今回は「変額保険の真実」について深掘りした動画をご紹介します。
なぜ保険営業マンが変額保険を積極的におすすめしてくるのか、その背後に隠れた理由や仕組み、そして契約時に注意すべきポイントを分かりやすく解説します。
変額保険とは?その仕組みを簡単におさらい
変額保険は、契約者が「投資信託」と「死亡保険」という2種類の金融商品を同時に購入する保険商品です。
一見すると「運用」と「保証」がセットになっており便利に思えますが、実際には保険会社や代理店に高額な手数料を支払う仕組みが隠されています。
例えば、変額保険を通じて投資信託を購入する場合、直接投資信託を購入するのと比べて手数料が大幅に高くなります。保険営業マンがこの商品を強く勧める背景には、驚くほど高い報酬が関係しています。
驚きの手数料構造:代理店報酬の実態
動画では、現役の業界関係者から得たデータを元に、変額保険に関する手数料の仕組みを詳しく説明しています。例えば、以下のような手数料が発生します。
- 毎月3万円の保険料の場合:
- アクサ生命(ユニットリンク):58万円
- メットライフ生命:36万7200円
- ソニー生命(バリアブルライフ):43万3560円
- 安心生命(マーケットリンク):49万8000円
これらの報酬は、保険料を支払っている契約者のお金から発生しています。さらに、毎月10万円の保険料を支払う場合、代理店には100万円以上の報酬が支払われるケースもあります。
変額保険 vs. NISA:どちらがお得?
投資目的で変額保険を利用する場合、NISA(少額投資非課税制度)を利用する方が圧倒的に有利です。例えば、以下のような比較結果が示されています。
- 30年間で6%運用の場合:
- 変額保険:投資結果が少なくとも数百万円の損失になる可能性
- NISA:自己運用で30年後に1000万円以上の差が生じることも
変額保険には死亡保障が付いていますが、死亡時には投資信託部分と保障の両方が受け取れない仕組みになっているため、運用効率は著しく低下します。
保険料払い込み免除特約の真実
多くの変額保険には「保険料払い込み免除特約」が付いています。
これは、三大疾病に罹患した場合、保険料の支払いが免除されるという仕組みです。一見するとメリットがあるように思えますが、実際の運用結果を見ると以下のような問題があります。
- シミュレーション結果:
- 40歳で三大疾病に罹患:差額は約435万円
- 50歳で三大疾病に罹患:差額は約517万円(変額保険の方が損)
つまり、契約から10年以内に三大疾病に罹患しなければ、この特約はほとんど意味を成しません。
契約中の方へのアドバイス:解約・払い済みの検討
すでに変額保険を契約している方は、以下の方法で対策を検討してください。
- 解約:
- 現時点での解約返戻金を確認
- 他の運用手段と比較して判断
- 払い済み:
- 現行の契約を維持しつつ、保険料の支払いを停止
- 将来のリターンを計算して、どちらが有利かを確認
特に契約から10年未満の場合、解約手数料が発生する可能性があるため注意が必要です。
まとめ:変額保険は本当に必要?
変額保険は、営業マンや代理店にとって大きな利益を生む商品ですが、契約者にとっては高いコストがかかる選択肢です。
もし資産運用が目的であれば、NISAや投資信託を直接利用する方が効果的である場合がほとんどです。
最後に、保険を選ぶ際は「コスト」と「リターン」を冷静に比較し、自分に最適な選択肢を見つけてください。
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