※本記事は、YouTube動画「日本株、これから黄金期到来!」の内容をもとに、初心者にも分かりやすくまとめています。
目次
結論:日本株は長期的に追い風、ただしハイレバレッジ商品は要注意
2025年8月12日、日経平均株価は市場最高値を更新。
米中関係改善、トランプ関税問題の進展、円安傾向、米国の利下げ期待など複数の要因が重なり、日本株は大きく上昇しています。
一方、今のような上昇相場で注意すべきは4.3倍ブルなどの超ハイレバレッジ商品。長期保有で資産が減少する「低減効果」により、思わぬ損失を抱える可能性があります。
1. 史上最高値更新の背景
主な4つの要因
- 日米間の関税交渉が合意
- 日本だけ除外されていたが、再交渉で対象に修正され安心感が広がる
- 米中関税交渉の90日延長
- 145% vs 125%という高関税合戦の再開が回避され、世界市場に安堵ムード
- 為替の円安傾向(1ドル148円)
- 輸出企業に有利、特に自動車メーカーなどは145円を想定しているため好材料
- 米国利下げ期待
- 雇用統計がコロナ以降最悪水準に悪化、5・6月分も大幅下方修正
- FRBの利下げ観測が強まり、株式市場全体に追い風
2. 日本株がこれから強い4つの理由
(1) 割安なPBR銘柄が多い
- 東証プライム上場企業の半数がPBR1倍割れ
- 財務健全・ブランド力ありながら市場評価が低い企業が多数
- 自社株買いやROE改善への取り組みが進行中
(2) 自社株買いが急増中
- 2024年時点で前年実績を上回るペース
- 内部留保を活用し、資本効率を改善
- 株主還元姿勢の強まりが株価押し上げ要因に
(3) 株式分割や少額投資の普及
- 東証が100株単位の購入額を平均18万円→10万円程度に引き下げ要望
- 楽天証券の「予算単位投資」や1株単位購入サービスにより、個人投資家が参入しやすくなった
(4) 配当金総額が過去最高更新中
- 2013年:5兆円超 → 2023年:15兆円超 → 2024年:16兆円
- 家計への配当収入は3兆円規模、高配当銘柄人気の背景に
3. 絶対NGな投資行動:4.3倍ブルの罠
「低減効果」による資産減少
- 株価が上下を繰り返すレンジ相場では、レバレッジ商品の基準価格が時間とともに下がる
- 例:楽天日本株4.3倍ブル
- 2024年7月11日:53,664円
- 現在:10,742円(約▲80%)
- 横ばい相場が続くと回復困難になり、長期保有は危険
なぜ危険か?
- レンジ相場で値動きの振れ幅が損失を蓄積
- 元の指数が回復しても基準価格は戻らないことが多い
- 特に初心者や高齢層の保有割合が高く、損失リスクが大きい
4. 投資戦略のポイント
- 長期投資の軸はインデックスや優良個別株
- ハイレバレッジ型ETF・投信は短期売買前提で
- 海外売上比率の高い企業や高配当株への分散投資が有効
- 成長投資枠や少額投資制度を活用してリスクを分散
まとめ
日本株は、
- 割安感
- 株主還元強化
- 個人投資家の参入拡大
- 配当の魅力
といった要因で長期的な黄金期に入る可能性が高まっています。
一方で、4.3倍ブルなどの高レバレッジ商品は、横ばい相場で資産が目減りするため、長期保有には不向き。王道の投資スタイルで上昇相場を活かすことが重要です。
コメント