【2025年最新】S&P500が最高値更新でも投信流入が75%減少!? その理由と6割の投資家が感じる“不安”とは?

※この記事は、YouTube動画「【最新調査】S&P500最高値なのに投信流入75%減!?〜6割が不安の理由とは?」をもとに内容をわかりやすくまとめたものです。

目次

結論:株価最高値でも投信流入は激減、その背景に“投資家心理の不安”がある

S&P500が過去最高値を更新しているにもかかわらず、2025年6月の投資信託への流入額は前年同月比で73%も減少していました。

これは2018年の積立NISA開始以来の最低水準です。株価が上がっているのに投資を控える――その背景には、トランプ関税の不透明さや中東情勢の不安といった外的要因に加え、投資家自身の心理的要因が深く関係しています。


なぜ今、投信への資金が流れなくなっているのか?

1. トランプ関税の再導入と中東情勢の緊張

2025年7月9日時点で、トランプ前大統領による追加関税案が保留されており、市場には常に「何か起こるかもしれない」という不安感が漂っています。

特に2024年後半からの以下の動きが影響を与えています。

  • 2024年8月:トランプ関税発表で相場が急落
  • 2025年1月:前年のNISA枠での入金ピーク
  • 2025年2月〜5月:米国株が不安定、S&P500は一時下落
  • 2025年6月:再びS&P500は最高値を更新も、投信流入額は激減

2. 「折り込み済み」という市場の空気

投資の世界でよく使われる「折り込み済み」という言葉。これは「すでに起こるリスクは価格に織り込まれているから気にしなくていい」という意味ですが、多くの投資家はこの言葉を疑っており、「本当に大丈夫なのか?」という疑心暗鬼が積立控えに繋がっているのです。


eMAXIS Slim投資家は意外に堅調?

eMAXIS Slimシリーズ(特にS&P500連動型)では、以下のような特徴が見られました。

時期S&P500eMAXIS Slim流入額
2025年1月上昇大幅流入(NISA効果)
2月〜5月下落流入額は微減に留まる
6月再び上昇流入額が減少

これは、eMAXIS Slim投資家が比較的冷静に行動していたことを示していますが、6月になってからは「今後の米国経済に不安を感じた層」が投資額を減らし始めたと考えられます。


投資家の“心理”に関する最新調査

2025年1月28日〜2月4日にかけて行われた投資家意識調査によると、次のような傾向が明らかになりました。

投資家の4タイプ分類(満足度×不安感)

タイプ割合特徴
満足・安心33.4%投資経験豊富、長期視点で行動、リスク許容度が高い
満足・不安41.1%投資は増えているが、将来への確信が持てず不安
不満・不安18.8%投資成果が出ない、リスクも怖い、感情に左右されやすい
不満・安心6.7%金融リテラシーに過信、自信過剰で危険な判断をしがち

各タイプの期待リターンとリスク許容額

投資信託への100万円投資に対する期待額(10年後)

タイプ期待額
満足・安心約260万円(年率10%)
満足・不安約300万円超
不満・不安約350万円
不満・安心約400万円

期待が高すぎる層ほど、リターンが届かなかったときの失望が大きくなるというリスクもあります。

許容できる損失額(100万円投資時)

タイプ許容損失
満足・安心最も高い
満足・不安中程度
不満・不安最も低い
不満・安心意外と高い(過信傾向)

投資家の不安を引き起こす3つの心理的要因(行動経済学より)

1. 損失回避バイアス

人は利益を得る喜びより、損失の痛みを2倍以上強く感じます。

  • 例:1万円得た喜びより、5000円を失ったショックの方が強い

2. 不確実性回避

将来の予測が難しい状況(関税・戦争リスクなど)では、預金など“安全な選択”を優先しがちです。

3. 社会的証明

周囲が買っていれば自分も買い、周囲が不安になると自分も不安になる。情報に影響されやすい群集心理です。


不安とうまく付き合うための3つの対策

1. 感情をなくすのではなく「客観視」する

「今、自分は不安を感じているな」と自覚するだけで、感情に支配されにくくなります。

2. 投資の「日常化」

3年間積立を続けていくと、相場の上下に慣れてきます。日々の変動を「普通のこと」として受け入れられるようになります。

3. 最初は「積立設定+気絶戦略」でOK

不安なときこそ、あらかじめ設定して相場を見ないのも手。とはいえ、セキュリティチェック(月1回)だけは忘れずに!


まとめ:株価が上がっても人は不安になる。だからこそ“自分軸”を持った投資が大事

2025年現在、S&P500が最高値を更新していても投資家の心理は不安定であり、投信への資金流入が大きく減少しています。しかし、この不安の正体は人間の本能であり、行動経済学の視点からも理解できるものです。

大切なのは、「不安にならないこと」ではなく、「不安とうまく付き合うこと」。

  • 投資に対する過剰な期待を避ける
  • 感情を客観視する
  • 積立投資を“習慣化”する

この3つを意識することで、投資初心者でも「満足・安心」ゾーンに近づくことができます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次