※この記事は、YouTube動画「この本凄い!お金を上手く減らせると人生が180度変わるんです!『50代から考える お金の減らし方』」の内容を基に、初心者でも分かりやすくまとめています。

結論:「お金の使い方」を見直せば、人生の幸福度は大きく変えられる
多くの人は「お金を増やす」ことばかりに意識が向きがちです。
しかし、藤木俊明さん・高山一恵さんの共著『50代から考える お金の減らし方』では、逆に「上手にお金を減らす=使う」ことが、豊かな人生に直結するという新しい価値観を提案しています。
データや実例を交えながら、「何にお金を使えば幸福度が上がるのか」「将来後悔しないお金の使い方とは何か」を、段階的に理解していくことができる一冊です。
老後のために貯めたお金、使えていない現実
厚生労働省などのデータによれば、
- 65歳時点の平均金融資産:1,800万円
- 80歳時点の資産:ほとんど減っていない(1~2割減程度)
つまり、多くの人が「老後の安心のため」として一生懸命お金を貯めたのに、そのお金を実際には使えていないのです。
その理由の多くは「将来が不安だから」。でも、「使わずに残すだけのお金」では、人生を豊かにすることはできないというのが本書の主張です。
幸福な人生に必要な3つの支出先
お金を「意味のある形で減らす」には、何に使えばよいか。その答えが次の3つです。
1. 健康への投資
- 栄養バランスの良い食事
- 定期的な健康診断
- 運動習慣への投資
身体的・精神的健康が幸福度に直結することは、世界30カ国の調査でも1位・2位に挙げられるほど明らかです。
2. 人間関係への投資
- 家族や友人との食事
- サードプレイス(第3の居場所)への参加
- 小さな気配りや贈り物
ハーバード大学の研究でも、50歳時点の人間関係の満足度が高いほど、80歳時点の健康や幸福度が高いとされています。
3. 趣味への投資
- 隠れ趣味でOK
- 続けていること、ちょっと好きなことを意識して育てる
- 4〜6個の趣味がある人の幸福度が最も高い(100年生活者研究所)
「タイムバケット」で後悔しない人生設計を
やりたいことを先延ばしにしないために、本書で推奨されているのが「タイムバケット」という手法です。
タイムバケットの作り方(例:50歳の場合)
年齢区間 | やりたいこと例 |
---|---|
50~54歳 | メジャーリーグ観戦、ダイビング資格取得 |
55~59歳 | ヨーロッパ旅行、人脈づくり |
60~64歳 | ハワイでダイビング、個人事業スタート |
65~69歳 | 自宅リフォーム、書斎づくり |
70~74歳 | 教育ボランティア、日本文化探訪 |
やりたいことを「5~10年ごと」に割り当てることで、今何をすべきかが逆算で見えてくる仕組みです。
50代からの具体的な資産形成プラン
本書では、70歳までに1,000〜1,500万円の自由資金を作ることを目指しています(年金・退職金は除外)。
50代の目標
- 現預金:300万〜500万円
- 投資資産:500万円
- ※生活費6ヶ月分の現金は必須(キャッシュ・キング戦略)
60代の運用
- 投資資産を運用+積立を継続
70代以降の戦略
- キャッシュフロー資産に転換(高配当株、債券など)
- 年利4%なら、月1万〜2万円の副収入に
- 年金+利回り+現預金の「三本柱」で不安の少ない老後を設計
人生の幸福は「少額でも心から楽しめるお金の使い方」から
最後に、動画制作者は「半額シールの寿司」や「公園でのピクニック」など、小さな支出から得られる幸福感の大きさを語っています。
つまり、「お金を使って幸せを感じる軸は人それぞれ」。重要なのは、
- 自分が何に幸せを感じるのかを知ること
- 無理して贅沢をする必要はないこと
- “使うことで得られる価値”を見極める目を持つこと
まとめ:お金を上手に減らすことで、人生はもっと自由になる
- お金は「増やす」よりも「使い方」が人生を決める
- 健康・人間関係・趣味に使うお金は、幸福度を高める投資
- 「タイムバケット」で人生設計を明確に
- 少額でも意味ある支出ができれば、日々が豊かになる
- 50代からの資産形成は段階的に、現金と投資のバランスを意識
『50代から考える お金の減らし方』は、単なるマネー本ではありません。「人生をどう楽しむか」「お金にどう意味を与えるか」を教えてくれる指南書です。50代だけでなく、全世代の人におすすめしたい一冊です。
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