今回の動画では、ナスビさんの動画について視聴者から寄せられた投資に関する5つの質問に対し、新NISAを活用してFIRE(早期リタイア)を目指す方法や資産運用に関する実践的なアドバイスが詳しく解説されています。
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目次
質問1:新NISAでFIRE後、株を売って債券に切り替えるべきか?
回答のポイント
- 株だけでの運用でも基本的には問題なし
株価は長期的に右肩上がりで推移する傾向があるため、全資産を株で運用してもFIREが可能。ただし、長期停滞期や暴落があると資産が減少するリスクがある。 - 長期停滞期のリスク例
- ITバブル崩壊やリーマンショック:株価が回復するまで約12年。
- 世界恐慌:停滞期間は25年。
- 日本株:30年以上停滞している時期も。
- 具体例:トリニティスタディの結果
- 過去100年のデータで、株のみで4%ルール(資産の4%を毎年取り崩す方法)を適用した場合:
- 30年間資産が枯渇しない確率:97%
- 40年間資産が枯渇しない確率:93%
- 過去100年のデータで、株のみで4%ルール(資産の4%を毎年取り崩す方法)を適用した場合:
- 結論:株だけでもよいが、リスク許容度次第では債券を一部導入するのが安心
- 例:資産全体の20~30%を債券に配分すると、資産の減少リスクを抑えられる。
質問2:日本株は長期的に右肩上がりになるのか?
回答のポイント
- 日本株はS&P500と同様、長期的には右肩上がりが期待できる。
- S&P500の例
- 1930年~1955年:25年間停滞。
- 停滞後、最高値を更新すると一気に上昇(25年分のエネルギーが解放)。
- 日本株も同様のパターンが期待される。
- 現在の状況
- 日経平均は4万円の壁で停滞中。
- 壁を超えると数年で2倍以上に成長する可能性がある。
- 長期的な上昇を目指すなら、4万円を超えるタイミングを待つのが理想。
質問3:米国株を買うとき、ドル建てと円建てのどちらが良いか?
回答のポイント
- 為替リスクはどちらも同じ
- ドル建てETF(例:VanguardのVOO)も、円建てのS&P500投資信託も、運用自体はドル建てで行われるため為替リスクは変わらない。
- 違いは購入時と売却時の手間
- ドル建てETFの場合:売却後にドルで受け取るため、自分で円に換金する必要がある。
- 円建て投資信託の場合:売却時に自動的に円に換金される。
- 結論
- ドル建て・円建ては好みや利便性で選べば問題なし。
質問4:インド株を積み立てているが、引き際はどう判断するべきか?
回答のポイント
- 事前に売却ルールを決めるのがおすすめ
- 株価が○倍になったら一部売却。
- 株価が○倍になったら元本分だけ売却し、リスクをゼロにする。
- 株価が○倍になったら毎月○%ずつ取り崩す。
- 具体例:株価が3倍になった場合の売却ルール
- 例1:株価が3倍になったら1/3を売却。
- 例2:100万円投資して300万円になったら100万円だけ売却し、残り200万円を運用。
- 例3:分散売却(時間をかけて少しずつ売却し、平均売却単価を高める)。
- コア・サテライト戦略
- 資産全体の比率(例:コア80%、サテライト20%)を維持するため、サテライト資産(インド株)の比率が高くなった場合に調整売却を行う。
質問5:58歳で資産7000万円。平屋を建てるべきか?
回答のポイント
- 予算のシミュレーション
- 平屋建築費:1坪あたり90万円 × 20坪 = 1800万円。
- 外構費や家具家電の購入費を含めると合計4000万円が目安。
- 資産運用と住宅ローンの比較
- 資産9000万円のうち4000万円を現金で支払った場合、残り5000万円を2%の利回りで運用すると100歳まで資産が持つ計算。
- 住宅ローン(金利1%、20年返済)を組むと、資産を減らさずに運用し続けられるため、資産寿命がさらに延びる。
- 最悪のシナリオ
- 年金が減額され、生活費が上昇した場合でも、資産運用(利回り3%以上)を継続すれば大丈夫。
- 資金が枯渇しそうな場合は、リースバック(家を売却して賃貸として住み続ける方法)を検討。
まとめ:FIREや資産運用における心構え
今回の動画では、新NISAを活用してFIREを目指す方法や、資産運用で直面する問題に対する具体的な解決策が詳しく解説されました。
- 資産拡大よりも資産防衛を優先する。
- 市場の停滞や暴落に備えて柔軟な計画を立てる。
- 事前に売却ルールを設定しておく。
これから資産運用を始める方やFIREを目指している方にとって、参考になる内容ばかりです。資産運用は焦らず、冷静に判断し続けることが成功への鍵です。
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