結論:分散・財務健全性・利回りを意識した29銘柄が今注目
2025年4月時点、日本株の高配当投資を始めるなら「分散」「無借金経営」「実質利回り」を基準に、29銘柄からスタートするのが現実的で堅実な選択肢です。
本記事では、YouTuber「ふゆこ」さんが紹介した具体的な銘柄とその選定理由、投資戦略、注意点などを網羅的に解説します。
目次
日本経済と株価動向:今は買い時なのか?
まずは2025年3月末時点の相場環境から見ていきましょう。
- 日本の景気:実質賃金の低下で消費活動は鈍化
- 日経平均株価:
- 円建て:横ばい〜やや高値圏
- ドル建て:2021年水準まで戻りつつあり、海外投資家視点ではまだ割安感あり
- 米国高配当ETFの下落率(円建て):
- SPYD:-9.1%
- VYM:-6.4%
- HDV:-3.6%
→ 高配当株にとっては「仕込み時」とも言える状況です。
2025年4月:新たに注目された銘柄「ベース(4481)」
12の新登場高配当銘柄のうち、特に注目されたのが「ベース(4481)」。
財務の強さ:
指標 | 数値 |
---|---|
営業利益率 | 27.2% |
ROE(自己資本利益率) | 32.6% |
自己資本比率 | 74.6% |
流動比率 | 384% |
営業CF | プラス |
PBR(株価純資産倍率) | 4.26倍 |
配当利回り | 3.4%(2025年3月時点) |
配当方針 | EPSの50%を還元。増配傾向あり |
リスク:
- 売上の70%が特定大手企業に依存
- 中国売上比率20%、従業員も中国人が多い → 地政学リスク
- 小型株(時価総額約576億円) → 流動性懸念
- 明確な強みが薄い(競争優位性の見極めが必要)
2025年4月版:おすすめ29銘柄リスト
以下は、ふゆこ氏が「今から日本高配当株を始めるなら選ぶ29銘柄」です。
銘柄 | 業種 | コメント |
---|---|---|
アルトナー | サービス業 | 安定収益 |
CDS | 情報・通信業 | 財務良好 |
JT | 食料品 | 定番の高配当 |
アイホールディングス | 情報・通信業 | 財務良好 |
SRAホールディングス | 情報・通信業 | IT系の堅実企業 |
アシロ | サービス業 | 利回り魅力 |
ノエビアHD | 化粧品 | 収益安定性高 |
ブリヂストン | 輸送用機器 | 配当安定株の代表 |
三星ベルト | 機械 | 景気敏感だが堅実 |
国峰工業 | 金属製品 | 財務優良 |
森工業 | 金属製品 | 配当継続性あり |
田辺工業 | 建設業 | 安定収益 |
日本丸紅 | 卸売業 | 総合商社系で好業績 |
住友化学 | 化学 | 長期では高利回り狙える |
住友フィナンシャルG | 銀行業 | メガバンク |
みずほFG | 銀行業 | 安定配当傾向 |
東京センチュリー | 金融 | 配当性向安定 |
ジャックス | その他金融業 | 高利回り |
三菱HCキャピタル | リース | 配当安定・大型 |
センチュリー21JAPAN | 不動産 | 景気敏感 |
日本電信電話(NTT) | 通信 | 配当狙いに人気 |
J-POWER | 電力 | 高利回り安定株 |
ステップ | サービス業 | 教育関連の成長株 |
ザオー産業 | 卸売業 | 業績安定 |
セクター構成比率(ざっくり)
- サービス業・卸売業がやや多め
- 金融・インフラ・IT系でバランスを取っている構成
分散投資がカギ:初心者にありがちなミスに注意
- 分散が不十分なポートフォリオは危険
- 景気敏感株ばかりだと配当が不安定に
- 最低30銘柄以上、かつ業種が重ならないように調整することが理想
→ 初期資金が少ない人は「SBI証券のS株」や「楽天証券のかぶミニ」を活用すれば1株単位で小額投資が可能です。
資金10万円スタートの想定利回り:年4.03%
29銘柄を均等に10万円分保有した場合の平均利回りは4.03%。
- 月換算で約3,300円
- 年間なら約40,000円の配当金
- 税引後(20.315%)でも約32,000円
初心者へのアドバイス:焦らず、ゆっくりと積み上げよう
ふゆこ氏も最初は「沖縄セルラーを2株だけ5,000円で購入」からスタート。最初から完璧な分散は必要ありません。
- 1〜2年かけて分散を整える
- 小額ずつ継続していくことが大事
- インデックス投資との併用も視野に
まとめ:高配当株投資は「財務」×「分散」×「目的意識」が重要
- 配当利回り3.5%以上かつ財務健全な銘柄が選定基準
- 29銘柄全体で分散と安定性を重視
- 初心者はSBI証券か楽天証券で1株投資からスタートを
- インデックス投資と併用し、景気敏感株に偏らない工夫を
高配当株投資は「自分年金」を作る手段としても注目されています。焦らず、地道に配当金を積み上げていきましょう。
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