※本記事はYouTube動画「【衝撃の結果】S&P500に投資するならこれ。信託報酬と総経費率が安い投資信託を調べてみた。eMAXIS Slimを超えろ、iPlusシリーズ」をもとに作成しています。
結論:今S&P500に投資するなら、短期ならブラックロックの「積立S&P500」、長期なら「eMAXIS Slim」や「楽天・S&P500」が堅実。成績次第ではi+(アイプラス)シリーズも注目!
投資信託選びにおいて「信託報酬の安さ」だけではなく、「トータルリターン」や「還元ポイント」「ベンチマーク超過報酬」など、複合的な視点が求められる時代に突入しています。
本記事では、2025年時点で注目されているS&P500連動型インデックスファンドの最新ランキングと、知られざる新星「i+シリーズ」について徹底解説します。
1. 主要S&P500インデックスファンドのコスト比較
まずは信託報酬と総経費率(=信託報酬+隠れコスト)で見たときのランキングです。
順位 | ファンド名 | 総経費率(目安) | 備考 |
---|---|---|---|
1位 | 楽天・S&P500インデックス | 約0.09% | 2025年時点で業界トップ水準 |
同率2位 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 約0.0966% | 実績・人気共に安定 |
同率2位 | SBI・iシェアーズ・S&P500 | 約0.0966% | 純資産増加中 |
番外 | ブラックロック積立S&P500 | 0.0586%(※2026年5月まで) | マネックス証券限定販売、期間限定の超低コスト |
新登場 | SMT i+ 米国株式 | 0.055% + 成果報酬制 | ベンチマーク超過で報酬発生する新機軸 |
特筆ポイント:
- ブラックロックの「積立S&P500」は2026年5月までは最安水準ですが、その後は0.09072%に上昇。
- SMT i+はコストが最低水準ですが、成果報酬型というユニークな制度を採用しており、運用がうまくいったときのみ追加報酬が発生します。
2. トータルリターンと到落率の違いとは?
- 到落率:現在価格と1年前の価格を直接比較した値上がり率
- トータルリターン:前月末から1年前の月末までのリターンを基準とする
これにより、基準日のズレによって10%以上の差が出ることもあるため、両方の指標を見ることが大切です。
2024年度の実績(3月末時点):
ファンド名 | 到落率 | トータルリターン |
---|---|---|
eMAXIS Slim | 7.39% | 約16% |
三井住友(SBI) | 7.25% | 約16% |
SMT i+ 米国株式 | ― | 過去成績により成果報酬「0円」判定 |
3. 「i+シリーズ」の注目ポイントと注意点
特徴:
- ベンチマーク:MSCI USAインデックス(配当込・円換算)
- コスト:基本報酬 0.055% + 成果報酬(ベンチマーク超過分の33%)
- 成果報酬は、「直近の四半期」と「設定来」の両方でベンチマークを上回って初めて発生
最新の実績(2025年4月時点):
- 成果報酬:0円
- eMAXIS Slimとの比較:3月末時点では劣後、4月頭に一時的に逆転
つまり、i+はまだ発展途上だが、一定の可能性を見せているという段階です。
4. クレジットカード積立やポイント還元も加味すべし!
ファンド | クレカ還元率(例) | 保有ポイント還元(例) |
---|---|---|
eMAXIS Slim | 0.5〜1.0%(証券会社による) | 0.0175%(SBI証券) |
SMT i+ | 最大0.5%(SBI証券) | 0.02% |
ただし、クレカ還元は1回きり、保有還元は長期的に影響するため、過大評価は禁物です。
5. 【番外編】全世界株式ファンドでもi+がオルカンを逆転
実はi+シリーズには全世界株式(MSCI ACWI)に連動する「i+オールカントリー」もあり、2025年春の時点でeMAXIS Slim オルカンを1%以上上回る成績を記録しています。
- eMAXIS Slim オルカン:設定来差 ▲1%以上
- i+ オールカントリー:設定来プラス0.2%、次期成果報酬適用確定
まとめ:S&P500に投資するならどれが正解?
目的とスタイルに応じて、ベストな選択肢は異なります。
短期コスト最重視:
→ ブラックロック積立S&P500(期間限定で最安)
長期安定運用:
→ eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) or 楽天・S&P500
成果報酬型の新星:
→ SMT i+ 米国株式・全世界株式
高コスパを狙いたいなら:
→ i+シリーズ(リターン次第でSlim超え)
S&P500やオールカントリーに投資する際は、「信託報酬」だけでなく「トータルリターン」「還元ポイント」「販売チャネル」などを総合的に判断して、あなたに最適なファンドを見つけてください。
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