本記事は「株価は上がり続けるもの!それが基本原則!ズボラ株投資」という動画をもとに内容を整理し、初心者でも理解できるようにまとめています。
結論から言うと、株価は長期的に見れば「上がり続ける」のが基本原則です。その理由は、株価が「名目値」であり、名目GDPが伸びれば株価も伸びるというシンプルな構造にあります。
名目GDPと株価の関係
まず押さえておきたいのが「株価は名目値」という点です。
名目値とは、物価の変化を含んだ数値のこと。つまりインフレによってモノの値段が上がれば、株価も上がるという仕組みになっています。
実際、日本の名目GDPは長らく横ばいでしたが、2020年以降は大きく伸び始め、直近では約633兆円に達しました。これは数年前まで「600兆円を超えるかどうか」と言われていた水準を一気に突破した数字です。
名目GDPが伸びると、企業の利益(EPS)も伸び、結果として株価も上がります。だからこそ日経平均が4万3,000円を突破しても不思議ではない、という話になるわけです。
名目GDPを押し上げる要因
GDPを分解すると以下のようになっています。
- 民間最終消費支出(個人消費)
- 企業の設備投資
- 政府の最終消費支出(いわゆる財政出動)
特に大きいのは「民間消費」。最近の伸びは物価上昇によるものが大きく、実際に買えるモノの量は増えていません。
また政府支出も右肩上がりで増えており、GDP全体を下支えしています。
実質GDPと生活実感のギャップ
ここで重要なのが「実質GDP」との違いです。
- 名目GDP → 物価上昇込みの数値(株価に直結)
- 実質GDP → 物価上昇分を除いた数値(生活の豊かさに直結)
名目GDPが伸びても、物価が上がっているだけなら実質GDPの伸びは限定的。つまり「株価は上がっているのに生活は苦しい」という現象が起こります。
動画でも指摘されているように、私たちが「なんで経済が良くなってないのに株だけ上がるんだ?」と感じるのは、この名目と実質の違いが原因です。
株価投資における最大の学び
株式投資をするうえで最も大事なのは「株価は名目である」という事実を理解することです。
- 日本経済が停滞しているように見えても、インフレが続く限り株価は上昇していく
- 生活実感(実質GDP)と株価の動きはリンクしない
- 名目GDPの拡大=株価上昇の土台
だからこそ、株価を長期で見れば「上がり続けるもの」と言えるのです。
まとめ
今回の動画のポイントを整理すると以下の通りです。
- 株価は名目値なので、インフレが続けば基本的に上がり続ける
- 名目GDPはここ数年で大幅に増加し、約633兆円に到達
- 実質GDPは伸び悩んでおり、生活の豊かさとは直結していない
- 投資家は「経済の実感」と「株価」を切り離して考える必要がある
この視点を持つと、短期的な景気動向に惑わされず、長期的に株式投資を続ける意義が見えてきます。
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