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PayPay銀行の預金金利が年2%に!このキャンペーンは本当にお得なのか?
2024年12月4日にPayPay銀行が発表したニュースは、普通預金の金利を年2%に増やすという大変騒ぎの内容でした。
現在の大手銀行の預金金利が0.001%や0.1%という低いレベルにある中、この発表は大きな注目を集めました。ただし、このキャンペーンについて、実際にどれだけお得なのかをしっかり考えてみる必要があります。
この記事では、PayPay銀行の年2%預金金利の仕組みと、このキャンペーンが本当にお得なのかを詳しく解説します。そして、比較のためのさまざまな選択肢も提案します。
年2%預金金利の仕組み
PayPay銀行が提供している年2%預金金利は、ひとつのトリックがあります。
これは、日本円と米ドルの両方を預け入れた場合に限り、両者の預金金利を年2%とするという仕組みです。ただし、この場合の詳細は以下の通りです。
- 先に日本円と米ドルの預金額を決める。
- 米ドル預金金利の累計額が限度となり、最大500万円とされています。
- たとえば、日本円30万円、米ドル20万円を預けた場合、日本円の上限は20万円分に年2%が適用され、残り10万円には0.1%の金利が適用されます。
この設定を見ると、一見すると大変お得なのではないかと思えますが、この仕組みには一点の問題点があります。
金融商品の問題点
- 仕組みの複雑さ: PayPay銀行の年2%金利は日本円と米ドルを預け入れる必要があるため、普通の預金とは違い、財務管理が複雑になります。
- それほどの利益が見込めない: 米ドルの金利があることは確かですが、SHVなど低リスク商品と比べると利回りが高いとは言えず、最終的な利益は限定的です。
- 米ドル預金のリスク: 米ドル預金には為替変動リスクが伴います。たとえば、米ドルが円に対して大幅に下落した場合、ドルで得られる利息以上に為替差損が発生する可能性があります。また、為替手数料も考慮に入れる必要があります。これにより、実際の利益が大きく削られる可能性があります。
- 代替商品との比較での優位性の欠如: 米ドル預金金利2%は一見魅力的ですが、米国の短期国債に投資するSHV(配当利回り約4.53%)と比較すると、利回りは大幅に劣ります。さらに、SHVは分配金を毎月受け取れる点でも有利です。
まとめ
PayPay銀行の年2%金利は一見お得に見えますが、実際には複雑な仕組みとリスクを伴い、他の投資商品と比べると必ずしも有利ではありません。
特に為替リスクや手数料の影響を考慮すると、このキャンペーンに飛びつく前に慎重な判断が必要です。
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