円高&株安のダブルパンチで暴落の可能性!備えるべき対策とは?

2024年も終盤に差し掛かり、円高と株安のダブルパンチによる相場の急落が懸念されています。

このような状況では、特に初心者にとって資産を守り、増やすための準備が重要です。今回のブログでは、動画の内容をもとに、円高&株安が予測される理由や過去の具体例を交えた対策について詳しく解説します。

著:安達 誠司
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目次

現状の経済動向:円高と株安の進行

円高進行の背景

2024年11月11日時点で、ドル円相場は154円台まで進行しました。これはそれまでの円安基調(150円台後半)から大きく転換した結果です。円高が進んだ理由は以下の通りです:

  1. 米国の利下げ観測の変化
    米国ではインフレ対策として急激な利上げが行われてきましたが、最近ではインフレが落ち着き、利下げが段階的に進むと予測されていました。しかし、FRBのパウエル議長が「利下げを急ぐ必要はない」と発言したことで、12月の利下げ期待が後退しました。
  2. 日銀の利上げ観測
    日本では長らく0金利政策が続いていましたが、12月に利上げが実施されれば、日米の金利差が縮まり円高が進む可能性があります。

株安進行の背景

S&P 500は2024年に約40%上昇し、絶好調な相場を記録しました。しかし、ここにきて下落傾向が見られ、投資家心理に警戒感が広がっています。この下落の要因として、以下が挙げられます:

  • 米大統領選挙の影響
    トランプ氏が再選された場合、インフレ抑制政策の不確実性が高まる可能性があります。
  • 企業の業績懸念
    株価が高騰しすぎた後の調整局面に入ったとの見方が強まっています。

為替リスクと過去の円高時期の影響

為替リスクの具体例

日本人投資家が米国株式に投資する際、為替リスクは避けられません。


例えば米国株式の株価が50ドルで、1ドル160円のときの円建て評価額は8,000円(50ドル×160円)です。


円高が進行し、1ドル140円になり、同株価が40ドルに下がった場合の評価額は5,600円(40ドル×140円)。
この結果、円建て評価額は30%も下落することになります。

実際に合った例としては2015年12月11日、ドル円は120.18円でしたが、2016年9月23日には100.03円まで円高が進みました。

この際、円建てのS&P 500は為替リスクの影響で約20%下落しました。これは、米国株に投資する際の為替リスクの実例として重要です。


円高&株安に備える3つの対策

1. 積立投資を継続する

積立投資は、相場の変動に左右されず、精神的に安定した投資方法です。特に価格が下落した際には安く多くの量を購入できるため、将来的な利益を増やすことが可能です。

最初の価格が50円の商品に100円を積み立てる場合、2口購入できます。その後、価格が25円に暴落しても同額を積み立てれば4口購入できます。このように、価格が下がるほど多くの量を購入できるのが積立投資のメリットです。

2. スポット投資のルールを決める

円高や株安が進行した際に追加投資を行う場合、感情に左右されずに一定のルールを持つことが重要です。

例えば、直近の株価ピークから10%下がるごとに資金の1/4を投資することで、最大40%の下落まで耐えられるように計画を立てる。

3. 利益確定のタイミングを見極める

特定口座での投資分については、現在の円安・株高のうちに売却し、利益を確定させるのも一つの選択肢です。ただし、積立NISAや新NISAでは非課税期間が長いため、基本的には保有を継続する方が望ましいでしょう。


まとめ:冷静に準備を進めよう

2024年の好調な相場は、円高と株安のダブルパンチにより転換点を迎える可能性があります。初心者の方は、積立投資を続けることやルールを守ったスポット投資で冷静に対応しましょう。また、現在の利益確定の判断も重要です。

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