S&P500が下落!米国株は大丈夫か?

米国株市場の代表的な指数であるS&P500が大きく下落しています。

投資家の皆さんにとっては、この下落が一時的なものなのか、それとも長期的な問題につながるのか、不安な状況かもしれません。

本記事では、YouTubeチャンネル『なすび』による動画の内容を詳しく解説し、初心者でも理解しやすい形で情報を整理しました。

動画では、現在のS&P500の状況、下落時の投資戦略、そしてリバランスの考え方について説明されていました。この記事では、その内容をさらに詳しく解説し、投資初心者の方にも分かりやすく伝えます。

著:岩永憲治
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目次

S&P500の現状と下落の原因

S&P500は2023年10月から続いた上昇トレンドが崩れ、現在は明確な下落相場に入っています。具体的には、5850ポイントから6160ポイントのレンジを下抜け、テクニカル的にも下落傾向が強まっています。

過去の下落と比較しても、今回の下落は2023年4月や8月の短期的な調整とは異なり、より大きな調整局面に入る可能性が指摘されています。

また、今回の下落の背景には以下の要因が挙げられます。

  • トランプ大統領の発言:景気後退の可能性を完全には否定しなかった。
  • 関税の影響:米国のGDP成長率が鈍化するリスクがある。
  • 市場のセンチメント:短期的な利益確定の動きが強まり、売り圧力が増加。
  • ドル高の影響:円高が進行し、米国株投資家にとっては為替リスクが高まる。

このような状況の中で、投資家はどのように対応すれば良いのでしょうか?


積み立て投資は継続すべきか?

なすび氏の主張では、積み立て投資は下落局面でも継続すべきと述べています。その理由は、下落相場では株価が安くなるため、より多くの株を購入できるからです。

例えば、

  • 株価が100ドルのときに毎月1万円分を購入 → 100株取得
  • 株価が80ドルに下落したときに毎月1万円分を購入 → 125株取得
  • 株価が戻ったときに全体の平均取得単価が下がる → 最終的な利益が大きくなる

これは、ドルコスト平均法と呼ばれる投資手法の利点であり、長期的に資産を増やすための重要な考え方です。

また、

  • 積み立て投資を途中でやめると、最も安い価格で買うチャンスを逃してしまう
  • 下落しているからといって積み立て金額を減らすのもNG(安く買える機会が減る)。
  • 逆に、余剰資金があるなら積み立て額を増やすのは有効(副業や節約を活用)。

このように、下落相場はむしろ資産形成の大チャンスとなるのです。


資産形成が終わった人はどうすべきか?

既に資産形成が進んでいる投資家にとっては、下落相場は「資産を守るフェーズ」に入ります。

  • 守りの投資として、債券や現金を一定割合で保有
  • 株価が下落したときに、債券や現金を使って安く買い増し
  • もし下落が来ずにそのまま上昇してしまっても、既に資産があるため問題なし

このように、ポートフォリオのリバランスを行うことで、どのような相場でも対応できる体制を整えることができます。


リバランスの重要性

なすび氏は、アセットアロケーション(資産配分)のルールを決めておくことの重要性を強調しています。

例えば、

  • 株式70%・現金30%のルールを持っている場合、
  • 株価が10%下落 → 株式67.7%、現金32.3%に変化。
  • 現金の超過分(2.3%)で株を購入し、元の比率に戻す。

この方法を続けることで、

  • 株価がさらに下落しても追加購入ができる。
  • 株価が上昇しても、一定の資産を確保しながら利益を享受できる。

また、

  • 株価が15%・30%・45%下落したときに段階的にリバランスを実施する
  • 株価が45%下落したら、株式100%にする(過去のS&P500の歴史的データを参考)。

こういったルールを平常時に決めておくことが重要であり、市場の状況に合わせて感情的にルールを変えてしまうのはNGです。


米国株の今後と投資戦略

現状、S&P500は6000ポイントを割り込み、弱い足型を形成しているため、短期的には下落が続く可能性があります。

  • 2024年6月のドル高ピーク(162円付近)が確定し、
  • 今後は円高トレンド(140円のサポートラインまで下落)が進行する可能性。
  • 米国の政策金利は4.5%で、今後の利下げ余地が十分にある
  • 景気後退が進めば、FRBは利下げを行い、金融相場となる可能性が高い

つまり、

  • 短期的には下落局面が続く可能性があるが、長期的には株価の上昇余地も大きい。
  • 積み立て投資は継続し、リバランス戦略を活用するのが有効。

また、資産額が増えてきた投資家は、

  • 連続増配株、高配当株、生活必需品セクターETF(例:VYM、VDC)をポートフォリオに組み込むことで、安定したリターンを確保できる。

まとめ

  • S&P500は下落相場入りしているが、積み立て投資は継続すべき。
  • リバランス戦略を活用し、下落時に適切に買い増すことが重要。
  • 米国株の長期的な成長は依然として期待できるため、焦らずに戦略的に投資を続ける。

今後の市場動向に注目しながら、投資戦略を考えていきましょう!

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