※本記事は、YouTube動画「【※超重要】SBI証券の口座乗っ取り対策とその設定方法を丁寧に解説!設定してないと補償されないかも…!?」を基に内容をわかりやすく整理・解説しています。
結論:今すぐSBI証券のセキュリティ設定を確認・強化すべき!
わずか2ヶ月半で不正取引件数は1,454件、被害総額は約954億円にものぼっています。SBI証券でも被害が確認されており、今後の補償はユーザーのセキュリティ対策次第で減額または対象外になる可能性が高いというのが現状です。
セキュリティ設定を怠っていると、いざというときに被害補償が受けられないことも。この記事では、SBI証券の不正アクセス手口と、ユーザーが今すぐ設定すべきセキュリティ対策を画面操作付きで丁寧にまとめます。
1. 被害の実態:SBI証券を含む証券口座が狙われている
驚くべき被害総額と手口の巧妙化
- 期間:2024年2月〜4月中旬(2ヶ月半)
- 被害件数:1,454件
- 被害総額:約954億円
報道によれば、中国株を勝手に320万円分購入された例や、約5,000万円の損失が発生した事例もあります。
これはもはや他人事ではなく、すべてのネット証券ユーザーにとって深刻なリスクとなっています。
2. 主な不正アクセスの手口
フィッシング詐欺
SBI証券を装った偽メールやSMSで本物そっくりのログイン画面に誘導し、IDやパスワードを盗む手口。
さらに、
- 添付ファイルや改ざんサイトによるマルウェア感染も原因の一つ。
- 本人が気づかないうちに情報が抜き取られるケースも。
SBI証券のバックアップサイト問題(現在は閉鎖済み)
過去には「バックアップサイト」が存在し、IDとパスワードだけでログインできてしまうというセキュリティの抜け穴が指摘されていました(2024年5月4日時点で閉鎖済み)。
アプリのセキュリティ不備(過去の米国株アプリ)
デバイス認証をすり抜ける可能性があったが、現在はアップデートにより**FIDO認証(スマホの生体認証)**が必須化されています。
被害の手口:資産の現金化ではなく「ポンプ&ダンプ」
不正ログイン後、日本株や投資信託を勝手に売却し、流動性の低い中国株などを一斉に購入する動きが見られています。
これは、市場を操作して価格を吊り上げて利益を得る「ポンプ&ダンプ」という古典的な市場操作の一種と考えられています。
3. 被害時の補償とその条件
補償方針
SBI証券を含む複数の証券会社は「一定の被害補償」に合意していますが、具体的な補償内容は不透明です。
FIDO認証未設定やセキュリティ対策未実施の場合、補償の対象外や減額される可能性があると考えられています。
4. 今すぐやるべきSBI証券のセキュリティ設定4選
① ログイン・取引パスワードの変更
- 推奨文字数:10〜20文字
- 使い回し・推測しやすい語(誕生日など)NG
- 手順:マイページ右上「口座管理」→「お客様情報設定変更」→「パスワード変更」
② デバイス認証の設定
- 目的:登録されたデバイス以外からのログインを拒否
- 手順:
- マイページ → 口座管理 → 各種サービス → 「デバイス認証」
- メール認証コードを受信・入力
③ 出金時の2要素認証(2025年5月9日以降は必須)
- 内容:出金時にメール認証コードの入力が必要
- 手順:各種サービス → 出金時の2要素認証 → 認証コード入力・設定
④ FIDOスマホ認証(多要素認証)
- 内容:生体認証(顔・指紋)+パスコードの2段階認証
- 必要アプリ:SBI証券スマート認証アプリ
- 手順:
- アプリをインストール → FIDO認証を設定
- メール認証 → 生体認証の登録
5. 高度なセキュリティ対策(任意)
より強固な対策を講じたい方向けに、以下のロック設定も可能です(※電話申請):
- 外国株取引の禁止
- アプリ利用の禁止
- 長期口座からの出金停止
- 投資信託の売買停止
6. 今後の注意点とまとめ
不審なメール・リンク対策
- 開かない・クリックしない・添付ファイルを開かない
- 偽サイトにアクセスしてもID/パスワードは入力しない
他の証券口座も確認を
楽天証券にも同様のリスクがあり、別動画で設定方法が紹介されています。
まとめ:自分の資産は自分で守るしかない
証券口座のセキュリティは日々進化しているとはいえ、最終的な責任は利用者自身にあるというのが現実です。
以下の4つを必ず実行しましょう:
対策項目 | 目的 |
---|---|
パスワードの変更 | 推測・流出リスクの軽減 |
デバイス認証 | 信頼デバイス以外の遮断 |
出金時の2要素認証 | 不正な資金移動の防止 |
FIDOスマホ認証 | 顔/指紋認証による本人確認強化 |
SBI証券を使っているすべての方にとって、この記事が「今すぐやるべきことのチェックリスト」になれば幸いです。
セキュリティ対策は一度設定して終わりではなく、定期的な見直しが大切です。資産を守るため、ぜひ今すぐ行動に移してください。
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