【書評】経済評論家の父から息子へ――資本主義時代を生き抜くための「お金の原則」

この記事は、YouTube動画「【お金の原則】経済評論家の父から息子への手紙【効率的な稼ぎ方・殖やし方と幸福】」をもとに執筆しています。

2024年に他界した経済評論家・山崎元さんが、東大合格を祝して息子へ書き残した一冊『お金と人生と幸せについて』。
若い世代にこそ読んでほしい、“お金と自由”をテーマにした父からのメッセージです。

著:山崎元
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目次

結論:資本主義のルールを理解し「株式性の報酬」を味方につけよう

安定だけを求めて働くのではなく、資本主義のルール(株式を持つ者が富を得る)を知り、
報酬の一部を“株式”で得る仕組みに加わることが、人生の自由度と幸福度を飛躍的に高めるカギです。


なぜ“普通のサラリーマン”が世界長者番付に入れたのか?

マイクロソフト社員・スティーブ・バルマーの例

  • 天才創業者ではなく“社員”としてマイクロソフトに入社
  • 社長時代は低迷期も経験
  • それでも株式を持ち続けた結果、資産評価額10兆円以上

つまり、「働いて稼ぐ」ではなく「資本を持って増やす」ことが最大の差となったのです。


株式性の報酬がなぜ強いのか?5つの理由

特徴内容
1. 規模の掛け算成功すれば数倍、数十倍に成長
2. 時間の掛け算将来の利益を現在価値に反映
3. 評価が甘くなりがちストック報酬は楽観的評価がされやすい
4. 現金報酬よりも税制上有利キャッシュでは得られない優遇あり
5. 賃金上昇率より高い期待リターンピケティも証明する“r > g”の原則

「株式性の報酬」を得るための4つの方法

方法解説
1. 起業するリスクは高いが、リターンは最大
2. ベンチャーの初期社員になるストックオプションが得られる可能性
3. 株式報酬を採用する会社で働く上場企業やスタートアップで採用例あり
4. 有望企業に出資するお金がある程度あれば“外部から参加”も可能

株式性の報酬が「安全なレバレッジ」である理由

  • アップサイド(成功時)は極めて大きい
  • ダウンサイド(失敗時)は「失職」程度で済む
  • 借金を背負うリスクがない

= 失敗しても人生が終わるわけではない。挑戦する価値が大きいのです。


「資本主義はリスクを取る者が報われる」構造を理解する

山崎元さんはこう語ります。

資本主義とは、リスクを取らない人からリスクを取る人に利益が移転する仕組みである。

だからこそ、資本(株)を持たないと、どこまでも“搾取される側”にとどまってしまいます。


投資の答えは「全世界株式インデックスファンド」である

時間も知識もない人にとっての“最適解”がこの商品。

  • 年率リターン5〜6%が期待される
  • 地政学リスクや国単位の変動を回避
  • 長期・分散・低コストの原則を満たす

よくある質問:「S&P500じゃダメなの?」

米国株100%=実は「アクティブ運用」に近い
→ 国を絞るのはリスク集中。全世界株が真の分散投資


幸福論:「自由とお金」のマトリクスで考える

山崎さんは幸福の座標を以下のように定義します。

  • 縦軸:お金(貧しい〜豊か)
  • 横軸:自由(不自由〜自由)

理想はもちろん「右上(豊かで自由)」ですが、人生戦略としては:

  • まず左上へ(高収入で不自由)→ 徐々に右上へ
  • または右下へ(自由で低収入)→ 徐々に右上へ

幸福の本質は「承認欲求」である

人の幸福感のほとんどは“自分が承認されている”という感覚から生まれる

この考え方は多くの人に共通するもの。
だからこそ、「どの仲間とつながるか」、「どんな価値観を持つ社会で生きるか」が幸福度を左右します。


ブログ筆者の個人的感想:親から子へ贈りたい“お金の教科書”

  • キャリア形成前の10代後半〜20代前半にとって圧倒的に価値のある一冊
  • 親世代にとっても「自分の経験×山崎さんの視点」で子どもと話すきっかけに
  • 投資・働き方・自由・幸福という、人生の本質が詰まっている

まとめ:資本主義を“生きる側”になるための3ステップ

  1. 仕組みを理解する
     → 資本を持つ者が富を得る世界
  2. 株式性の報酬を取り入れる
     → 起業・初期社員・株式報酬・出資など
  3. 全世界株式インデックスに長期投資する
     → 無理せず、自動で、世界に分散投資

あなたへの提案:「最初の一歩」は今この瞬間からでも遅くない

今すぐ証券口座を開き、月1万円から全世界株インデックスを買い始めてみてください。
それだけで、資本主義の“得する側”に一歩踏み出すことができます。

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