※本記事は、YouTube動画「【ドル円予想】円安の背景は参院選にむけ政局不透明感の高まりと関税か|ユーロ円は一段の上昇を予想」の内容をもとに、初心者にもわかりやすく解説しています。
結論:円安の主因はトランプ関税と日本の政局不安、ユーロ円は175円超えの可能性大
2025年7月に入り、ドル円は147円台へ急伸し、ユーロ円は172円台を突破。この円安の背景には、トランプ元大統領の関税政策、そして日本国内の財政不安や参議院選挙前の政局不透明感が強く影響しています。
特に注目すべきは、ユーロ円の強さ。今後史上最高値の175円台突破も視野に入っており、テクニカル的にも強気の相場が続いています。
トランプ関税の再導入が市場に与える影響
● 8月1日から関税が発動へ
トランプ前大統領は関税の延長措置を行わないと発言しており、2025年8月1日から一部の製品への関税課税が実施されることが確定しました。
- 銅に50%の関税
- 半導体や医薬品にも段階的に課税
- 医薬品には**最終的に200%**の関税がかかる可能性も
- BRICS加盟国に一律10%の関税も検討中
このような大幅な関税強化により、インフレ懸念と国際貿易摩擦の拡大が意識され、為替市場ではドル買い・円売りの圧力が強まりました。
円が売られる理由:政局と財政不安が背景に
● 政局不安
日本では2025年夏の参議院選挙を控え、与党の支持率低下が懸念されています。この政局不透明感が投資家の間で「日本売り」に繋がっています。
● 財政不安の高まり
- 30年物国債の利回りが3%を突破(過去最高水準に接近)
- 国債が売られ、長期金利が上昇
- 日銀の利上げタイミングも前倒しになる可能性
財政への不信感は円の信認低下に直結し、円安要因となります。
テクニカル分析:ドル円は147円突破、次は148円が焦点
日付 | 水準 | 内容 |
---|---|---|
2025年4月1日 | 約142円 | ドル円の年初の水準 |
2025年7月9日 | 約147.2円 | 一時147円突破(数時間維持) |
200日移動平均線 | 約149円 | ここを超えると大きな節目 |
現在は147〜148円がレジスタンスゾーン。もしこれを抜けると、一気に149円〜150円までの上昇もあり得ます。
ただし、MACDのダイバージェンス(逆行現象)が出現しており、短期的には一時的な下落の可能性もあるため注意が必要です。
ユーロ円は「真空地帯」に突入中!175円突破も現実味
ユーロ円は特に強く、以下のように大きく上昇を続けています。
- 2025年2月末:155円
- 2025年7月9日:172円台突破(年初来+17円)
- 6月の陰線はたった1日
- 7週連続の陽線中
- 次のターゲット:175.50円(2024年の史上最高値)
テクニカル的には、“真空地帯”に入りつつあり、価格帯に抵抗がないため、上値が軽い状態です。これにより、史上初の176円〜180円台も視野に入ってきます。
ポンド円も200円突破間近、目標は208円
ポンド円も好調です。
- 現在:196〜197円
- ターゲット1:200円
- ターゲット2:208円(昨年高値)
背景にはイギリスの高インフレと利下げ見送り観測があります。これにより円売り・ポンド買いの流れが継続中です。
投資家のポジション動向からわかる市場心理
通貨ペア | ポジション比率(買い/売り) | 備考 |
---|---|---|
ドル円 | 48% / 52%(売り多め) | 一時的に売りポジが減少しレンジ形成か |
ユーロ円 | 38% / 62%(売り過多) | 売りの買い戻しが起きやすく、押し目狙いが有効 |
このように**売りポジションの巻き戻し(ショートカバー)**が起こりやすい相場になっているため、「押し目を拾って買う戦略」が有効です。
トレード戦略まとめ(2025年7月9日時点)
通貨ペア | 短期戦略 | 中長期戦略 |
---|---|---|
ドル円 | レンジ内調整中、147円超えに注目 | 148円→149円ブレイクで強気へ |
ユーロ円 | 押し目買い有利、171.50円前後狙い | 175.50円突破で上値開放 |
ポンド円 | 200円突破期待、リスクは限定的 | 205円~208円を目指す展開 |
まとめ:円安トレンドはまだ終わらない。ユーロ円・ポンド円は上昇継続か
2025年夏の為替市場は、トランプ関税の実行と日本の政局不安という2大リスク要因により円が売られやすい地合いが続いています。
ユーロ円やポンド円といった「クロス円通貨」は引き続き強気相場が続くと予想されます。
初心者の方も、ポジション比率やニュースをチェックしつつ、「押し目買い戦略」で中長期の上昇トレンドにうまく乗ることがポイントです。
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