未承認国家とは何か？わかりやすく解説

2024年3月27日

この動画は、世界に存在する未承認国家についての解説を行っています。

未承認国家とは、国としての条件を満たしているものの、国際的にその承認を得ていない国々のことを指します。動画では、国として認められるための基本的な条件、未承認国家が認められない理由、具体的な未承認国家の例について詳しく説明しています。

未承認国家について

国としての基本条件

国を成り立たせるには、領土、国民、主権の3つの要素が必要です。主権とは、その国の運営方針、つまり政治を決定する権利のことを指し、他国から支配されていないことを意味します。

未承認国家が認められない理由

国際的承認の必要性： 国としての3つの要素に加え、他の国から認められることが重要です。つまり、未承認国家とは、国としての条件を満たしていても、国際的にはその承認を得ていない状態を指します。
政治的・経済的影響： 国として承認されるかどうかは、政治力や外交関係が大きく影響します。国際社会における政治的な動きや経済的な影響が、承認されるか否かの重要なポイントになります。

具体的な未承認国家の例

パレスチナ： イスラエルと領土問題を抱え、国の3要素のうち領土がはっきりしない状態が続いています。多くの国がパレスチナを国として承認していますが、日本を含むいくつかの国は承認していません。
台湾： 事実上は独立国としての機能を果たしていますが、中国との関係により未承認国家のままです。台湾を国と認める国は少なく、その数は減少傾向にあります。

動画内では触れられなかった他の未承認国家

1. アブハジア共和国

ジョージアからの独立を宣言していますが、ロシア、ニカラグア、ベネズエラ、ナウルなどごく少数の国からのみ承認されています。

2. 南オセチア共和国

アブハジアと同様にジョージアからの独立を宣言し、限定的な国際承認を受けています。

3. トランスニストリア共和国

モルドバからの独立を宣言していますが、国際的に広く認められていません。その存在は、モルドバ内の凍結された紛争として扱われています。

4. アルツァフ共和国（ナゴルノ・カラバフ）

アゼルバイジャン内に位置し、アルメニア系住民によって独立が宣言されましたが、国際的には認められていません。

5. ソマリランド共和国

1991年にソマリアからの独立を宣言しましたが、国際的にはソマリアの一部と見なされています。それにもかかわらず、ソマリランドは独自の政府、軍隊、通貨を持ち、比較的安定した治安と民主的な政治システムを維持しています。

ミクロネーションとは、公式には国家として認められていないが、独自の宣言に基づき「国家」を自称する個人や集団によって設立されたエンティティです。これらはしばしば個人の趣味や政治的、文化的な実験、教育目的、あるいは単にエンターテイメントとして創設されます。ミクロネーションは、国際法上や国際的に認められた国家によって一般的には認知されていませんが、その中には比較的高い知名度を誇り、独自の文化や社会システムを発展させている例もあります。

ミクロネーションについて

自称国家： ミクロネーションは、創設者や支持者によって国家であると自称されますが、他国からの公式な承認はほとんどまたは全くありません。
独自の制度： 多くのミクロネーションは、独自の旗、紋章、通貨、パスポート、法律などを持っています。一部は独自の言語や文化を創造することもあります。
多様な目的： 政治的声明から単なる趣味、社会実験、商業プロジェクトまで、創設される目的は多岐にわたります。
地理的な基盤： 一部のミクロネーションは実際の土地に基づいていますが、仮想的、または象徴的な「領土」を持つものもあります。

ミクロネーションの例

シーランド公国： イギリスの東南部から10キロほど離れた海上に浮かぶ、テニスコートくらいの広さを持つ国です。国連加盟国では認められていませんが、独自の憲法や国旗を持ち、貴族の称号を販売するなどユニークな活動をしています。
ハットリバー公国： オーストラリアから独立を宣言した国で、香港くらいの大きさがあります。独自の通貨を発行しており、観光地としても人気がありましたが、コロナの影響で収入が激減し、オーストラリアの一部に戻ることになりました。