※本記事はYouTube動画「今勝ってる人の投資手法」から内容を要約・整理してご紹介しています。
結論:抜け穴的な短期手法は通用しにくい時代に。今は“訂正+中長期視点”が勝つ
かつて個人投資家の間で流行した「決算モメンタム」や「ストップ高狙い」などの短期売買戦略が、いま通用しにくくなってきています。
その背景には「情報の浸透」と「市場参加者のレベルアップ」があり、今勝っている投資家たちはより本質的な変化(訂正情報)を見抜き、時間軸を長めに取って勝負しているのが現状です。
目次
短期プレイはなぜ通用しなくなったのか?
かつての人気手法:
- 決算モメンタム:好決算の発表を予想して先回り投資
- ストップ高直前アラート:材料確認後に買いを入れて翌日10%以上の利ザヤを狙う
なぜ通用しなくなったか?
- 参加者の急増:同じ戦略を使う人が増えて“抜け穴”が塞がれた
- 機関投資家の取材活動:3ヶ月単位で企業情報を精査している
- 情報の折り込み速度が速い:ちょっとした材料ではサプライズにならない
- “当たり前”の内容は既に株価に織り込まれている
株価は「蛇口」や「水流」のように動く。売りが集中すると一気に崩れる。
今勝っている投資家の特徴とは?
1. 中長期スタンスを重視
- 短期勝負はハイレベル化しており、長期で変化を捉える投資家が優位に
- 「3ヶ月先」ではなく「1年先」「2年先」を見据える
2. 訂正的変化(数字に出てこない変化)に注目
- 定型・提携・ビジネスモデルの変化
- 例)小さな企業がAWSや大手と提携 → 将来の成長が見込まれる
- 法整備や制度改正
- 例)省エネ関連法、マイナンバー、インボイス制度 など
- 発効前は折り込まれにくく、半年~1年先を見据えた先回り投資が有効
3. リスト化+期間順で管理
- 成長が見込まれる時期を明記し、銘柄ごとにリストアップ
- 例)「A社:2026年5月に新製品が浸透予定」など
- 期間が近いものから注目し、チャートやバリュエーションを確認
「小さな変化」に反応できる人が勝つ時代
- 市場は「大きな数字の変化」には敏感に反応するが、「小さな正の変化」には反応しづらい
- そこで勝っている人たちは、小さな変化の継続性に注目
- 「来期の成長までは織り込まれていない」と判断する余地がある
「1年先を見据える」投資で勝率を上げる方法
実践ステップ:
- ニュースやIR資料から地味な変化を拾う
- 業界動向や法整備、提携内容を分析
- 「いつ」「どれくらい良くなるか」を明文化してリスト化
- 定期的(1日1回 or 週1)にチェック
- 株価が反応する前にエントリーするか、悪材料出尽くし後に入る
例:「この会社、来期から利益率が大幅に改善しそう」→ 今は割安なうちに仕込むチャンス
セクター全体→個別企業→再びセクター全体へ
個別銘柄の変化に気づくことで、その変化が業界全体のトレンドであると後から気づくこともあります。
- 例)建設・人材・介護などで人手不足に対して受注増→全体が伸びる
- セクターが強くなれば、個別も恩恵を受ける
短期プレイヤーとの差別化が鍵
短期プレイヤー(クオーター当てゲーム)と違い、訂正投資家は
- 流動性
- 継続性
- 割安感
などを重視し、機関や個人の“気づいていない変化”を先に取るというスタンス。
まとめ:今の投資で求められるのは「長期目線×訂正的変化」の組み合わせ
かつては「1ヶ月で2倍!」というストップ高狙いで勝てた個人投資家も、今はその道が狭くなってきています。そうした中で勝っている人たちは、地味でも堅実な“情報の先回り”を武器にして戦っています。
「短期で一発狙い」の時代から、「長期でじわじわ勝つ」スタイルへの移行。
これこそが、今の投資で勝ち続けるための最重要ポイントではないでしょうか。
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