この記事は、YouTube動画「第125回【知ると役立つ】2025年6月 学長が選ぶ『お得』『トレンド』お金のニュース Best7」を基に作成しています。リベ大・学長が厳選した2025年6月の重要なお金のニュース7本を、初心者にも分かりやすく、数字や具体例を交えてまとめました。
目次
まず結論:お金の7大トレンドをざっくり紹介
- 米国の信用格下げで投資バランスの見直しを
- 詐欺被害者に追い打ちをかける「着手金ビジネス」
- アメリカの「ステルス富裕層」は地味ビジネスで稼いでいる
- 「預金以上投資未満」は意味なし!若者向け積立保険の罠
- 遺族年金が5年制に!?男女差是正と制度改正の波
- 雇用の考え方が転換期に!「転職促進」が国の方針に
- 中央銀行がゴールドを爆買い中!資産防衛のヒントとは
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. アメリカ信用格下げ、投資家はどう動く?
ニュースの概要
- ムーディーズが米国の格付けを最上位「Aaa」から「Aa1」に格下げ
- 他の大手2社(S&P、フィッチ)はすでに格下げ済みで、これで3社すべてが格下げ
- 理由は「借金の増加」「利払いの増大」
投資家への影響と対策
- 「アメリカ終わった」などと極端に悲観するのはNG
- フルパワー投資中の人は1%程度出力を落とすのも一手
- 例:米国債の割合を20%→18%に調整
- 例:月5万円→4万円に積立減額
- ドイツやカナダ債への分散投資も選択肢
格付けイメージ(参考)
- トップ格付け:Aaa(ムーディーズ)
- 米国はAa1に後退
- 他のG7諸国と比較しても格付けは下位に
2. 詐欺被害者からさらに搾取!着手金ビジネスの闇
何が起きたか?
- 弁護士事務所が「詐欺被害金回収できます」と広告
- 実際には回収の見込みがないのに高額な着手金(例:50万円)を請求
- 被害総額は50億円超、全国で横行
伝えたい3つの現実
- 詐欺で失ったお金は基本的に戻ってこない
- 人に取られないことが最大の防衛策
- 資格を持っていても稼げない時代。顧客を持つことが重要
3. ステルス富裕層の正体は「地味ビジネス」
具体例:床材剥がし機械で年収7900万円
- 小学校の床材を剥がす機械製造で上位1%に入る高所得
- アメリカでは「派手なITや金融」ではなく「地味で需要がある」事業で富を築く人が増加中
収入構成の違い(アメリカ)
所得層 | 給与収入 | 事業所得 | 配当・利息 |
---|---|---|---|
上位10-5% | 90%以上 | ほぼゼロ | わずか |
上位5-1% | 80%以上 | 少しあり | わずか |
上位1% | 50% | 35% | 15% |
→ 本当に裕福な人は給与だけに頼っていない
4. 若者を狙う「預金以上投資未満」商品
積立保険の実態
- 例:住友生命「カケツミ」…5年積立、10年満期で返戻率106.1%(年利約0.7%)
- 日本生命「チコツミ」…返戻率105.2%
学長の結論
- リスクを取らずにお金を増やすのは無理
- インフレ時代に年利0.7%の商品で資産形成は不可能
- 貯金・保険・投資は切り分けて考える
5. 遺族年金の支給期間が5年に?制度変更の要点
改正のポイント
- 子供のいない夫婦で60歳未満が対象
- 遺族厚生年金が原則5年の有期給付に変更
- 男女格差を解消するのが目的
影響を受ける人
- 30歳以上、60歳未満の子供がいない女性:支給が減る
- 55歳未満の男性:今まで0円だったが5年間もらえるように
→ 制度の「解約」と捉える人も多いが、目的は公平性の確保
6. 雇用の時代は「維持」から「転職促進」へ
背景
- 2024年〜2025年の賃上げ率は過去最高水準(5.32%)
- しかし2026年はトランプ関税などで景気悪化→賃上げは鈍化予想
政府の対応トレンド
- 「雇用維持」より「転職促進」へ
- 雇用助成金を教育訓練支援に限定する案も
- 50代転職者の4割が年収アップというデータも
7. 中央銀行がゴールド爆買い中!その理由は?
データで見るゴールド需要
- 2010年以降、中央銀行の金保有量は増加傾向
- 2022年後半からはゴールド関連ファンドも2倍以上に上昇
なぜ金(ゴールド)?
- 世界が不安定なときに価値を保ちやすい
- 通貨・株式・国債がダメなときの「最後の砦」
- ゴールドは資産を守るためのアセット
投資するなら?
- ゴールドは資産全体の5%程度が目安
- おすすめETF:GLDM(コスト安)
- 「混ぜ物」バランスファンドには注意(手数料が高い)
おわりに:小さな積み重ねが未来を変える
今回紹介した7本のニュースはいずれも、お金を守る・増やすための大切な気づきを与えてくれます。
リベ大・学長が繰り返し語っていたのは「変化に対応できる者が生き残る」ということ。1つ1つは小さな話でも、これらの情報を元に少しずつ行動を変えていくことで、未来の資産形成は確実に変わっていきます。
引き続き、変化を恐れずに学び続けていきましょう。
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