本記事は、YouTube動画『キオクシア株が8営業日で34.8%急落!追証連鎖の前触れか、それとも絶好の買い場か』の内容を基に構成しています。
半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(285A)の株価が、2026年10月に入って急落しています。
10月5日に付けた高値19,750円から、10月15日12時36分には12,885円まで下落しました。わずか8営業日で6,865円、下落率は34.8%に達しています。
この急落は、信用取引による追証(追加保証金)の連鎖が本格化する前触れなのでしょうか。それとも、好業績を続けるキオクシア株を割安な価格で購入できる機会なのでしょうか。
動画では、今回の暴落を「米国市場からの外部要因」「メモリー業界の業績に対する不安」「大量に積み上がった信用買い残」という3つの要因から分析しています。
特に注目されているのは、約4,950万株に達した信用買い残と、そこから推計される平均買付価格19,553円です。
なお、動画は10月15日の取引時間中に制作された内容です。その後、同日の株価は安値12,675円、終値12,880円となりました。以下では動画内の分析時点を尊重しつつ、確認できた取引結果も補足します。
キオクシア株が8営業日で34.8%急落した背景
今回のキオクシア株の下落は、単に半導体関連株が売られたというだけでは説明しきれない可能性があります。
動画では、株価急落の原因を3つの層に分けています。
最初の層は、米国の物価指標やAI関連企業への不安による外部環境の悪化です。
次の層は、メモリー半導体の高い販売価格と利益率が、今後どこまで続くのかという業界全体への疑問です。
そして最後の層が、キオクシア株に積み上がっていた大量の信用買い残です。
動画の分析では、外部からの悪材料が株価下落の引き金となり、信用取引の買い残が下落幅を拡大させたという構図が示されています。
つまり、株価の急落を理解するには、企業業績だけでなく、投資家がどのような資金で株式を保有しているのかという需給面も確認する必要があります。
8営業日で6,865円下落、特に売りが集中した2日間
10月5日から15日にかけてのキオクシア株の値動きを確認すると、下落が特定の日に集中していたことが分かります。
10月5日に19,750円の高値を付けた後、終値は19,120円となりました。
翌6日は18,735円、7日は17,900円まで下落し、8日は同じ17,900円で取引を終えています。
9日には17,505円となり、3連休を挟んだ13日には前営業日から2,325円安の15,180円まで急落しました。下落率は13.28%です。
14日の終値は14,690円となり、15日には13,790円で取引を開始した後、動画で取り上げられた12時36分時点で12,885円まで売られました。
動画内の安値を基準にすると、10月5日の高値からの下落幅は6,865円です。
このうち10月13日の2,325円と、15日の前日終値から動画内安値までの1,805円を合計すると4,130円になります。
つまり、下落幅全体の約60%が、わずか2営業日に集中していた計算です。
動画では、この2日間に共通する点として、前日の米国市場で半導体関連株が大きく売られていたことを挙げています。
そのため、キオクシア株には日々の売り圧力が存在していた一方、米国市場からの悪材料によって下落が一気に加速したという見方が示されています。
第1の要因:米国の物価上昇とAI関連企業への不安
米国の物価指標と半導体関連株の下落
動画では、最初の外部要因として米国の消費者物価指数(CPI)が取り上げられています。
動画内の説明によると、米国の9月のコアCPIは前月比0.3%上昇し、市場予想の0.2%を上回りました。
コアCPIとは、価格変動の大きい食品とエネルギーを除いた消費者物価指数です。物価上昇が市場予想より強い場合、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和に慎重になるとの見方が広がることがあります。
特に、将来の利益成長を期待して買われている半導体関連株などは、金利見通しの変化に影響を受けやすい傾向があります。
ただし、動画では物価指標だけが株価下落の原因ではないと指摘しています。
米国10年国債利回りは、動画で示された10月14日の数値では5.19%と、前日の5.21%から低下していました。
それにもかかわらず、半導体関連株の指数は4.30%下落し、6営業日連続の下落となったと説明されています。
このことから、動画では金利以外にも半導体業界に対する不安が広がっていた可能性を指摘しています。
CoreWeaveの株価急落が示すAI投資への懸念
もう1つの重要な材料として取り上げられたのが、AI向けデータセンターを運営するCoreWeave(コアウィーブ)です。
動画によれば、同社の資金調達や債務負担に対する懸念が強まり、株価が15.46%下落しました。
AIデータセンターの建設には、建物だけでなくGPU、サーバー、通信設備、記憶装置などへの巨額の投資が必要です。
こうした設備投資の一部は借り入れによって賄われています。そのため、資金調達コストの上昇や債務返済への不安が強まると、データセンターの建設計画や設備投資のペースが見直される可能性があります。
データセンターの建設が減速すれば、そこに使用されるSSDなどの記憶装置の需要にも影響が及びます。
キオクシアはNAND型フラッシュメモリーを主力とする半導体メーカーです。
2026年4~6月期の売上収益は約1兆7,671億円で、このうちSSD・ストレージ関連が約1兆1,747億円を占めています。売上全体の約66%に相当します。
したがって、AIデータセンターへの投資減速が現実になれば、キオクシアの業績に影響する可能性があります。
動画では、今回の下落を単なる金利上昇懸念ではなく、AI設備投資の持続可能性に対する市場の警戒と捉えています。
ただし、CoreWeaveの株価下落が直ちにキオクシアの受注減少を意味するわけではありません。あくまで市場が警戒しているリスクの1つです。
また、動画では韓国のサムスン電子やSKハイニックスなどにも売りが広がり、日本の日経平均株価も大幅に下落したと説明されています。
キオクシアだけでなく、半導体関連銘柄全体に売り圧力が波及したという点が重要です。
第2の要因:メモリー業界の高収益はいつまで続くのか
中国メーカーとの競争激化に対する警戒
2つ目の要因は、メモリー半導体業界の将来の収益性に対する不安です。
動画では、10月13日の急落に先立つ米国市場で、マイクロン・テクノロジーが4.10%、サンディスクが5.33%下落したことを取り上げています。
背景として挙げられたのは、中国のメモリーメーカーであるCXMT(長鑫存儲技術)が、高密度メモリーの開発を進めているという報道です。
メモリー半導体は、需要と供給のバランスによって販売価格が大きく変動する業界です。
供給能力が限られているときは価格が上昇し、メーカーの利益率が改善します。
しかし、競争企業が生産能力を拡大したり、新しい製品を投入したりすると、将来的に供給が増えて価格競争が激しくなる可能性があります。
動画では、こうした競争激化への懸念が半導体メモリー株の売りにつながったと分析しています。
好決算でも株価が下落する理由
動画では、サムスン電子が10月8日に発表した7~9月期の暫定決算にも言及しています。
営業利益が大きく増加したにもかかわらず、株価は下落したと説明されています。
これは、株式市場が過去の好業績よりも、将来の利益の持続性を重視し始めている可能性を示す動きです。
メモリー半導体業界には、需要増加によって販売価格と利益率が上昇する局面と、生産能力の拡大によって供給が増え、利益率が低下する局面があります。
そのため、利益が大きく増えている企業であっても、市場が業績のピークを意識すれば株価が先に下がることがあります。
今回の動画が重視しているのも、キオクシアが現在どれだけ稼いでいるかではなく、現在の利益水準をどこまで維持できるかという問題です。
キオクシアの利益水準から見る株価の割安感
キオクシアが公表している2026年7~9月期の業績見通しでは、営業利益は1兆8,900億円です。
動画では、4~6月期の実績を参考に、営業利益の約66%が最終利益として残ると仮定しています。
その場合、7~9月期の最終利益は約1兆2,500億円となります。
さらに、この利益が4四半期続くと仮定すれば、年間の最終利益は約5兆円になります。
動画時点の株価水準から推計した時価総額を約21兆円とすると、年間利益約5兆円に対する倍率は約4.2倍です。
これは、現在想定されている利益が継続するなら、株価が非常に割安に見える水準です。
ただし、この計算には大きな前提があります。
それは、現在の高収益が今後も維持されるという仮定です。
メモリー半導体の販売価格が下落して利益が縮小すれば、現在の利益を基準に算出した割安感は薄れてしまいます。
株価収益率(PER)が低いからといって、必ずしも投資対象として割安であるとは限りません。
特に景気や需給によって利益が大きく変動する業界では、利益が最も大きい局面でPERが低くなり、その後の減益によって割安感が失われるケースもあります。
動画では、キオクシア株が本当に割安なのかどうかを判断する重要な材料として、10月30日の決算発表を挙げています。
第3の要因:4,950万株に達した信用買い残が株価下落を加速
株価下落中に信用買い残が増加
今回の動画で最も重要視されているのが、信用取引の買い残です。
東京証券取引所のデータによると、キオクシアの信用買い残は10月13日時点で4,950万2,600株でした。
10月2日時点では4,146万7,700株だったため、株価が下落する間に約803万株も増加したことになります。
さらに、10月13日だけで信用買い残は約470万株増えています。
一方、信用売り残は10月9日の150万3,400株から、13日には91万3,900株に減少しました。
その結果、信用倍率は29.80倍から54.17倍へ急上昇しています。
信用倍率とは、信用買い残を信用売り残で割った数値です。
この倍率が大きいほど、信用取引で買っている投資家が売っている投資家に比べて多いことを示します。
信用買い残が多い銘柄では、株価下落によって損失が拡大した投資家が、損切りや資金管理のために保有株を売却することがあります。
そのため、大量の信用買い残が将来の売り圧力につながる可能性があります。
ただし、信用買い残が多いだけで必ず株価が下落するわけではありません。実際の売買動向や業績、投資家の資金状況と合わせた判断が必要です。
信用買い残の推計平均買付価格は19,553円
動画では、信用買い残の株数だけではなく、その金額にも注目しています。
10月13日時点の信用買い残高の金額は約9,679億円です。
これを信用買い残の株数で割ると、1株当たり約19,553円になります。
この数値は信用買い建玉の残高金額から計算した平均的な建値であり、投資家全員が19,553円で購入しているという意味ではありません。
それでも、現在の株価水準と比較することで、信用取引で買っている投資家がどの程度の評価損を抱えている可能性があるかを推計できます。
10月15日の動画内安値12,885円は、この平均建値から約34%低い水準です。
信用買い残4,950万株について、平均建値との差額を単純計算すると、評価損は約3,300億円に達します。
もちろん、実際には投資家ごとに取得価格や保有期間が異なります。
また、この金額は個別口座の実際の損失を合計したものではなく、公開データから算出した概算です。
それでも、信用買い残に大きな含み損が発生している可能性を示す材料になります。
自社株買いの規模を上回る信用買い残
動画では、8月に実施された自社株買いとの比較も行っています。
説明によると、キオクシアが8月に買い戻した株式は、株式分割後の換算で約4,840万株に相当します。
これに対し、10月13日時点の信用買い残は約4,950万株となっており、動画で示された自社株買いの株数を上回りました。
また、動画では自社株買いの平均取得価格を約16,529円としています。
10月15日の動画内安値12,885円は、そこから約22%低い水準です。
自社株買いは企業が自己資金で自社株式を購入するため、実施期間中の需給を支える要因になります。
一方、信用買いは借り入れを利用した取引であり、担保の状況や返済期限などによって売却を迫られることがあります。
動画では、自社株買いによる買い需要が一巡した後に、大量の信用買い残が残ったことを需給面の問題として指摘しています。
なお、自社株買いは実施枠と実際の取得実績を区別する必要があります。また、信用買い残は全株が一度に売却されることを意味するものではありません。
追証の仕組みとキオクシア株の危険水準
信用取引では株価下落によって追加保証金が必要になる
信用取引では、証券会社に委託保証金を差し入れることで、自己資金よりも大きな金額の株式を売買できます。
例えば、30万円の保証金で100万円分の株式を購入した場合、株価の変動による損益は100万円分の株式に対して発生します。
そのため、株価が10%下落すると10万円の評価損となり、保証金に対しては大きな損失になります。
さらに株価が下がると、保証金の維持率が証券会社の定める基準を下回り、追加の担保を求められることがあります。
これが追証です。
平均建値19,553円から計算した追証の水準
動画では、保証金を買付金額の30%、追加保証金の判定水準を20%とする単純化したモデルで計算しています。
この場合、買付価格から10%下落すると、当初の保証金に対する評価損が買付金額の10%となり、保証金の残額は買付金額の20%になります。
推計平均建値19,553円を基準にすると、その水準は約17,598円です。
キオクシア株は10月9日に17,505円で取引を終えており、動画の単純計算上では、すでにこの水準を下回っていました。
さらに、買付価格から30%下落した場合の株価は約13,687円です。
この価格は、当初30%の保証金しか差し入れていなかった場合、株価下落による評価損が保証金と同額になる水準です。
10月15日の動画内安値12,885円は、この価格も下回っています。
ただし、実際の追証判定は証券会社ごとの維持率、建玉の評価方法、現金や代用有価証券の状況などによって異なります。すべての信用買い投資家が同じ価格で追証になったわけではありません。
担保に入れている株式も下落する二重のリスク
動画では、代用有価証券による担保の問題も指摘しています。
信用取引では、現金だけでなく保有している株式を担保として差し入れられる場合があります。
例えば、キオクシア株を信用取引で購入する際に、別の半導体関連株を担保として利用していたとします。
その場合、キオクシア株が下落して評価損が拡大するだけでなく、担保として差し入れている半導体株も同時に下落すると、保証金維持率がさらに悪化します。
つまり、信用建玉と担保の両方が下落することで、投資家の資金状況が急速に悪化する可能性があるのです。
追証が発生しても期限までに必要な保証金を差し入れられなければ、証券会社による強制決済につながる場合があります。
期限や処理方法は証券会社によって異なりますが、動画では一般的な例として約2営業日という期間を挙げています。
このため、10月13日と15日の急落によって生じた追証に関連する売りが、その後の取引日に発生する可能性を警戒しています。
もっとも、公開されている信用残高だけから、追証の発生件数や強制決済される株数を特定することはできません。
前回の予測との比較と株価の下落シナリオ
動画では、10月14日に示した前回の分析条件についても検証しています。
前回の見立てでは、信用買い残が5,000万株を超えたまま、10月14日の安値14,570円を終値で下回った場合、下落が続くシナリオを重視するとしていました。
10月15日の動画内安値は12,885円で、14,570円を大幅に下回っています。
ただし、動画制作時点では10月14日以降の信用買い残データが十分に確認できていなかったため、需給条件については未判定とされています。
動画の制作者は、それ以前の「乱高下しながら下値を探る」という見方よりも、実際の株価が弱い方向に進んだことを認め、分析を組み直しています。
ここで重要なのは、想定した株価水準を下回ったという事実だけでなく、その後の信用買い残が増えたのか減ったのかを確認することです。
今後のキオクシア株価を左右する3つのシナリオ
シナリオ1:追証による売りが連鎖し、株価下落が続く
最初のシナリオは、信用取引による売却が連鎖するケースです。
株価の下落によって保証金維持率が悪化し、追証や損切りに伴う売却が増加すると、さらに株価が下落する可能性があります。
その下落によって別の投資家の保証金維持率が悪化すれば、売りが連鎖することも考えられます。
動画では、このシナリオを判断する条件として、信用買い残が5,000万株を超えて増え続けることと、株価が動画内安値12,885円を終値で下回ることを挙げています。
株価が下落しているにもかかわらず信用買い残が増加している場合、将来の売り圧力が十分に解消されていない可能性があります。
シナリオ2:大量の売却によって信用買い残が減少し、底固めに向かう
2つ目のシナリオは、大きな売買高を伴いながら信用買い残が減少し、株価が下げ止まるケースです。
信用取引の買い建玉が決済されれば、その分だけ将来の売り圧力は軽減されます。
動画では、信用買い残が10月9日の約4,480万株を下回ることを、需給改善を示す1つの条件としています。
さらに、株価が大きな売買高を伴いながらも、それ以上安値を更新しなくなれば、売り圧力が弱まっている可能性があります。
ただし、出来高が信用買い残と同規模になったからといって、信用建玉がすべて解消されたことにはなりません。
出来高には現物取引や信用取引の新規売買なども含まれるため、実際に信用買い残が減少したかどうかを確認する必要があります。
シナリオ3:10月30日の好決算によって買い手が戻る
3つ目のシナリオは、企業業績が市場の不安を打ち消すケースです。
キオクシアは2026年10月30日18時45分に、2027年3月期第2四半期決算を発表する予定です。
動画では、7~9月期の営業利益が会社見通しの約1兆8,900億円を上回り、10~12月期の見通しも悪化していなければ、株価に対する評価が変わる可能性があるとしています。
逆に、7~9月期の利益が会社見通しを下回ったり、今後の業績見通しが弱くなったりすれば、現在の株価が必ずしも割安ではないという判断につながる可能性があります。
決算発表は金曜日の取引終了後に予定されているため、通常の東証取引で本格的に反応するのは翌営業日の11月2日になります。
キオクシア株は追証連鎖の途中か、それとも買い場か
動画の制作者は、10月15日時点では追証に関連した売りの連鎖がすでに始まっている可能性を重視しています。
その理由は、推計平均建値19,553円に対して株価が大きく下落し、保証金の維持率が悪化していると考えられるためです。
また、13日と15日の急落に伴う追証や強制決済が、その後の取引にも影響する可能性が指摘されています。
ただし、売り圧力が無制限に続くわけではありません。
信用買い残が決済によって減少すれば、信用取引に由来する将来の売却圧力も軽くなる可能性があります。
動画では、今後の信用買い残が約4,480万株を下回れば、需給改善の兆候として注目する一方、5,000万株を超えていれば引き続き警戒するという条件を示しています。
信用買い残が減っても株価が下がり続ける場合
もう1つ重要な判断条件があります。
仮に信用買い残が約4,480万株を下回ったにもかかわらず、株価が12,885円を終値で下回り続ける場合です。
この場合、信用取引による個人投資家の売却以外にも、大きな売り圧力が存在している可能性があります。
例えば、メモリー半導体の利益成長がピークを迎えると判断した機関投資家などが、保有株式を売却している可能性も考えられます。
動画では、このような状況になれば、信用買い残を中心とした需給悪化という当初の見方を修正する必要があると説明しています。
ただし、信用残高の減少と株価下落が同時に起きたとしても、それだけで売り手が機関投資家だと特定できるわけではありません。
需給の変化と業績への懸念を切り分けながら、継続して確認することが重要です。
信用取引・現物保有・新規購入で異なる注目ポイント
信用取引でキオクシア株を保有している場合
信用取引でキオクシア株を保有している場合、動画では株価の方向性よりも先に、自身の保証金維持率を確認することが重要だと説明しています。
特に、担保として半導体関連株を差し入れている場合は、保有建玉だけでなく担保資産の値下がりにも注意が必要です。
追証の有無、追加保証金の必要額、入金期限などは証券会社ごとに異なります。
そのため、口座の状況を個別に確認する必要があります。
現物株を長期保有している場合
現物株を長期保有している投資家にとって、動画が重要視しているのは10月30日の決算です。
信用取引に関連した短期的な売り圧力と、企業が今後生み出す利益は別の問題です。
7~9月期の営業利益が会社見通しの約1兆8,900億円に届くのか、さらに10~12月期の需要や収益見通しがどうなるのかが注目されます。
特に、AIデータセンター向けの需要、NAND型フラッシュメモリーの販売価格、生産能力の拡大と競争環境などが、将来の利益を考えるうえで重要になります。
これからキオクシア株の購入を検討している場合
まだキオクシア株を保有していない投資家について、動画では信用買い残の変化を確認することを提案しています。
10月13日時点の4,950万株からさらに増加しているのか、それとも減少に転じているのかが重要です。
加えて、大きな売買高を伴いながら株価が安値から反発し、下値を切り上げる動きが出てくるかどうかも判断材料になります。
ただし、信用買い残の減少や株価の反発だけで底打ちが確定するわけではありません。
企業業績の見通しが悪化していれば、需給が改善しても株価が下落する可能性は残ります。
まとめ:キオクシア株の今後は信用買い残と10月30日の決算が焦点
キオクシア株は2026年10月5日の高値19,750円から急落し、10月15日の動画内安値12,885円まで34.8%下落しました。
動画では、この株価下落を3つの要因から分析しています。
1つ目は、米国の物価動向やAIデータセンター企業の資金調達に対する不安が、半導体関連株全体への売りにつながったことです。
2つ目は、現在のメモリー半導体の高収益がいつまで続くのかという市場の疑問です。
そして3つ目が、キオクシア株に積み上がった約4,950万株の信用買い残です。
信用買い残の金額から推計される平均建値は約19,553円で、動画内の株価水準では大きな評価損が発生している計算になります。
このため、動画では追証や信用建玉の決済が下落を増幅している可能性を指摘しています。
今後の注目点は、信用買い残が減少して需給が改善するかどうか、そして10月30日の決算で高い利益水準の持続性が確認できるかどうかです。
信用買い残の変化は短期的な売り圧力を判断する材料となり、決算は現在の株価水準が企業の収益力に見合っているかを判断する材料になります。
ただし、どちらか1つの数字だけで株価の底打ちや割安性が確定するものではありません。
キオクシア株の今後を考えるうえでは、短期的な需給の変化と中長期的な企業業績を区別し、実際に公表される数字を継続して確認することが重要です。
※本記事は動画の内容を整理したものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。動画に含まれる株価予測や因果関係の説明は制作者の分析・見解であり、将来の株価を保証するものではありません。


コメント