2025年4月9日、日経平均株価は前日比−1300円(−3.9%)という大幅下落を記録し、投資家の間に不安が広がっています。これは単なる調整ではなく、まさに「終わらぬ暴落」。前日に一時回復を見せた市場は、再び奈落の底へと沈み始めました。
本記事では、YouTubeチャンネル「株主優待生活」にて解説された内容をもとに、暴落の背景、注目銘柄、投資家が今取るべき行動について詳しく解説します。
目次
なぜ日経平均は暴落したのか?──米中対立と連動した下げ
今回の暴落は、単なる日本市場の調整ではありません。最大の原因は「米中対立の激化」です。
- アメリカ市場も前半は上昇していたが、途中から中国との全面対決懸念が再燃し大幅下落。
- その流れを日本市場も受けて、日経平均は一時−1700円を超える場面もあった。
つまり、外的要因によるリスクオフが連鎖し、世界的な株安ムードを引き起こしています。
泥沼ナンピン──それでも買った10銘柄とは?
この厳しい局面の中でも、個人投資家として「チャンス」と捉えて買い増し(ナンピン)を行った銘柄を10社紹介していました。
① インペックス(証券コード:1605)
- エネルギー関連株で安定需要あり。
- 配当利回り:5.4%(高配当)
- 株主優待取得目的で400株保有を目指してナンピン。
- 取得価格は1700円 → 現在1659円前後に下落。
② ダイセル
- エアバッグ関連部品などを製造する化学企業。
- 株価は1300〜1400円 → 1000円程度まで下落。
- 配当利回り:約5.5%
③ 三菱ケミカル
- 巨大化学メーカーであり時価総額も大きい。
- 株価急落&年初来安値更新。
- 配当利回り:約5%
④ 三菱UFJフィナンシャルグループ
- 昨日は+10%、本日は−5%とボラティリティが高い。
- 配当利回りは3.8%に上昇。
⑤ MS&ADインシュアランスグループ
- 保険大手。配当利回り5.4%。
- 昨日は+10%、本日は−5.8%。
⑥ 東ソー
- 化学セクターの代表格。
- 配当利回り:5.5%
- 直近高値から大きく下落。
⑦ アステラス製薬
- 業界第2位の製薬企業。
- 配当利回り:約6%
- PRはやや割高だが、PBRから見ると割安感あり。
⑧ 電通グループ
- 広告業界最大手。
- 株価:5000円 → 4000円台前半に下落。
- 配当利回り:5.2%
⑨ ビックカメラ
- 家電量販店で内需株。
- 優待狙いの投資家向け。配当利回りは2.5%。
⑩ セブン&アイ・ホールディングス
- 好決算(3期連続増益&増配)発表済み。
- ただし今後の身売り報道などで動向に不透明感あり。
今後の相場展望:日経平均「2万円台」も視野?
動画では「今回の暴落は序章に過ぎない」という警告も出ています。
- 2万円台に突入する可能性もある
- 反発を期待して飛びつくと大怪我の恐れ
- 昨年8月5日の一時的な反発とは問題の深刻度が違う
投資家が今やるべきことは?──焦らずコツコツと
今の局面で大事なのは「休む」ことではなく、自分の資金力に応じて小さくポジションを取ること。
- 無理な全力買いは禁物
- レバレッジをかけず、余剰資金でナンピンを続ける
- 長期目線で「甘いも酸っぱいも噛みしめる」つもりで
投資の多様化も検討:ファンズなどの資産運用
紹介されていた「ファンズ」は融資型クラウドファンディング。
- 上場企業などに資金を貸し付け、利息収入を得る
- リターン目安:年3%〜5%
- 元本保証はないが、過去元本割れは0件
- 1円から投資可能
不安定な株式相場の中、現物資産以外への分散も有効です。
まとめ:暴落局面こそ「投資の本質」が問われる時
今回の暴落は、米中対立という地政学リスクを背景にした、長期的かつ根深い問題です。
それでも、以下のような視点で乗り切れる可能性があります:
- 高配当&割安株へのコツコツ投資
- 暴落に巻き込まれた内需株の拾い買い
- 相場に依存しない資産運用の導入
一見、奈落に見える今の状況も、数年後には「あの経験があったからこそ成長できた」と言える日が来るかもしれません。
投資はマラソンです。焦らず、一歩ずつ前進していきましょう。
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