この記事は「【不労所得マシーン】あの高すぎて買えない超高配当人気株が株式分割で流石に下げすぎw 9月に分割する3銘柄について徹底解説」という動画をもとにまとめています。
動画では、株式分割がなぜ注目されるのか、その仕組みや投資家心理への影響、そして実際に9月に株式分割を予定している注目銘柄が3社紹介されました。
結論から言うと、株式分割そのものは企業価値を直接変えるものではありません。しかし「買いやすくなる」「成長への自信の表れ」として投資家心理に強い影響を与えるため、株価上昇のきっかけになることが多いです。今回紹介された3社は、高配当・成長性・社長の魅力という観点から見ても注目度が高く、長期投資の候補になり得ます。
株式分割とは?なぜ注目されるのか
株式分割とは、発行済み株式を増やして1株あたりの価格を下げる仕組みです。例えば1株1000円の株を10分割すると、10株に増える代わりに1株100円になります。企業価値(時価総額)は変わりません。
理論的には中立ですが、投資家心理としては「買いやすくなった」という印象を与え、株価が上昇することもあります。実際にNVIDIAやNTTの株式分割が話題になった際には、多くの個人投資家が参入して株価が大きく動きました。
ただし「分割=必ず株価上昇」ではありません。短期的に投機的な買いが集まると、その後売り圧力で株価が下がることもあるため注意が必要です。
今回注目の3銘柄(2024年9月株式分割予定)
1. 北国フィナンシャルホールディングス(地方銀行)
- 石川・富山・福井を中心に200店舗以上を展開
- 銀行業務だけでなくM&Aやコンサルティング分野に積極展開
- 9月末に1対10の分割予定(分割後株価600円前後)
- 配当利回り:4.04%(将来的に1株250円配当を目標)
- ROEは3%台から2028年に6%を目指す成長戦略
- DX推進・AIコンサル分野にも参入予定
地方銀行ながら革新的な戦略を打ち出しており、「社長の魅力」「買いやすさ」「業界テーマ(地方創生・AI)」の3条件を満たす注目株です。
2. 高砂香料工業(フレーバー・フレグランス大手)
- 1920年創業、アジアトップクラスの香料メーカー
- 食品・飲料・化粧品・医薬品など幅広い分野に展開
- 売上の67%は海外、グローバル企業として成長中
- 株価は2023年から3倍に上昇
- 9月末に1対5の分割予定(分割後株価1660円前後)
- 配当利回り:2.89%、安定した増配傾向
- AIを活用した「新しい香りの創造」に挑戦
グローバル市場を背景に成長性が高く、特にAIと香料を組み合わせる先進的な取り組みが注目されています。分割で買いやすくなり、長期保有候補として期待できる銘柄です。
3. 高島(老舗商社)
- 繊維製品から始まり、現在は建材・電子デバイス・エネルギーまで多角化
- 2026年まで配当性向80%以上、総還元性向100%を掲げる
- 配当利回り:5.3%(高水準)
- 9月末に1対2の分割予定(分割後株価850円前後)
- 社長はP&G出身、赤字転落の際に呼び戻されて立て直したストーリー性あり
- 建設需要や半導体関連需要、再エネ事業にも注力
堅実な配当還元と成長戦略を両立しており、長期投資で安定性を求める投資家に適しています。
3社を比較(表で整理)
銘柄 | 分割比率 | 分割後株価 | 配当利回り | 成長戦略 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
北国フィナンシャルHD | 1:10 | 約600円 | 約4.0% | DX・AIコンサル、海外展開 | 地方銀行ながら革新的 |
高砂香料工業 | 1:5 | 約1660円 | 約2.9% | 海外成長、AI香料開発 | アジアNo.1香料メーカー |
高島 | 1:2 | 約850円 | 約5.3% | 建設資材・再エネ・M&A | 高配当と堅実な成長 |
投資家にとってのポイント
- 株式分割は「企業の自信の表れ」と受け止められる
- 分割で株価が数百円〜1000円台になると個人投資家が参加しやすい
- ただし短期的な投機で乱高下するリスクもある
- 長期投資するなら「成長性」「社長のビジョン」「業界の追い風」の3条件が重要
まとめ
株式分割そのものは理論的に企業価値を変えませんが、投資家心理を刺激して株価を動かすきっかけになります。特に今回紹介された北国フィナンシャル、高砂香料工業、高島の3社は「高配当」「成長性」「買いやすさ」のバランスが取れており、長期投資の候補として魅力的です。
分割はゴールではなくスタートライン。未来の成長ストーリーに乗れるかどうかを見極めて投資判断をすることが大切です。
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