国金利が低下すれば、ドル売りが進む可能性もあります。
ドル円相場は、日本の輸出企業の業績見通しや海外投資家の投資判断にも影響します。
そのため、半導体関連株だけでなく、日本株市場全体の値動きを考えるうえでも、米国の物価指標は重要です。
動画では、10月14日21時30分に米国CPIが発表されるとの説明がありました。
ただし、発表日程については動画での案内であり、実際の公式発表スケジュールを別途確認する必要があります。
急落した株は本当に反発しやすいのか
売りが一巡すると株価が反発する仕組み
今回の動画で繰り返し強調されているのが、急落した銘柄は売りが一巡すると大きく反発する場合があるという考え方です。
株価が大幅に下落する局面では、損失を確定させる売りや、信用取引のポジション解消などによって、売り注文が連続することがあります。
このような状態では、企業の業績見通しが短期間で大きく変わっていなくても、需給要因によって株価が急落する場合があります。
しかし、売り注文が減少してくると、同じ規模の買い注文でも株価が上昇しやすくなることがあります。
こうした動きが、いわゆる自律反発です。
動画の解説者は、キオクシアとソフトバンクグループについて、現在は売りがかなり進んだ段階にあると考えています。
そして、TSMCの好決算などの材料が加われば、反発のきっかけになる可能性があると分析しています。
急落したからといって底値とは限らない
ただし、急落後の反発を期待する際には注意が必要です。
株価が大きく下がったという事実だけでは、下落が終了したとは判断できません。
企業の業績見通しが悪化している場合や、競争環境に構造的な変化が生じている場合には、株価がさらに下落することもあります。
また、急落した銘柄は一時的に反発しても、その後に再び安値を更新することがあります。
今回のキオクシアであれば、メモリ価格の動向や中国メーカーとの競争環境が重要です。
ソフトバンクグループであれば、AI関連資産の評価や投資先企業の成長期待、世界的な株式市場の動向なども確認する必要があります。
そのため、過去の急落局面で反発するケースが多かったとしても、現在の企業業績や市場環境を無視することはできません。
10月15日以降に注目したいポイント
今回の動画を踏まえると、今後の日本株市場では、特に次の点が重要になります。
まず、TSMCの決算発表です。
AI向け半導体の需要や設備投資計画について、どのような見通しが示されるかが注目されます。
次に、欧米市場での半導体関連株の反応です。
ASMLの決算について、日本市場では大きな買い材料となりませんでしたが、その後の欧州市場や米国市場での評価によって、日本の半導体関連株の方向性が変わる可能性があります。
また、米国の物価指標や金利動向も重要です。
米国金利や為替相場が大きく動けば、日本株市場全体の投資環境にも影響が及びます。
そして、キオクシアとソフトバンクグループについては、短期的な反発が始まるかどうかに加え、その反発が継続するかを見極めることが大切です。
今回の動画では、両銘柄とも過去データから見て反発が期待できる水準にあると分析されています。
しかし、反発の開始時期や上昇幅を正確に予測することは困難です。
特に決算発表の前後は、期待と結果の差によって株価が大きく変動する可能性があります。
まとめ:キオクシアとソフトバンクGは反発の分岐点を迎えるのか
2026年10月14日の日本株市場は、日経平均が5営業日続落となり、半導体関連株を中心に方向感の乏しい展開となりました。
注目されたASMLの決算は良好な内容だったものの、日本の半導体関連株を大きく押し上げる材料にはなりませんでした。
動画では、その背景として、市場の高い期待を大幅に上回る内容ではなかった可能性や、翌日に控えたTSMCの決算を見極めたいという投資家心理が挙げられています。
個別銘柄では、キオクシアが3.23%安の1万4690円となり、下落が続きました。
中国メーカーとの競争激化やメモリ価格への懸念が売り材料となる一方、過去の急落局面を分析したデータでは、83.3%の割合で反発が見られたと紹介されています。
ソフトバンクグループも0.77%高の5351円と小幅反発にとどまりましたが、過去の類似局面では約78%の反発割合が確認されたとの説明でした。
動画の解説者は、両銘柄とも売りがかなり進んでおり、10月15日から16日頃に反発する可能性があると予想しています。
ただし、これらの確率は動画で紹介された過去データの分析結果であり、今後の株価上昇を保証するものではありません。
今後の重要な焦点は、TSMCの決算発表と、その結果を受けた世界の半導体関連株の動きです。
キオクシアやソフトバンクグループが本格的な反発に転じるのか、それとも下落が続くのか。
短期的な需給の変化だけでなく、半導体需要や企業業績の見通しにも注目しながら、市場の動きを慎重に確認していく必要がありそうです。


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