※この記事は、YouTube動画「【退け】夏の株高は最後の逃げ場」をもとに作成しています。
目次
まず結論
現在進行している米国株の反発局面は、長期上昇トレンドの再開ではなく、「最後の逃げ場」である可能性が高いです。
- ダウ平均+2.5%、S&P500+4.6%、ナスダック総合+6.7%と急騰
- しかし、景気後退懸念、ドル安進行、米国資産離れが進行
- 夏までの株高を利用して、米国株を一部売却する戦略が合理的
- 今後の注目は「欧州株」「グローバルサウス(新興国株)」への資金シフト
詳細まとめ
1. 直近の米国株急騰とその背景
- 4月22日にS&P500にトレンド転換のシグナルが発生
- その後、S&P500は7日安値から+14.3%上昇
- ナスダック総合も+17.6%上昇し、強気相場(20%高)目前
- ただし、7月末までの上昇を予想するものの2月の高値更新は難しいとの見立て
なぜか?
- 景気後退懸念
- トランプ政権による政策不確実性
- 企業・消費者の投資・消費マインド悪化
2. 景気後退シグナルの数々
- 4月のミシガン大学消費者信頼感指数は「52.2」(前月「57」から急低下)
- 1年先のインフレ期待「6.5%」は1981年以来の高水準
- 今後12か月以内のリセッション確率「45%」(ブルームバーグ調査)
景気後退へのパターン
指標 | 状況 |
---|---|
消費者信頼感 | 大幅低下 |
インフレ期待 | 歴史的高水準 |
リセッション確率 | 急上昇(30% → 45%) |
企業は設備投資を控え、消費者も支出を減らし、「予想が自己実現」する可能性が高いと警告しています。
3. 駆け込み需要とその後
- 7月に「相互関税」が発動する見通し
- 関税引き上げ前の駆け込み需要で、短期的には景気が持ち直す可能性
- しかし、その後は在庫整理による景気急減速リスクが大
4. ドル安トレンドと資産シフト
- バンク・オブ・アメリカのハートネット氏も「ドル安」「米国資産から資金流出」指摘
- 欧州銀行株、中国ハイテク株、新興国株、コモディティへの投資を推奨
- 特に「欧州株」「グローバルサウス(新興国市場)」が新たな主役へ
5. ウクライナ戦争終結と復興投資のチャンス
- ゼレンスキー大統領が「クリミア半島奪還は不可能」と発言
- 米国・ロシアも停戦合意に向けた動き
- ウクライナ復興関連投資(例:キーター社のSPAC上場計画)
キーター社(ウクライナ最大の通信会社)
項目 | 内容 |
---|---|
企業価値 | 約22億1000万ドル |
米国上場予定 | SPAC「コーエン・サークル・アクイジション」経由 |
想定時価総額 | 約4億4200万ドル |
上昇余地 | 現時点で+20%程度 |
6. 投資戦略まとめ
- 短期株高を活かして米国株のポジション縮小を検討
- 欧州株・グローバルサウス株への資金シフトを検討
- 特にポーランド株(EPOL)は注目
- ポーランドの最低賃金はドイツの1/4
- ドイツの大規模財政出動恩恵が波及する見込み
- EPOLは年初来+43.9%と好調
おすすめ戦略図
資産クラス | 戦略 |
---|---|
米国株 | 夏までに売却検討 |
欧州株・新興国株 | 積極的に積み立て開始 |
ウクライナ復興関連 | SPAC投資などで検討余地あり |
まとめ
今、目先の株高に浮かれるべきではありません。
米国株ブームの終焉が近づく中で、夏の反発局面は最後の逃げ場になる可能性が高いです。
冷静にリスクを整理し、次の10年を見据えて「欧州株」「新興国株」へ資産を分散させるべき時期に来ています。
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