※本記事は、YouTube動画「トランプ・ショック“第二波“に備え、『VIX指数』を使いこなせ」の内容を基に構成しています。
結論:VIX指数が40を超えたら“買いの好機”!?逆張り戦略に役立つ「恐怖指数」
2025年春、トランプ前大統領による“関税再導入”発言が市場を直撃。世界の株式市場は急落し、「トランプ・ショック第二波」とも言える状況が広がりつつあります。
このような不透明な相場において注目されているのが「VIX指数(恐怖指数)」。VIXが40を超えた局面は過去、S&P500の1年後平均上昇率が45%に達することもあったというデータが示す通り、逆張りのチャンスともなりうる重要な指標です。
VIX指数とは?株式市場の「不安」を数値化する指標
- 正式名称:Volatility Index(ボラティリティ・インデックス)
- 対象:S&P500のオプション取引から算出
- 意味:「将来の価格変動リスク=市場の不安心理」
VIXは“恐怖指数”とも呼ばれ、数値が上がるほど市場に不安が広がっていることを示します。
代表的な水準の目安
VIX水準 | 意味 |
---|---|
~20 | 平常時、落ち着いた相場 |
30前後 | 市場に警戒感が出始める |
40~50 | “ショック”級の相場急変(トランプ・ショック、コロナショック等) |
60以上 | 歴史的暴落(リーマンショックなど) |
トランプ・ショックでVIXが急騰、市場の不安がピークに
今回の「トランプ関税ショック」では、VIX指数が一時50を突破。これはリーマンショック(VIX:80超)には及ばないものの、過去20年で数えるほどしかない高水準です。
VIXが50の意味は?
- 年率換算のボラティリティ(変動率)50%
- 月換算では約11~12%の値動きが予測されるということ
- 株価は±10%のレンジで激しく動く可能性がある
VIX40超えで株を買え?“逆張りのゴールデンルール”
以下は、過去にVIXが40を超えた直後にS&P500がどう動いたかの一例です。
年度 | ショック名称 | 1年後のS&P500上昇率 |
---|---|---|
2008年 | リーマン・ショック | +45% |
2020年 | コロナ・ショック | +37% |
2022年 | インフレショック | +24% |
2025年 | トランプ・ショック(予測) | ※データ蓄積中 |
このように「VIX40超えは逆張りの好機」というジンクスは、プロの投資家の間でも一定の信頼を得ている戦略です。
では今は買い場か?VIXと日経平均の推移から考察
- 日経平均は2025年3月末~4月初頭にかけて最大1,000円超の下落
- 現在は34,000円前後で横ばい
- VIXはピーク時から30台後半へ下落中(4月第3週時点では29前後)
つまり現在は「完全に買い場終了」とも言い切れず、「再下落や第二波への備えが重要なタイミング」です。
投資家が今できることは?VIXを使った3つの戦略
1. ショック発生時は慌てずVIXの水準をチェック
VIXが30を超え始めたら市場が警戒モードであると認識。
2. VIX40超えで仕込み開始も視野に
過去のデータが示すように、VIX40~50は**“割安な資産を拾うチャンス”**でもある。
3. 投資信託や個別株も“テーマ性”で選ぶ
今回の動画では、**関税の影響を受けにくい「内需型・高業績のメーカー株」**が有望と紹介されていました。 特に注目されたのは、コモンズ投信のE氏が買っていた内需系の優良銘柄です。
まとめ:VIX指数は“感情を可視化するツール”。ショックをチャンスに変えよう
「恐怖指数」とも呼ばれるVIXですが、それは単なるリスクの象徴ではありません。極端な恐怖が広がった時こそ、チャンスが潜むというのが、過去のマーケットが教えてくれた真実です。
VIXが40を超えた時、市場は“買いの種”に満ちているかもしれません。
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