戦争に備える4つの選択肢・2種類の相場下落対策を『一流の投資家は「世界史」で儲ける』から考える

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投資の世界では、歴史を知ることが未来の予測に繋がります。

今回は、「一流の投資家は世界史で設ける—歴史から未来を予測する技術」という本を取り上げた動画をご紹介します。

特に注目すべき2種類の下落相場対策と、戦争に備える4つの選択肢について解説していきます。

目次

歴史と投資の関係

まず、この本の基本的なコンセプトは、歴史から学んだ知識を投資に応用することです。

歴史上の出来事は繰り返されることが多く、そのパターンを理解することで、未来の市場動向を予測する手がかりになります。

特に戦争や経済危機など、大きなイベントは市場に大きな影響を与えるため、それに備える方法を知ることが重要です。

2種類の下落相場—ビッグショートとショートホール

本書では、下落相場には2つのタイプがあると述べられています。それぞれの特徴と対策について詳しく見ていきましょう。

1. ビッグショート(Big Short)

ビッグショートとは、リーマンショックのような大規模な金融危機やバブル崩壊時に見られる大幅な価格変動を指します。このような相場では、株価指数が50%以上下落することもあります。

ビッグショートの対策

ビッグショートに対しては、「VIX指数連動商品」を短期的に保有することが推奨されています。VIX指数とは、通称「恐怖指数」と呼ばれるもので、市場の不安が高まると急激に上昇します。これに連動する商品を短期間で保有し、相場が落ち着いた時点で売却することで利益を得ることが可能です。

たとえば、VIX指数に連動する「VXX」という商品があります。

この商品は、楽天やSBI証券でも購入可能で、経費率は約0.8%です。長期保有には向きませんが、急激な下落が予測される場合に短期的に保有することで、下落相場でも利益を出せる可能性があります。

2. ショートホール(Short Hole)

ショートホールとは、ビッグショートほどではないものの、一時的な市場の調整や景気サイクルによる小規模な下落を指します。

ショートホール対策

ショートホールは、中長期的な積立投資を行っている投資家にとってはむしろチャンスといえます。

ドルコスト平均法を使って定期的に投資を続けることで、下落時には安値で多くの株を買い込むことができ、結果として長期的に大きなリターンを期待できます。

戦争に備える4つの選択肢

次に、戦争や大規模な危機に備えるための4つの選択肢について解説します。

1. 金(ゴールド)に資産を振り分ける

歴史的に見ても、戦時中や経済危機の際には金の価値が高まる傾向があります。

たとえば、1944年に日本がドイツに金を送ろうとした事例があります。この金はドイツが金準備高を補うために非常に重要視していたものですが、潜水艦が撃沈されてしまい、目的地に届くことはありませんでした。

このように、金は戦時中においても重要な資産として取引されてきました。

2. スイスフランへの投資

スイスは、第二次世界大戦中に中立国として大きな利益を上げました。

スイスフランは、安全資産としての地位を確立しており、戦時中でも信頼される通貨として使われていました。現在でも、スイスフランは信頼性の高い通貨として知られており、戦時や経済危機に備えるための資産として有効です。

3. 食料や穀物への投資

食料は、戦時中や危機時において最も重要な資源の一つです。たとえば、江戸時代には米が通貨として使われていました。現代でも、食料価格が高騰することは珍しくありません。家庭菜園など、自分で食料を育てることで、食料価格の高騰に対するリスクを軽減することができます。

4. 紙幣を持たない

紙幣は、戦争やインフレの影響を強く受けます。

たとえば、1941年には1ドル4円だった日本円が、1949年には1ドル360円にまで価値が下がりました。

このような極端な例は少ないですが、通貨の価値が下がるリスクは常に存在します。紙幣ではなく、金やスイスフランなどの安定した資産に投資することがリスク回避に繋がります。

結論

「一流の投資家は世界史で設ける」は、歴史を学び、未来の市場動向を予測するための貴重な知識を提供してくれる一冊です。

歴史は繰り返すといわれますが、過去の出来事から学び、未来に備えることが投資家としての成功に繋がるでしょう。特に、ビッグショートやショートホールのような下落相場に対する対策や、戦争に備えるための4つの選択肢は、いずれも実践的で役立つ知識です。

この本を手に取って、投資家としての知識を深め、未来に備えてみてはいかがでしょうか?

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知っておきたい専門用語集

  • ビッグショート:大規模な金融危機やバブル崩壊時に起こる大幅な価格下落。株価指数が50%以上下がることもある。
  • ショートホール:市場の一時的な調整や景気サイクルによる小規模な下落。ビッグショートほど深刻ではない。
  • VIX指数:通称「恐怖指数」。市場の不安やボラティリティを測定する指数で、不安が高まると上昇する。
  • VIX指数連動商品:VIX指数に連動する金融商品。短期的に保有することで、相場が不安定な時に利益を得ることが可能。
  • VXX:VIX指数に連動するETN(上場投資証券)。楽天やSBI証券で購入可能。
  • レバレッジ:少ない資本で大きな取引を行うこと。リスクとリターンが増幅される。
  • CDS(クレジット・デフォルト・スワップ):債券のデフォルトリスクに対する保険のような金融商品。債務不履行時に補償を受ける。
  • ネイキッドオプション:単独のオプションを売買すること。リスクが高い投資手法。
  • ドルコスト平均法:定期的に一定額を投資する手法。価格の変動によるリスクを分散する。
  • スイスフラン:スイスの通貨。安全資産としての評価が高い。
  • インフレ:物価の上昇に伴う通貨価値の下落。
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