■ 結論:暴落はチャンス!「恐怖で買い、楽観で売る」を徹底しよう
2025年4月、株式市場はトランプ前大統領の関税発言により暴落しました。しかし動画の解説者である「jin」さんは、その局面を“絶好の買い場”と判断し、実際にそこで仕込んだ株が上昇しています。
そして今後再び暴落が起こる可能性が高いと見ており、その兆候を見極めるために注目しているのが「サーム・ルール(Sahm Rule)」です。これは、失業率の微妙な変化から景気後退を早期に察知するための米国経済指標であり、多くの投資家や政府関係者も注目しています。
■ 4月初めの暴落とトランプ関税の関係
4月のはじめ、トランプ前大統領が「中国に関税200%を課す」と発言したことをきっかけに、世界の株式市場が大きく下落しました。
しかし、その後すぐにトランプ氏は発言を一部撤回。特に日本などへの関税は緩和方向に動きました。過去にも「株が上がると強気発言で下げ、株が下がると緩和発言で上げる」という“手のひら返し”があったため、今回も同様の動きが見られました。
このようなトランプ相場を読む際に役立つのが「Fear & Greed Index(恐怖と貪欲指数)」です。
- 4月8日には「3」という極端な恐怖水準にまで落ち込み、これはまさに買い場でした。
- 今は徐々に指数が「恐怖」→「中立」に近づいており、楽観に近づいた段階で利確するのがセオリー。
■ 利確ポイントは「楽観」と「サーム・ルール」
動画内でjinさんは、利確の2つの条件を挙げています。
- Fear & Greed Indexが「Greed(貪欲)」や「Extreme Greed(極端な楽観)」に達したとき
- サーム・ルール(Sahm Rule)が再度発動したとき
■ サーム・ルールとは?景気後退を予測する指標
サーム・ルール(Sahm Rule)は、元FRB(アメリカ連邦準備制度)のエコノミストであるクラウディア・サーム氏が提唱した景気後退予測モデルです。
【ルールの内容】
- 「失業率の直近3か月平均」が、
- 「過去12か月の3か月移動平均の最小値」を
- 0.5%ポイント以上上回った場合 → 景気後退(リセッション)のシグナルと見なされる
【過去の実績】
- 2001年 ITバブル崩壊
- 2008年 リーマンショック いずれの局面でもこのサーム・ルールが事前にシグナルを発していたとのことで、かなり信頼性が高い指標とされています。
■ サーム・ルールは「昨年夏に一度発動」していた?
実はこのサームルール、2024年の7月〜8月に一度発動していました。
- このときは「ハリケーンの影響で一時的に失業率が上昇」したとされ、実際には景気後退は起きませんでした。
- さらにその当時、アメリカのGDPが年率2.8〜3%台と非常に好調で、「失業率の上昇」と「景気減速」が一致しなかったという背景もあります。
■ 2025年現在はどうか?指標はすでに悪化中…
2025年4月現在、アメリカの経済指標には以下のような悪化傾向が見られます。
指標 | 状況 |
---|---|
GDP | 1月:2.3%、2月:2.4%、3月予想:**0.4%**と急減速 |
ジョルツ求人(JOLTS) | 減少傾向 |
消費者信頼感指数 | 悪化 |
アトランタ連銀GDPNow | 下方修正 |
このように、昨年とは異なり複数の指標が同時に悪化しているため、もし再びサームルールが0.5%を超えるようであれば、本格的な景気後退に突入する可能性が高いとされています。
■ 今後の売却タイミングと暴落への備え
jinさんの戦略は明快です。
✅ 利確タイミングは2つ:
- Fear & Greed Indexが楽観(Greed)に達したとき
- サーム・ルールが再発動したとき
✅ そして暴落が来たら…:
- それこそが絶好の買い場!
- 「血の雨が降るような暴落時こそ、株を買うべき」と断言しています。
■ まとめ:景気後退に備えつつも、暴落は冷静に迎えよう
現在の相場は楽観と悲観が交錯する不安定な状況ですが、「サーム・ルール」という客観的な指標を活用することで、冷静に相場を見極めることが可能になります。
- 失業率とGDP、消費指標をチェック
- サーム・ルール0.5%超えに注意
- Fear & Greed Indexで感情のピークを見極める
これらを押さえることで、次の大きな暴落に備えつつも、最適なタイミングで利益確定・再エントリーができるようになります。
興味のある方は、ぜひ動画本編や関連資料もチェックしてみてください。
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