ドルの崩壊は本当に来るのか?新NISAで見落とされがちな「為替リスク」を徹底解説

この記事は、YouTube動画「【今後ドルの崩壊は確定⁉︎】新NISAの為替による本当のリスクと落とし穴をデータ解説!【積み立ては続けるべきか?】」の内容を基に作成しています。

結論:新NISAは続けても良いが、円高のリスクには十分注意すべき

現在の新NISAによる積立投資は有効な手段ですが、ドル円相場が今後円高に進む可能性があることを見過ごしてはいけません。

特に「オルカン」などの海外資産を保有している場合、為替変動によって評価額が大きく変動し、資産が目減りするリスクがあります。

実際のデータを基に見ると、2024年のわずか半年間で数百円単位の基準価額変動が為替要因だけで生じており、長期的な資産形成において看過できない要素です。


目次

そもそも「円安」と「円高」って何?

まず為替の基本を理解しておきましょう。

  • 円高:1ドル100円→90円になると、円の価値が上がった(=少ない円でドルを買える)という意味で円高。
  • 円安:1ドル100円→110円になると、円の価値が下がった(=より多くの円が必要)という意味で円安。

例えば10万円をドルに替えるとき、

  • 1ドル100円なら→1000ドル
  • 1ドル80円なら→1250ドル

このように、円高になるとより多くのドルが手に入り、逆に保有ドルを円に戻す際には損をします。


円高になると新NISAは損するのか?

データで見る「円高のインパクト」

2024年7月〜2025年1月のオルカン(全世界株式)の基準価額とドル円の為替の動きを見ると、

ドル円の動き為替の影響額(概算)
7月円高進行-1,000円以上下落
10月円安進行+1,600円上昇
11月円高-600円
12月円安+1,100円
1月円高-600円

このように、為替の変動だけで1,000円単位の基準価額の増減があることが確認できます。


円高が来る可能性は?

歴史的背景と政策から読み解く

現在アメリカは「強いドル」を掲げつつ、実際はドル安政策を志向していると指摘されています。過去にも以下のような事例がありました。

  • 1971年のニクソンショック:10%の輸入課徴金を導入し、1ドル360円→308円へ円の切り上げ。
  • 1985年のプラザ合意:G5が協調してドル高を是正。

今、アメリカ財務長官ベッセン氏が再びドル安誘導の国際協調を模索しており、再び大きな円高局面が訪れる可能性があるとされています。


ドルの価値は実際に下がっている?

米ドルの購買力は第二次世界大戦以降で90%以上低下。当時1,000ドルあった購買力は、今や100ドル以下とも言われており、長期的なドルの価値低下は明確なトレンドです。


新NISAで為替リスクをどう対処するか?

  1. 積立継続は有効:為替リスクがあるからといって中断するのは得策ではない。むしろ積立で為替水準を平均化することが有効。
  2. ヘッジは現実的ではない:為替ヘッジを行うと、スワップ金利の支払いが高額になり、長期保有には不向き。
  3. 運用力が問われる時代:投資対象の選定(ポートフォリオ構築)が今後ますます重要。

まとめ:円高リスクを織り込み、賢く海外投資を

  • ドル円の「是正」は歴史的にも繰り返されている。
  • 為替は読めないが、政策意図(特に米国側)で動く傾向がある。
  • ドル建て資産は為替の影響を受けやすく、特に「オルカン」などは注意。
  • 積立投資の継続は有効だが、リスク分散と資産配分の見直しが今後重要になる。

今後もこうした米ドルや新NISAに関連する為替動向を定期的にチェックし、アップデートされた戦略を取っていくことが、長期投資の成功には欠かせません。

このような話題に興味のある方は、ぜひ動画もご覧ください。あなたの資産防衛にきっと役立つはずです。

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