FANG+(ファングプラス)は驚異的なリターンを生んでいる一方で、暴落リスクも大きい「尖った」インデックスです。成長性に賭けたい人には魅力的ですが、安定性を求める人はナスダック100やS&P500の方が向いています。
目次
FANG+とは?どんな銘柄が入っている?
FANG+は米国を代表する10銘柄から構成されるインデックスで、テクノロジーやハイテクグロース企業に特化しています。
主な構成銘柄例(2024年現在):
銘柄 | 主な事業 |
---|---|
Meta(旧Facebook) | SNS、メタバース |
Apple | iPhone、Macなど |
Amazon | EC、AWSクラウド |
Netflix | 動画配信サービス |
Google(Alphabet) | 検索、広告、YouTube |
Microsoft | OS、クラウド |
NVIDIA | GPU(生成AI関連で注目) |
Tesla | EV(電気自動車) |
AMD | 半導体 |
Broadcomなど | 通信・半導体関連 |
投資家たちの声:FANG+を選ぶ理由・避ける理由
動画ではさまざまな個人投資家たちの「本音」が紹介されていました。以下にポイントをまとめます。
【肯定派】FANG+を支持する理由
- リターンが桁違いに強い
→ ここ2年でナスダック100やS&P500より高い成績を残している - 生活に密着している企業ばかり
→ Google、Amazon、Appleなど「なくてはならない」存在 - 今後もグローバルで成長が続く
→ 特に発展途上国ではこれからテック製品・サービスの普及が進む - 下がっても回復が早い
→ 暴落には弱いが、その分戻りも速い - かっこいいから(名前の響き)
→ 名前のブランド力に魅了されている投資家も多い
【否定派】FANG+は避けるべきという声
- 構成銘柄が10社と少ない=分散性が低い
→ 一部企業の影響がポートフォリオ全体に与える影響が大きい - 信託報酬が高い(例:0.775%)
→ ナスダック100のインデックス投信(0.495%)と比べて割高 - ボラティリティが高すぎる
→ 精神的に持ち続けるのが難しいという声も多数 - 下落時の損失が大きく、初心者には向かない
→ 「積立10万円が一時5万円に」といった声も
他のインデックスとの比較
インデックス名 | 特徴 | 銘柄数 | 信託報酬(参考) |
---|---|---|---|
FANG+ | ビッグテック集中、爆発力あり | 10銘柄 | 約0.775% |
ナスダック100 | 米国ハイテク中心、中リスク | 約100銘柄 | 約0.495% |
S&P500 | 米国の代表企業に広く分散 | 500銘柄 | 約0.093~0.1% |
オルカン(全世界株) | 世界中に分散、安定志向 | 約3,000銘柄 | 約0.056% |
投資スタイル別おすすめインデックス
投資タイプ | 向いているインデックス |
---|---|
ハイリスク・ハイリターン志向 | FANG+、レバナス |
バランス型(中リスク) | ナスダック100 |
安定重視・初心者向け | S&P500、オルカン |
守備型・金やインド株も視野に | S&P500+ゴールド or インド株 |
新NISAとの相性は?
- 成長投資枠との相性が抜群
→ FANG+は「成長枠」でガツンと狙う銘柄として人気 - つみたて枠ではS&P500やオルカンで安定性を確保
- 特定口座では分散投資やゴールドなどでリスクヘッジ
ファング以外の新興インデックス:2244や178Aとは?
- 2244(グローバルX US テック・トップ20)
- 時価総額加重平均の限界を超える戦略で注目
- 経費率は低めで人気
- 178A(Zテック)
- 均等加重、銘柄厳選型
- ただし下落相場でのパフォーマンスが今後の鍵
投資の極意:成長相場に乗り遅れるな。ただし「調整」は必ず来る
- 株価は文明の進歩とともに基本は右肩上がり
- 一時的な暴落は「バーゲンセール」
- メンタルが強ければFANG+も魅力的
- 個別株にこだわらずETFやインデックスで分散を意識
投資家のリアルな悩みと工夫
- 「最初はオルカンとSP500で安定運用。ファングを試しに買ってみたらリターンに魅了され、今ではファングがメイン」
- 「投資信託の信託報酬の差で悩んだが、結果として成長率の差がすべてだった」
- 「個別株はやめたけどファング+で爆益中。後悔なし」
まとめ:FANG+は投資の「核」になるかもしれないが、万人向けではない
長所 | 短所 |
---|---|
圧倒的成長性 | ボラティリティが高い |
超有名企業揃い | 銘柄数が少なく分散が弱い |
世界のトップ人材が集結 | 信託報酬がやや高め |
利用する製品・サービスが身近 | 下落時のダメージが大きい |
コメント