※この記事はYouTube動画「FX、ユーロ円の上昇が止まらなくて虫の息!夏枯れが来ない!!!」(JINさん)の内容をもとに、初心者にも分かりやすく解説しています。
目次
結論:今年(2025年)は「夏枯れ相場」が来ない可能性が高い
毎年恒例の「夏枯れ相場」、つまり7月~8月にかけて相場が停滞し円高に向かう傾向が期待されていたが、今年はまったく逆。
ユーロ円、スイスフラン円など円安が止まらない状況に陥っており、特にユーロ円は6月初旬から10円近くの上昇を見せている。
これは「夏枯れ待ち」で売りポジションを持っていた個人投資家にとって、まさに「地獄」。損切り(ロスカット)すらできず、含み損に耐え続けているトレーダーも多いのが現状です。
ユーロ円の爆騰の背景
ユーロとスイスフランが「異様に強い」
- ユーロは3月以降、一直線に上昇中
- スイスフランもゼロ金利に戻したのに、なぜか上昇
- 1ヶ月間の通貨強弱を見ると、円は最弱、ユーロとスイスが最強
円が弱すぎる要因
- 日本は利上げできない状態(景気不安+政治家の沈黙)
- トランプ前大統領の関税発言(日本製品への関税25%)が円売りの要因に
- 選挙前にもかかわらず、政治家が物価対策(利上げ)に全く言及していない
なぜ「夏枯れ」が来ないのか?
過去20年のユーロ円の傾向
- 通常は7月初旬が高値で、9月初旬にかけて下落
- 今年もその傾向を期待していたが、円が弱すぎて通用しない
- 投資家の「夏枯れが来るだろう」という期待が逆に罠に
ポジション状況が異常
- 「みんなのFX」のポジションブックによると、
- ユーロ円は64%が売りポジション
- 個人投資家の大多数が売りに偏っている
- この状況を見たヘッジファンドなどの大口が、
- ロスカットを狙って買いを仕掛けてくる
- いわゆる「ショートカバー誘発のクラッシュ」が発生しやすい
ドル円との違いと米国要因
- ドル円も148円突破後、一時下落したが再び上昇
- 直近の米雇用統計が強かったことが影響
- トランプの関税政策が不安材料
- 関税合計が35%になるという懸念
- 円買い材料が一切ない
昨年(2024年)の逆転劇は再現されるか?
昨年は以下のような「円高スパイラル」が発生しました:
日付 | 出来事 |
---|---|
7月末 | アメリカCPIが低下 |
8月 | 雇用統計悪化・円高方向へ |
月末 | 日銀・上田総裁が利上げ示唆 |
その後 | 円高・株安が一気に進行し、日経平均も1万円下落 |
しかし、今年は…
- 円高材料が皆無
- 政治家・日銀・財務省が動かない
- 株が下がっても円が買われない
まさに悪循環。
今後の展望とアナリストの予測
- 一部のアナリストからは「ユーロ円180円到達説」も浮上
- ここからもさらに上昇する可能性
- JINさんは「今週動きがなければ一部損切り」と宣言
まとめ:円高は「誰かの発言」によってのみ起こりうる
- 現在のユーロ円の暴騰は、需給・ポジション・政治要因すべてが円安に偏りすぎた結果
- 円高を期待するには、日本の政治家や日銀関係者からの明確なコメントが必要
- それがない限りはユーロ円は止まらない可能性が高い
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