【トランプはビビらない】米国株に潜む“過信”の落とし穴とは?関税・インフレ・利下げ・為替の複合リスクを徹底解説

※この記事は、YouTube動画「【トランプはビビらない】米国株のリスク増大」の内容をもとにわかりやすくまとめたものです。


目次

結論:米国株の楽観は危険、秋から“ダブルパンチ”の下落リスクが高まる

現在の米国株市場は「トランプは結局ビビって関税を下げる」という甘い期待に支えられており、過去最高値圏で推移しています。しかし、今回のトランプは本気で関税発動を強行する可能性が高く、株式市場には重大なリスクが潜んでいます


米国株と世界株のパフォーマンスを比較

投資初心者がよく見ている「全世界株」や「米国株」は、一見好調に見えるかもしれませんが、実は世界全体と比べると大きく劣後しています。

地域別パフォーマンス(年初来、円建て)上昇率
ドイツ株+24.9%
欧州株(全体)+14.7%
新興国株+42.2%
米国株+1.0%
日本株+0.9%
全世界株式+4.6%

これは投資マネーが米国から他地域へとシフトしている証拠であり、米国株の今後の見通しはむしろ厳しいと考えられます。


トランプ関税は「今回は本気」か?

4月には相互関税を発表したものの、市場の急落を受けて延期したトランプ政権。しかし、8月1日には再び同じ内容の関税を発動する姿勢を崩していません。

  • 市場は「また引き下げるだろう」と楽観視
  • だが株価が下がらない限り、トランプは引き下げない
  • 市場が堅調な今こそ、関税発動の可能性が最も高い

この結果、秋以降にインフレが再燃するリスクが高まっています。


インフレ再燃の時期は「秋」か?

なぜ秋なのか?それは企業が関税発動前に「駆け込み輸入」をして、一時的に物価が抑えられるからです。

しかしその在庫が切れた後には、

  • 財務体質が弱い企業から値上げに踏み切る
  • 大企業も後追いで一斉に価格転嫁
  • 表面化しない間も値上げ圧力は蓄積

つまり、物価統計で影響が出ていなくても安心できないということです。


FRBの利下げ観測とそのリスク

利下げの可能性を示すFRB幹部の発言

  • ウォラー理事:「7月の利下げ0.25%が妥当」
  • デイリー総裁:「年内2回の利下げを想定」

このように複数のFRBメンバーが利下げを主張しており、9月のFOMCに向けて、パウエル議長が“地ならし”を始めているとも言えます。

しかし、利下げは“間に合わない”可能性

  • 利下げの効果は1年後に表れる
  • 景気悪化が先行して進むと、利下げは“手遅れ”
  • 結果として、株価下落+ドル安(=円高)のダブルパンチ

今後のシナリオとポジション戦略

バフェット太郎氏は以下のような相場シナリオを想定しています:

相場の展開
7月天井をつける
8月モメンタム(勢い)低下
9月相場が崩れ始める
10月底打ち
年末反発へ

対策ポイント

  1. 現金比率を高める(特に“円”で持つ)
  2. ドル資産の評価損に注意
  3. 10月以降の反発を狙うなら、新興国株や欧州株に注目

長期視点:次のブームはどこに?

  • 前回(コロナ後)は米国ハイテク株が主役
  • 次回の景気拡大では米国株が不調になる可能性が高い
  • **欧州株・新興国株・金(ゴールド)**などに注目すべきタイミング

株初心者向けミニ解説:株とは“鶏”のようなもの

動画後半では株式投資の本質を「鶏と卵」にたとえて解説:

  • 株 = 鶏(資産)
  • 配当 = 卵(収益)
  • 鶏が成長すれば卵も大きくなり、価値も上がる
  • 病気になったら売って他の鶏に乗り換える

このように、株は育てて育てて、時には売って利益を取る資産であり、初心者にも分かりやすい視点が提供されています。


まとめ:今こそ“盲目的な米国株信仰”を見直す時

  • トランプ政権の本気度に市場が気づいた時、株価は崩れる
  • 関税→インフレ→FRB利下げ→景気後退の流れが濃厚
  • 米国株よりも欧州・新興国株への分散が重要

今の市場は、静かにリスクが積み上がっている状態です。

投資家はこの静けさに惑わされず、秋の暴風に備えて現金比率を高め、資産配分の見直しをしておくことが求められています。


今後のFOMC・雇用統計・インフレ指標の動きにも注目し、慎重な投資判断を心がけましょう。

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