【ゼロ知識でもわかるREIT】株主に90%以上還元する高配当のカラクリ

今回は「REIT(不動産投資信託)」について、初心者にも分かりやすく解説した動画をご紹介します。

REITは、不動産投資に興味があるけれど、大きな資本を持っていない個人投資家にも魅力的な投資商品です。

REITを活用することで、ビルやオフィス、商業施設のオーナーになれる可能性もあります。この記事では、その仕組みやメリット、リスクなどを具体的な例や数字を用いて詳しく説明します。

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目次

1. リートとは?

まず、リート(REIT)とは「Real Estate Investment Trust」の略で、日本語では「不動産投資信託」と呼ばれます。

リートは、不動産を直接購入するのではなく、投資家から集めた資金で複数の不動産を所有し、その賃料収入や売却益を投資家に還元する仕組みです。

たとえば、大手町にあるビルを買いたいと思っても、数億円、場合によっては数十億円という高額な資金が必要です。

個人ではとても手が届かない金額ですが、リートを通じて投資すれば、1口あたり数万円程度からビルの所有者の一部になれるのです。具体的には、動画でも紹介されていた「日本ビルファンド」というリートでは、1口約58万円で購入可能です。

2. REITの特徴

リートの最大の特徴は、集めた資金で多くの不動産を一括して運用し、その利益をほとんど全て投資家に配当として還元する点です。

実際、リートは法律で稼いだ利益の90%以上を配当として投資家に還元することが義務付けられています。そのため、リートは非常に安定した配当を得やすい投資商品として知られています。

動画内でも、「リートはほとんど火傷しない」と述べられているように、リートは比較的リスクが低い投資方法です。不動産の賃料収入がベースとなっているため、株式のように急激な値下がりを起こしにくいという特徴があります。

3. リートの仕組み

リートの仕組みは、簡単に言えば「不動産版の株式投資」です。

リートは、不動産という実物資産をペーパー(紙)にして、投資家が売買できるようにしています。マンションやビルを直接購入して運用するのは時間も手間もかかりますが、リートを通じて投資することで、簡単に不動産投資のメリットを享受できます。

たとえば、マンションやビルを持つと賃料収入が得られますが、リートでは「配当金」として受け取る形になります。リートが所有する物件から得られる収益を、投資家が配当として得るのです。

さらに、リートの投資口は株式と同様に流通しているため、必要に応じて売買が可能です。不動産は通常、売買に時間がかかりますが、リートの場合は流動性が高く、短期間で取引できる点もメリットです。

4. リートの種類

リートには大きく分けて3つの種類があります。

  1. 特化型リート
    特定の種類の不動産に投資するリートです。例えば、オフィスビルだけに投資するものや、住宅だけに特化したリートがあります。物流施設やホテルに特化したリートも存在します。
  2. 複合型リート
    複数の種類の不動産を持つリートです。例えば、オフィスビルと住宅、あるいは商業施設とホテルなど、さまざまな不動産に分散して投資するリートです。
  3. 総合型リート
    さらに多くの種類の不動産に投資するリートです。例えば、オフィスビル、住宅、商業施設、ホテルの全てに投資する総合型リートです。これはリスク分散に優れているため、初心者には特におすすめです。

5. リートのメリット

リートの最大のメリットは、少額からでも不動産投資ができる点です。

動画内でも紹介されていたように、日本ビルファンドでは約58万円で投資可能ですが、他のリートでは、もっと安価なものもあります。例えば「イゴリート」というリートでは、1口8万3,000円で購入可能で、利回りも6.4%と非常に高いです。

また、リートは比較的安定した収入が期待できるため、投資家にとって魅力的です。株式と違って、不動産の賃料収入がベースになっているため、大きな価格変動が少なく、リスクも抑えられています。

さらに、リートは多くの不動産を所有しているため、空室リスクも分散されています。

特に総合型リートでは、オフィスビルや住宅、商業施設など、さまざまな不動産に投資しているため、どれか一つの不動産が不調でも、他の不動産がカバーする仕組みになっています。

6. リートのリスク

リートにはもちろんリスクも存在します。最大のリスクは、不動産市場自体の変動です。たとえば、大地震やパンデミックなどの影響で不動産市場が悪化すると、リートの配当も減少する可能性があります。

また、特化型リートの場合、特定の不動産に依存しているため、その分リスクも集中しています。例えば、オフィスビルだけに投資するリートの場合、オフィス市場が低迷すると大きな打撃を受ける可能性があります。

一方で、総合型リートは複数の不動産に分散投資しているため、リスク分散効果が期待できます。

7. まとめ

リートは、初心者でも始めやすい不動産投資の一つです。

少額から投資できる点や、賃料収入を配当として得られる点など、多くのメリットがあります。また、リスク分散も容易にできるため、特化型リートや総合型リートなど、自分のリスク許容度に応じた投資商品を選ぶことができます。

不動産投資を始めたいけれど、数千万円や数億円の資金を用意するのは難しいという方にとって、リートは非常に魅力的な選択肢です。動画でも紹介されているように、しっかりとリートを学び、長期的な投資を通じて安定した収益を得られるようにしましょう。

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知っておきたい専門用語集

  • リート(REIT):不動産投資信託。投資家から集めた資金で不動産を運用し、賃料収入や売却益を配当として還元する仕組み。
  • 投資口:リートの1口単位のこと。株式の「1株」に相当する。
  • 配当:リートが稼いだ利益を投資家に還元するもの。リートでは利益の90%以上を配当に回すことが法律で定められている。
  • インカムゲイン:リートが所有する不動産から得られる賃料収入などによる利益。
  • キャピタルゲイン:リート自体の価格が上昇した際に、その差額から得られる利益。
  • ミドルリスク・ミドルリターン:リートのリスクとリターンの特性を指す言葉。株よりリスクが低く、債券よりも高いリターンが期待できる。
  • ノンリコースローン:不動産の担保価値を基に融資を受けるローンの形式。投資家にはリスクが及ばない。
  • スポンサー:リートの運用をサポートする不動産会社。資産運用会社の株主でもあり、リートの成長をサポートする役割を持つ。
  • 投資法人:リートを運用するための箱。資産を所有し、配当を行う主体。
  • 資産運用会社:投資法人に委託され、リートの不動産運用を行う会社。スポンサーの影響を受けることが多い。
  • 外部成長:リートが新たな不動産を購入することで規模を拡大し、収益を増やす成長の仕方。
  • 内部成長:リートが既存の不動産の賃料を引き上げたり、稼働率を上げることで収益を増やす方法。
  • 特化型リート:特定の用途(オフィス、物流施設、住宅など)の不動産に投資するリート。
  • 複合型リート:複数の用途の不動産に投資するリート。
  • 総合型リート:オフィスや住宅、商業施設など多様な用途の不動産に分散投資するリート。
  • 投資口価格:リートを1口購入する際の価格。株式の株価に相当する。
  • 利回り:リートの投資口に対して得られる配当金の割合。
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