※本記事は、YouTube動画「日本株が圧倒的有利!テスタ氏が米国株をおすすめしない理由」の内容を基に執筆しています。
結論:テスタ氏は「肌感覚でわからない海外株はやらない」。日本株中心が圧倒的に合理的
個人投資家として圧倒的な実績を持つテスタ氏は、日本株を中心に取引を続ける理由を語りました。
彼は「米国株を全否定しているわけではない」が、「住んでいる国の株式が最もやりやすく、情報優位性も高い」とし、米国株を中心にやるなら「アメリカに住む」べきだと語っています。
米国株をおすすめしない理由:肌で感じる情報が少なすぎる
成長企業を見極めることの難しさ
テスタ氏は、以下のように語っています。
「日本の成長企業ですら将来のことはわからない。アメリカ企業なんてもっとわからない」
つまり、将来の成長を見込んで投資するには、自分が肌で感じられる範囲の情報が必要だというのです。
情報格差と「空気」の問題
米国株の情報は多いように見えて、実際には以下のような情報ギャップがあります。
- 現地ニュースや社会的なムードをリアルタイムで感じられない
- 決算書やIR資料の読み取りが英語ベース
- 海外メディアの報道の影響が読めない
テスタ氏は「テレビで流れるニュースのボリュームが違う」ことを挙げ、「日本に住みながらアメリカの空気を読むのは不可能に近い」と強調しています。
実は2億円分の米国株を保有しているテスタ氏
完全に米国株をやっていないわけではなく、「資産の分散として2億円分保有」しており、含み益は1億円ほどあると語っています。
ただし、これは「ドル建て資産として持っているだけ」で、増やす目的ではなくリスクヘッジとして保有していると明言しています。
米国株でデイトレしない理由:制度もタイミングも合わない
理由1:制度・ルールの違い
- ストップ高・ストップ安のルールが異なる
- 板の動きや値動きが日本株とは違いすぎて読めない
- アメリカ市場独自の注文方法や時間外取引が不慣れ
テスタ氏にとって「米国株の売買ルールは未知の領域」であり、やるのであれば「しっかり学んで現地でやる」とのこと。
理由2:取引時間が夜間で合わない
- 米国市場は日本時間の夜10時半~朝5時頃までがメイン
- 昼型の生活をしているテスタ氏にとっては「生活のリズムが合わない」
このことから、米国株でデイトレを継続的に行うことは現実的ではないと判断しています。
日本株の圧倒的な優位性:住んでいる国だからこその強み
テスタ氏が日本株を選ぶ理由はシンプルです。
- 言語の壁がない
- リアルタイムでニュースや情報が入ってくる
- 決算書や材料も肌感覚で受け取れる
- 証券制度や税制が把握しやすい
また、地震のような非常事態でも、**「誰よりも早くNHKの速報を見て反応する」**など、日本在住者ならではの情報優位性を活かした取引が可能です。
実話:東日本大震災時の“特殊な必勝法”
テスタ氏は、地震速報をトリガーにしたアルゴリズム的なトレードで実際に利益を上げた経験も披露しています。
具体的な方法
- NHKの速報音が一番早いことを発見
- その音が鳴った瞬間に先物を売る注文を発動
- 他局の速報より一歩早く反応できるため、確実に利幅を取れた
このような取引は「肌で感じる情報が勝敗を分ける」という彼の哲学の象徴でもあります。
長期投資に対するスタンス:「物価と一緒に上がるだけでは意味がない」
テスタ氏は長期保有にも慎重です。
「長期保有して上がるとしても、それは物価上昇に伴う名目値上昇にすぎない」
つまり、実質的な資産増加にはならない可能性があるとして、単なる“ガチホ”戦略には疑問を持っています。
今後も日本株メインで行くという決意
結論として、テスタ氏はこう語ります。
「アメリカ株を中心にやるならアメリカに住む。でも引っ越す気はないから、当面は日本株一本でやっていく」
現地の「空気」や「感覚」が最も重要と考えるテスタ氏にとって、日本に住みながら日本株で戦うのが最も合理的かつ有利な戦略なのです。
まとめ:海外株=有利とは限らない。「肌感覚」と「情報の近さ」が最強の武器
米国株ブームの中でも、「海外株だから安心」「人気があるから儲かる」といった思い込みは危険です。
テスタ氏の発言は、自分が理解できる範囲で勝負することの重要性を再認識させてくれます。
- 海外株をやるなら現地の生活環境も含めて対応する覚悟が必要
- 日本在住者にとっては日本株の方が圧倒的に情報優位性がある
- 肌感覚・ニュース・制度理解、どれをとっても「自国市場」が有利
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