※本記事はYouTube動画「投資初心者必見!日本国債vs米国債 どちらが得なのか?」をもとに執筆しています。
結論:利回りが高い米国債よりも、日本国債と全世界株式の組み合わせが堅実
米国債は年利4.3%と高利回りで魅力的に見えますが、日本の個人投資家にとっては「為替リスク」が大きな壁になります。逆に、日本国債は利回りが低いものの、為替の影響を受けない安定資産として機能します。
資産運用の基本方針としては、「為替リスクは株式(特に全世界株式)で取り、債券部分は日本国債で安定性を確保する」という戦略が推奨されます。
目次
米国債と日本国債の利回り比較
項目 | 米国債(10年) | 日本国債(10年) |
---|---|---|
表面利回り | 4.3% | 1.4% |
通貨 | 米ドル | 日本円 |
為替リスク | 高い(年率10%) | なし |
元本保証 | 満期保有で保証 | 満期保有で保証 |
利子の受取通貨 | ドル | 円 |
米国債の実例:1万ドル投資した場合
- 年間利子:430ドル × 10年 = 4,300ドル
- 元本:10,000ドル → 10年後に返金
- 投資額(150円/ドル換算):150万円
- 合計利子(円換算):約64,500円
- 日本円で100万円投資と同等にすると:利子約28,666円
ここで注意したいのが為替リスク
米ドルで受け取った利子や元本は、為替変動の影響を大きく受けます。
過去20年間で、ドル円は75円〜162円まで大きく変動。仮に円高が進めば、せっかくの利子が目減りする可能性も。
日本国債の実例:100万円投資した場合
- 年間利子:14,000円 × 10年 = 14万円
- 為替リスクなし
- 税引き後:20%の源泉徴収あり
安定的な運用を望む方にとっては、為替リスクのない日本国債は安心できる選択肢です。
リスクで比較!為替の変動性と資産の値動き
資産 | リスク(年率) |
---|---|
米国債(円建て) | 約10%(為替) |
日本国債 | 0% |
全世界株式(ドル建て) | 17% |
全世界株式(円建て) | 19% |
※全世界株式のドル建と円建でリスク差は小さく、為替と株価の動きに相関がないためだと説明されています。
つまり、「為替リスクを取るなら、米国債ではなく全世界株式で取るべき」というのが塚本氏の見解です。
日本国債を購入する2つの方法:個人向け国債 vs 新窓販国債
特徴 | 個人向け国債(変動10年) | 新窓販国債(固定10年) |
---|---|---|
金利タイプ | 変動金利(半年ごと見直し) | 固定金利(購入時に確定) |
購入単位 | 1万円〜(1万円単位) | 5万円〜(5万円単位) |
発行頻度 | 毎月 | 毎月 |
中途換金の可否 | 1年後から可(元本保証) | いつでも売却可(元本割れの可能性あり) |
ペナルティ | 直前2回分の利子差引き | 市場価格により損益変動あり |
金利設定方法 | 基準金利−0.66% | 基準金利そのまま |
最低利率 | 年0.05% | なし |
現在の金利(2025年5月時点)
- 変動10年:年0.83%
- 新窓販国債:年1.21%
金利上昇局面では「変動10年」が特におすすめです。半年ごとに金利が上がる可能性があるからです。
まとめ:為替リスクの取り方が重要な判断ポイント
- 米国債は利回りが高いが、為替リスク(年率10%)がある
- 日本国債は利回りは低いが、為替リスクなしで安定
- 全世界株式は為替リスクを取りながらも長期的に右肩上がり
- 為替リスクは米国債よりも全世界株式で取るべき
- 債券部分は日本国債 or 預金で安定性を確保
- 個人向け国債(変動10年)と新窓販国債(固定10年)の違いを理解して選択を
投資初心者へのアドバイス
- 「利回りの高さ」に飛びつかず、「リスクとのバランス」で考える
- 為替の動きは読めないので、初心者は為替リスクを減らす工夫が必要
- ポートフォリオは「株式+債券」のバランスを意識して
この動画では、米国債の魅力とリスク、日本国債の選び方、そして全世界株式との組み合わせまで、投資初心者が知っておくべき「資産運用の基本」が丁寧に解説されていました。
気になる方は動画本編もぜひチェックしてみてください。
コメント