※この記事はYouTube動画「やりがち!コア投資NG行動3選|そもそもコア・サテライト戦略とは?」を基に執筆しています。
目次
結論:コア投資の本質は「守り」重視の長期・安定投資
資産形成において最も重要なことは、「時間」という取り戻せない資源を無駄にしないことです。これを守るための最強の戦略が、コア・サテライト戦略の「コア投資」です。
コア投資の目的は、相場に振り回されず安定して資産を増やすこと。そのためには、長期・分散・積立が基本であり、むやみに売買せず、目標達成まで淡々と積み立てることが求められます。
コア・サテライト戦略とは?
ポートフォリオを「守り」と「攻め」に分ける
- コア(Core):守りの資産(ポートフォリオの大部分を占める)
- サテライト(Satellite):攻めの資産(余剰資金で運用)
サテライトでいくら頑張っても、コアが不安定では長期的な資産形成は難しいのです。
コア投資の3つの重要ポイント
1. 長期的に安定して資産を育てる
急な相場変動に動じず、時間を味方につけて育てる投資。
2. 資産クラスを分散させる
株だけでなく、金や債券なども組み合わせて分散投資。
3. 損切りしない・売らない
売却するのは目標(老後資金、教育費、住宅購入など)を達成したときのみ。
株価急上昇10日ルールとは?
- S&P500の年間リターンは約8%
- しかし、過去100年のうちたった10日間の急上昇を逃すと、リターンはマイナス13%
つまり、「下がったら一旦売る」はNG。長期保有こそがリターン最大化の鍵です。
コアに最適な具体的銘柄
S&P500(アメリカの大企業500社)
- おすすめ投資信託:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- おすすめETF:SPLG(経費率0.02%と格安)
- 信託は100円から投資可能、ETFは約1万円から
NASDAQ100や全米株式も選択肢
- NASDAQ100:より高いリターンを狙うなら
- 全米株式:小型〜中型株まで分散可能
ゴールド(金)
- 株との相関が低く、分散効果抜群
- おすすめ投資信託:SBIゴールドファンド(100円から)
- おすすめETF:GLDM(米ドル建て運用が可能)
米国債
- おすすめ信託:SBI・iシェアーズ・米国総合債券インデックス
- おすすめETF:BND、VGSH(短期債)
現物米国債・MMFも選択肢に
- 元本保証が期待できる
- ウェブル証券の「マネーブル」なら、ドル現金に自動で金利が付与される(直近実績:3.8%、2ヶ月で約84,000円の利息)
NG行動3選|コア投資で絶対にやってはいけないこと
1. 積立・定期買い付けを設定しない
- 相場を読もうとしても無理
- 時間分散の力を信じて「愚直な積立」を継続する
2. 目標達成前に損切り・利益確定
- 含み益に惑わされない
- 途中売却は機会損失に
3. 余剰資金を超えた無理な投資
- 下落局面で買い増しの余力を確保しておくべき
- 継続できる金額で始めることが最重要
個別株はコアにならない?
原則として個別株=サテライト資産。理由は以下の通り:
- ボラティリティ(価格変動)が大きい
- 長期でトップ企業が入れ替わる可能性が高い
過去の米国自社総額トップ10企業は、10年〜20年で大きく変わっています。
【例:2005年→2025年の変化】
- 2005年:エクソンモービル、GE、P&Gなど
- 2025年:NVIDIA、Apple、Microsoftなど
コア資産として個別株を活用できる条件
例外的にコアとして保有できる個別株もあります。
条件1:競争優位性が明確
- Microsoft(Windows、Officeなど)
- Apple(10億人のユーザー基盤)
条件2:連続増配の実績が長い
- コカ・コーラ:60年以上の連続増配
- アメリカン・ステーツ・ウォーター:200年近く配当継続
まとめ
**コア投資の鍵は「一貫性」と「継続」**です。
- 分散された守りの資産を中心に
- 積立を愚直に続けて
- 目標達成まで売らない
サテライトでリターンを狙うのはその後です。焦らず、地道に「時間」と「分散」の力を味方につけましょう。
おすすめの始め方
- 少額から:投資信託で100円から開始
- 米ドルで運用したい:ETFや現物米国債
- 配当管理を自動化したい:投資信託
- 自分で運用したい:ETF + MMF(ウェブル証券)
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