本記事は、YouTube動画「【イスラエルが空爆開始へ】S&P500への影響は?来週のFOMCの注目点、日本株はインフレ継続で強気、大幅利下げのインド株の見通し」に基づき、最新の国際情勢とそれぞれの株式市場の動き、今後の注目ポイントをわかりやすく解説します。
目次
結論:市場は全体として「強気継続」だが、地政学リスクとFRBの動向には要注意
現在の株式市場は、米国株・日本株・インド株すべてが底堅い展開を見せている一方、イスラエルによるイランのウラン濃縮施設への攻撃や、FRBの金融政策の転換点を迎える中で、地政学・政策リスクの増加にも備える必要があります。
【米国株】堅調なS&P500、FOMCとFRB人事が焦点
現在の状況
- S&P500は25日線を上回り、6000ポイント付近で推移
- NASDAQ100も好調、ダウはやや弱いが全体は堅調
地政学リスク:イスラエル vs イラン
- イスラエルがイランのウラン濃縮施設を攻撃(濃縮度60%超)
- 被害は局地的で、市場全体への影響は限定的
来週の注目点:FOMC(米連邦公開市場委員会)
- 5月のCPI(消費者物価指数)は2.4%で目標値を達成済み
- 2025年の政策金利見通しでは「高止まり」が示される可能性
- パウエル議長の後任人事に関してもトランプ氏が影響力を強めている
市場の見方
- FOMCが高派でも「パウエル後任」が市場に安心感を与える可能性
- ドル安が進むなら、新興国株に資金が向かう展開も想定される
【日本株】物価高持続と賃上げでサービス業に強さ、金利政策にも注目
株価水準
- 日経平均・TOPIXともに25日線を上回る
- 小型株・バリュー株が年初来で堅調
企業業績・BSI(景況判断指数)
- 2025年度の売上計画:全産業で+2.1%
- 経常利益計画:全産業で−2.1%
- 製造業・非製造業ともに収益見通しは控えめ
物価の見通し
- 国内物価は高水準を維持(特にサービス価格が強い)
- 賃上げ率は32年ぶりの水準
政府・日銀の動き
- 長期国債の発行抑制と短期債へのシフトが議論中
- 日銀は国債買い入れの減額を続けているが、緩和ペースを調整する可能性
注目点
- 6月17日前後の日銀会合で利上げの可能性は低い
- ただし、4月の利上げを示唆するような発言には注意
【インド株】CPI低下と大幅利下げで株式に追い風
現状と見通し
- Nifty50は堅調な推移
- 5月のCPIが低下、政策金利は0.5%の大幅利下げ
中銀(RBI)の見通し
- GDP成長率:6.5%
- CPI:2025年度前半に低下、後半に4.5%程度へ
投資家へのメリット
- 金利低下=株高要因
- ただしルピーは若干弱含み(対先進国通貨)
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【まとめ】各市場の注目ポイントと投資戦略一覧
市場 | 状況 | 注目ポイント | 投資戦略のヒント |
---|---|---|---|
米国株 | 高水準を維持 | FOMCとFRB人事、ドルインデックス | ドル安局面では新興国株やハイテクが有利 |
日本株 | 小型バリュー株に資金流入 | 物価上昇と賃上げ、国債発行方針 | サービス関連や高配当株に注目 |
インド株 | 政策追い風で上昇中 | CPI低下と追加利下げ期待 | 通貨動向に注意しつつ中長期で強気 |
最後に:地政学リスクは“買い場”かもしれない
イスラエルの攻撃は市場への影響が大きくないと見られており、「地政学ネタで一時的に下がった時こそ買いのチャンス」という視点も紹介されています。全体的にはまだ「金余り」状態が続いており、株式市場への資金流入が続く可能性が高いとの見解です。
FOMCとFRB人事、そして原油・ドルの動向に注目しながら、日本・米国・インドそれぞれに最適なポジションを取っていくことが、今週以降の投資戦略の鍵となりそうです。
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