※この記事は、YouTube動画「【ドル円予想】米リセッションの可能性は45%?|関税収入の活用で所得税引き下げへ」をもとに作成しています。
目次
まず結論
現在、米国経済はリセッション(景気後退)入りのリスクが急上昇しており、
ドル円相場は上値の重い展開が予想されています。
- 米リセッション確率は45%に上昇(先月は30%)
- トランプ前大統領は関税収入を活用し、所得税引き下げを計画
- 円高圧力も強まる一方で、144円を挟んだ攻防が続く見通し
- 短期的には144円を上抜けるかがカギ、中期的には142円台への調整も想定
詳細まとめ
1. 米リセッション確率45%へ急上昇
- ブルームバーグ調査によると、今後12ヶ月以内にリセッション入りする確率が45%
- 先月の30%から急上昇
- 高い予測では60%超えを示すエコノミストも登場
- スタグフレーション(景気低迷+インフレ)懸念も強まる
【リセッション確率推移】
月 | 確率 |
---|---|
3月 | 30% |
4月 | 45% |
短期的には7月以降にマイナス成長入りの可能性も指摘されています。
2. トランプ前大統領、関税収入で所得税減税へ
- 完全収入を活用し、年収20万ドル未満層への所得税減税を示唆
- さらに場合によっては所得税完全撤廃も視野
- これにより「低中所得者層の支持獲得」を狙う
- トランプ政権1期目の所得税減税政策を延長・強化する方針
アメリカでは税収増加→国民還元という流れが形成されつつあり、
日本とは違うバランス志向が見られます。
3. ドル円相場を巡る日米協議の真相
- 読売新聞が「米国はドル安・円高を望んでいる」と報道
- これに対して日本財務省と米財務省は即座に否定
- 「事実と異なる」「具体的な為替目標はない」と強く反論
ただし
- 過去のパターンから、こうしたリーク情報が後に真実化するケースも多い
- ゴールデンウィーク明けの市場で「本当の意図」が見えてくる可能性も指摘
4. ドル円チャート分析(144円の攻防)
- 現在、144円台が重要なレジスタンスゾーン
- 148円からのフィボナッチ戻し61.8%が145円近辺
- テクニカル的にも「144円〜145円」が強い壁となっている
【チャートポイント】
レベル | 内容 |
---|---|
144.70-80円 | 主要戻り売り圧力ポイント |
145円付近 | 61.8%フィボナッチ戻し、強いレジスタンスゾーン |
142.50円台 | 下落ターゲット、押し目サポートライン |
RCIなどのオシレーター指標も買われすぎに近づいており、
短期的な天井が近い可能性が高まっています。
5. ゴールデンウィーク中の為替の傾向
- 過去10年、ゴールデンウィーク中のドル円は
- 円安:3回
- 円高:7回
- ただし「1円以上動いた」のはわずか3回
- 基本的には緩やかな50銭程度の円高にとどまることが多い
今年も「大きなトレンド変化」よりは、「じわじわ調整」がメインとなる見通しです。
6. 市場環境のポイント
- 米10年債利回りが落ち着いており、リスクオン気味
- しかし再び4.4%〜4.45%へ上昇すれば、リスクオフ再燃の可能性
- 中国人民銀行が金融緩和を示唆し、市場も一時反応したが限定的
- 中長期では、ドル売り圧力(トリプル安=株・ドル・債券売り)への警戒が必要
まとめ
- 米国経済はリセッションリスクが高まっている
- トランプ氏の所得税減税政策が材料視される可能性あり
- ドル円は144円が上値抵抗、超えれば145円試しもあり得る
- しかし中期では142円台への調整リスクも大きい
- ゴールデンウィーク中は「緩やかな円高」の展開を想定
結論として、ドル円は144円前後で売り目線優勢。
リセッション警戒と金利動向を注視しながら、慎重なトレードを心掛けるべき局面です。
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