金価格はなぜ上がり続けるのか?ドル高でもドル安でも買われる理由と投資戦略を歴史から学ぶ

※本記事は「【NewsPicks/馬渕磨理子/池水雄一/木嵜綾奈/三菱マテリアル】ドル高でもドル安でも上がる?金価格上昇のワケは歴史から学べ」というYouTube動画の内容を基に執筆しています。

目次

結論:金は長期で見れば上がり続けている。今こそ分散投資の選択肢に加えるべき

金は、ドル高でもドル安でも買われるという不思議な資産です。

その価格は、1971年から約100倍になっており、世界中の中央銀行も近年大規模な買いを進めています。今後も金価格は長期的に上昇していく可能性が高く、ポートフォリオのリスク分散として非常に有効です。

金価格が上昇し続ける歴史的背景

金は「価値の保存手段」として古くから重宝されてきましたが、その価格上昇には以下の歴史的な要因があります。

ブレトン・ウッズ体制の崩壊とドルの信用低下

  • 1971年、ニクソン大統領がドルと金の兌換停止を発表(ニクソン・ショック)
  • それまで「1オンス=35ドル」で固定されていた金価格は、以後自由変動に
  • 2024年には1オンス=3500ドルに達し、実に約100倍

この価格上昇は、裏を返せばドルの価値が金に対して1/100に下がったことを意味します。

通貨供給量(M2)の増加

アメリカをはじめとする各国が、金本位制の制約から解放され、無制限に通貨を発行可能に。その結果、通貨の価値は下がり、金の価値が上がる構図が長期的に続いています。

地政学リスクと脱ドル化の動き

  • ロシアのウクライナ侵攻後、米国はロシアのドル資産(米国債)を凍結
  • この動きにより「ドルを持つこと自体がリスク」に変わり、各国は金を保有し始めた
  • 中国や中東諸国も「米ドル依存」から脱却しようと金を購入

これが、「ドル高でも金が買われる、ドル安でも金が買われる」という構造の背景です。

中央銀行が3年連続で1000トン超を買い続けている

  • 2022年、2023年、2024年と、各年で1000トン以上の金を中央銀行が購入
  • 年間の金の鉱山生産量は約3600トンなので、実に30%を中央銀行が吸収
  • 現在の金価格上昇の最大の要因

なぜ今、個人も金を買うべきなのか?

株式や為替とは異なる動きをする「逆相関資産」

  • 株価が暴落した際でも、金は逆に上昇することがある
  • 例:リーマンショックやトランプ関税ショック後に上昇

そのため、ポートフォリオのリスクヘッジとして最適

インフレ時代に強い資産

  • モノの価格が上がると相対的に「通貨の価値が下がる」
  • 金はインフレに強い資産として評価される

日本円の価値低下と海外旅行での実感

  • 円安により、海外での購買力が低下(例:シンガポールの物価が想定以上に高く感じた)
  • 円の価値下落をカバーする手段として金が注目

金への投資方法と選び方

投資方法特徴向いている人
現物保有実際に金を保有。安心感と所有欲。最低でも数十万円以上必要まとまった資金があり、実物を手元に置きたい人
純金積立毎月定額で購入。ドルコスト平均法で価格変動リスクを軽減初心者・忙しい人・少額から始めたい人
金ETF証券口座で株のように売買可能。リアルタイム性あり短期売買もしたい人、株式と同様の感覚で投資したい人

純金積立の魅力

  • 自動積立で相場を気にせず買える
  • 少額(月3000円〜)から可能
  • 金が一定量に達すれば、現物として引き出し可能
  • 盗難や紛失リスクなし

例:20代で毎月1万円のうち、6000円を株、4000円を純金積立にすれば、長期で安定した資産形成が可能。

金投資に向いている人のタイプ

  • 忙しくて投資に時間をかけられない会社員
  • 投資初心者で「いつ買えばいいかわからない」という人
  • インフレ・円安による通貨価値下落が心配な人
  • 株の価格変動に疲れてしまった人

何%ぐらい金をポートフォリオに入れるべきか?

  • 初期は10%程度からスタート
  • 状況に応じて20%程度まで増やすのもあり
  • 実際に番組出演者の馬渕さんも、ポートフォリオの金の割合が10%→20%に

注意点(デメリット)

  • 配当や金利はなし(インカムゲインはない)
  • 価格変動による元本割れリスクあり
  • 短期の値動きに一喜一憂せず、長期保有が基本

今後の見通し:金価格はまだ上がるのか?

  • 出演者の池水雄一氏は「年末には3500〜3700ドルもあり得る」と予測
  • 長期ではさらに上昇するという見方が強い
  • 一方で短期では調整(下落)もあるため、「下がったときは買い増しのチャンス

信頼できる積立運営会社は?

動画内では、三菱マテリアルの純金積立サービス「マイゴールドパートナー」が紹介されました。

  • 明治29年創業の老舗企業
  • 自社製錬(99.99%純度)・国際的な認証あり
  • 初年度年会費無料のキャンペーンあり(2025年8月5日まで)

まとめ:今こそ「金」をポートフォリオに組み込むタイミング

  • 金は「ドル安」「ドル高」どちらでも買われている
  • 中央銀行の金買い、地政学リスク、インフレなどで上昇基調
  • 純金積立は初心者に最適な入り口
  • 少額からでも始めて、**長期で「ガチホ」**するのが基本戦略

今の金融環境で「お金の価値を守る」ためには、通貨だけでなく**実物資産=金(ゴールド)**の力を活用することが重要です。少しずつでも、あなたのポートフォリオに「金」を加えてみてはいかがでしょうか?

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